2016/3/27 | 投稿者: らっち

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 混迷が続くサッカースタジアム建設問題。まあ、私個人の意見としては、市民球場跡地に建てるべきかどうかは、少々悩むところです。球場跡地は、緑地広場でも、きちんとデザインし、また維持管理方法をきちんと確立できれば、決して悪い選択ではない。むしろ将来的な可能性としては、あの場所に緑地広場を確保しておくことは良いことではないか、そんな気もしています。
 ただ、ここに至るまで、様々な経緯がありました。そして、人々の様々な想いがあります。それらを総合的に考えると、私は、今、市民球場跡地にサッカースタジアムを建てるべきだ、と思っています。
 跡地にスタジアムを建てることによるメリット。経済的なメリットや、平和の発信については、他に色々な方が述べられているのでまあ、もう良いでしょう。私は、別の角度から切り込みを入れます。

 月刊事業構想4月号に、タイムカプセルと言う会社の社長のコメントで、こんなものがありました(こちら)。

「地元のサッカーチームや野球チームに親しんだりすることは、地元愛につながります。地元を好きな人が多いほど、その街は安全で良い街になる」


 …この言葉が全てでしょう。で、近年、「シビックプライド」という言葉が盛んに言われるようになって来ています。ネットで検索すると、それなりに解説が出て来るので、言葉の説明はネットに任せたいと思いますが、まあ、一言でいうと、「郷土愛」を発展させたものです。「その街へのサポート愛」とも言えるかもしれません。シビックプライドを持っている人は、その街のサポーターになっていく、と言えば分かりやすいでしょうか。
 今、ネット上を見ていると、サンフレのサポーターの必死な書き込みがあふれています。スタジアム建設問題に留まらず、まちづくりに対する批判や、行政に対する批判などが数多く見受けられます。
 まあ、それらの批判の中には、正直、的外れな、苦笑いせざるを得ないような意見も多く見受けられるのですが、それでも、「地元の街のことを考える」と言うのは悪いことