2010/9/25 | 投稿者: らっち

 前回、岡山の悪口ばかりを書いたので、今回は岡山の良いところを。
 前回、「岡山の街は魅力がない」と書きましたが、これはあくまでも「繁華街の魅力は乏しい」というだけの話であって、人の価値観によっては(繁華街に興味がないような人からすると)、広島よりもずっと魅力的に映る部分もあると思います。いくつか列挙してみましょう。

@平野の広さ
 これは今更言うまでもないでしょう。時々、「コンパクトシティを目指すなら、平野はむしろ狭い方が良い」と言われる方もいますが、これは私、疑問視しています。
 これは特に、私のように子どもを育てる世代になれば判ることですが、子育てに必要な、理想的な環境とは何か。
 コンパクトシティで繁華街が活性化しているかどうかよりも、次のようなことに重点が置かれます。
・赤ちゃんの夜泣きが近所迷惑にならないような環境であること。
・子どもがのびのびと遊べるような環境であること(原っぱが多い等)
・子どもの通学路に危険性が少ないこと(車の通行が少ない。交差点の見通しが良い等)

 こういった環境は、広島では確保することは難しい。山奥の住宅団地に行けばある程度可能ですが、「車がないとどこにも行けない」というような山奥の団地より、岡山の広い田んぼが広がる平野の方が住環境としては良い。「子育てのしやすさなら岡山の方が上だ」と言われたら、私は反論できません。

A広域交通の便利の良さ
 これも今更言うまでもないでしょう。中四国各地に向かって伸びる鉄道、高速道路。そして岡山市内にある空港…。こういう点でのポテンシャルでは、岡山は日本でも有数ではないでしょうか。

B学生街
 先日岡山に行った時は見ることは出来なかったのですが、地図で言うと下の図のあたり。私は昔から「うらやましい地域だな〜」と思っています。
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 岡山大学を中心に、ノートルダム清心女子大、岡山理大、岡山商大、就実大と、割と近い範囲に大学がぎゅっと集まっています。
 これは広島で例えるならば、広島大学が市街地にあり、その周辺に女学院大や工大、経大、安田女子大がある程度まとまって立地しているような感じでしょう。
 これは羨ましい。学生間の交流と言う面では、間違いなく広島より岡山の方が上でしょう。サークル間の交流、コンパの回数など、間違いなく岡山の方が上のはずです。
 広大なんて、西条キャンパスから市内まで行こうと思ったら、1時間はみないといけないし、そもそも、交流しようと思っても気軽に集まる場所すらない…。

C倉敷の存在
 隣接する倉敷の素晴らしさは、今更説明する必要もないでしょう。ああいう街が近くにあるというのは、純粋に羨ましいですね。

 こうして見ると、岡山にも良い点はたくさんあるのです。繁華街は広島の方が上だからと言って、だから広島>岡山だという話にはなりません。
 と言うより、そういう具合に都市の魅力を不等号で表わそうとしてしまうこと自体がそもそもおかしいんですよね。(私もよくやってしまうのですが)
 地域の魅力なんて多種多様。それにいちいち順位づけをしないと気が済まないといけないという精神がいかにも日本的。ヨーロッパを見てみなさい。フィレンツェとナポリのどっちが都会か、なんて気にしますか? 多種多様でいいんですよ。いちいち一つの物差しで評価しないと気が済まないというところが、この国が本当の意味で豊かになれない理由の一つだと私は思います。
 これは街に対する評価に限らず、何でもそうですね。例えば三浦展とかは、いちいち他人をその収入や嗜好で「上流だ、下流だ」などと面白おかしく囃したてていますが、よくもまああんなことが言えるものだと思いますね。
 人生に上流も下流もない。ただ、「豊かな人生を送っているかどうか」とか「充実した人生を送っているか」とか「幸せな人生を送っているか」というのはある。
 ただ、その「豊かさ」とか「幸せ」の基準は人それぞれで良い。三浦展のように、ユニクロの服を着ている人はどうだとか、ブランド品を身につけている人はどうだとか、年収が○○円以下の人はどうだとか、それは「人の幸せ」とは無関係な部分。むしろそんなことにこだわっている三浦展のような人間こそ、多種多様性が理解できない貧相な人間だと私は思いますけどね。

 話が随分それました(笑)。岡山には、広島にはない良い点もたくさんあります。お互いがそれぞれの良い点を認め合って、お互い切磋琢磨していければよいと思います。とりあえず、広島。解決しなければならない都市問題が山のようにありますね。「世界のモデル都市だ」などと寝ぼけたことを言わずに、現実を直視して、きちんとしたまちづくりをおこなっていきたいですね。

2010/9/23 | 投稿者: らっち

 先日、所用で岡山に行ってきました。
 広島からすると、なじみがあるようで意外となみじのない岡山。いったいどのような街なのかと、実際歩いてみましたが、歩いてみて愕然としました。
 なんと言っても、人が全然歩いていない。平日とはいえ、昼過ぎという時間帯にも関わらず、とにかく人が少ない。
 どのくらい少ないかと言うと、例えば、広島の本通りなどは、写真を撮るのに、人の顔が写らないように撮影するのは至難の業ですが、岡山ではそれが簡単にできる。まあ、まずは写真を見てもらいましょう。まずは岡山駅周辺から。
 数年前、駅の橋上化工事が終わり、「広島よりも数段進んでいるぜ」などと岡山人からするとご自慢のはずの岡山駅周辺。実際見てみると、全然でした。
 確かに、駅自体は立派になっていましたが、所詮は、駅ビルすらない小さな「駅ナカ」。「買い物をするためにわざわざ行く場所」でもなければ、「ぶらぶらと歩くのが楽しい空間」でもない。隣接する地下街を含めても大した規模ではなく、実際、買い物や街歩きをたのしんでいそうな人はほとんど見かけませんでした。
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(駅構内。そこそこ人はいますが、買い物を楽しんでいるような感じの人はほとんどいない…)

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(駅1階。人が全然いない…)

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(駅前地下街。衰退が叫ばれるシャレオと大差ない…)

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(駅前広場。「醜い」と言われる広島駅前よりも静か…)

 次に表町。商店街があり、天満屋があり、岡山クレドやロッツがありと、岡山を代表する繁華街のはずですが、これまた人が全然いない。広島の八丁堀の足元にも及ばないだけでなく、衰退が叫ばれている紙屋町よりも悲惨な光景がそこにはありました。
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(岡山クレド)

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(天満屋近くの商店街。商店街の真ん中にテーブルや椅子を置くことにより、多くの人にゆったり楽しんでもらおうとする心意気は判る。が、そもそも、こんなところにテーブルを置いて歩行の邪魔にならないという現実がさびしい…)

 岡山に行く前は、「元気な岡山の姿を見て、広島に危機感を持たせるブログの記事を書きたいな」と思っていたのですが、余りにも元気のない岡山の街を見て、愕然としてしまいました。どうしてこんなに活気のない街に岡山はなってしまったのでしょうか…。
 岡山に活気がない理由。実はこれはっきりしています。下の地図がヒントです。赤い丸が繁華街のポイントとなる場所、赤い線が人々の動線です。まずは広島から。
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 紙屋町、八丁堀という2大ポイントを、相生通りと本通りが結ぶ形になっています。この基本的な形を元に、賑わいは並木通りや、中の棚、うらぶくろという具合に広がっていきます。
 次は岡山。
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 駅前、表町という2大ポイントが微妙に離れており、またそれが有効に繋がっていません。商店街は違う方向に延び、すべてがバラバラという感じです。
 すべてがバラバラであるため、相乗効果が生まれず、人通りが増えない。人通りが少ないから、マニアックなお店は進出しずらく、また若者がお店を持とうと思ってもチャレンジするに相応しい場所がない。結果、今のような惨状になってしまっている訳です。
 
 岡山のこの状況。これは対応が難しい。中心市街地活性化に向け、何をどうすれば良いのか。私にはその解決策が見つかりません。
 例えば、パルコの誘致に成功したとしましょう。しかし、現状ではパルコをどこにおけば良いのか、その答えが出てきません。駅前に置こうが、表町に置こうが、焼け石に水。また、駅前と表町の中間に置いたとしても、それで回遊性が増すとは考えにくい。これは難しい状況です。
 ちなみに、かつて「新・広島復興2」というサイトがありましたが、そこの管理人であるhiroshimagogo氏は、次のようなことを言われていました。
ぶらぶら広島ウォッチングより「岡山市その1」「岡山市その2」

 なるほど。それぐらいしか方法はないかも知れませんね…。
 こう考えると、改めて広島の中心市街地の良さを再確認してしまいますね。紙屋町八丁堀の間にすべてを集積させた広島の街。これはやはり貴重な財産です。時々、「広島の繁華街を紙屋町八丁堀から広島駅前に移せ」なんてことを言う人がいますが、こういう意見を言う人は、都市の基本がわかっていない。はっきり言って暴論ですね。もし、本当に広島駅前に繁華街を移そうとしたら、間違いなく岡山と同じ過ちを犯してしまうことになります。街を歩けば歩くほど、紙屋町八丁堀の貴重さが認識されますね。
 それにしても岡山。州都だの何だの騒ぐ前に、自分の街の足元をもっとじっくり固めた方が良いと思いますね。そう言えば、今度倉敷チボリ公園跡地にアウトレットモールが出来るのだそうですね。アウトレットモールが出来たため、岡山の繁華街が本当に死んでしまった、ということにならないように頑張ってもらいたいものです。

2010/9/19 | 投稿者: らっち

 本日9月19日は、Men's Vocal Ensemble“寺漢”は中国合唱コンクールに挑み、またアーキウォーク広島は呉の方で合宿を行うという、重要な日でありました。
 が、私はそのどちらにも参加せず、某アマチュアオーケストラのマエストロ邸でバーベキューを楽しんでいました。。。
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 まあ、家族サービスも必要と言うことで、ご了承ください。こんな日があっても良いでしょ。ちなみに、今日、私は生まれて初めて「芸備線」なるものに乗りました。

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 いや、「だからどうした」と言われれば困るのですが…。まあ、いつも難しい話ばかりしていましたので、今回はちょっと休憩と言うことで。
 さ、また明日から頑張りましょ。明日は前回紹介したセミナー「てくてくアーキテクチャー 建築を見て歩く愉しみ」の実施日です。皆さん是非お越しください。


2010/9/13 | 投稿者: らっち

 前回に引き続き、アーキウォーク広島関連の話題です。
 次のセミナーで、私たちの代表、高田真氏が講師として話をします。

てくてくアーキテクチャー
建 築 を 見 て 歩 く 愉 し み
       〜広島の建築・入門〜

日時: 平成22年 9月20日(祝)13:30〜15:00
会場: 広島県立美術館地階講堂
参加費: 無料・事前申込みは不要
講師: 高田 真 (アーキウォーク広島)
主催: アーキウォーク広島、指定管理者(株)イズミテクノ
お問い合わせ先: 広島県立美術館(TEL 082-221-6246)


 詳しくは、こちらを参照してください。
 どんな話が飛びだすか、じつは私も知りません。が、建築の基本を押さえた、面白い話が聞けるだろうと思います。対象となる建物は、いつも取り上げているピースセンターや、世界平和記念聖堂をはじめ、次の写真の建物なども取り上げられる様子ですね。
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 このセミナーは事前申し込みは不要なので、いきなり当日来ていただいて結構です。ぜひご参加ください。当然、私も参加します。会場で、キムタク似のイケメンを見かけたら、それが私です。気軽に声をかけてくださいね。(大ウソです。すいません…)
 そういえば、前回お知らせした、「open! architecture HIROSHIMA 2010」。もう皆さん申し込みされましたか? こちらは9月16日が締め切りです。昼の部のみ、夜の部のみの参加も可能です。ぜひぜひ、ご参加ください。夜の部では、建築のみならず、広島のまちづくりについて、みんなで語りあいましょう。

2010/9/6 | 投稿者: らっち

 私が所属する市民組織「アーキウォーク広島」が、次のとおり建築公開イベント「open! architecture HIROSHIMA 2010」を開催することになりました。

イベント@ 建築見学ツアー「建築をめぐって 知らなかった広島を探しにいこう!」
■開催日時 : 2010年10月16日(土) 10時30分スタート (17時終了予定)
■集合場所 : アストラムライン城北駅前
■定 員 : 40名 (日本語30名+英語10名) …参加申込みが必要。応募者多数の場合は抽選。
■参加費 : 2000円 (昼食代、資料代を含む)

イベントA トークセッション&パーティ 『広島の建築を広島の建築家が語る夜(仮)』
■開催日時 : 2010年10月16日(土) 18時30分スタート
■会 場 : ソットスタッツィオーネ (広島市南区宇品御幸3-17-7)
■定 員 : 60名 (日本語のみ)
参加申込みが必要。応募者多数の場合は抽選。但しイベント@の参加者を優先します。
■参加費 : 2000円 (ドリンク代、軽食代を含む)

 いずれのイベントも、主催:アーキウォーク広島(プロジェクトアドバイザー:open! architecture 実行委員会)で行います。参加申込は、アーキウォーク広島のホームページ(こちら)にて、9月6〜16日の期間内でお願いします。また、同ホームページに注意事項を記載していますので、必ずお読みください。

 で、これらのイベントの詳しい内容については、アーキウォーク広島のホームページをみてください。商工会議所からピースセンターの景観軸を眺めたり、ガイド付きで建築を見ることが出来たりと、「これまで広島で、ありそうでなかったイベント」になるのではないかと自負しています。是非、ご参加ください。


     安芸の秋はアーキウォークで!(寒い?)
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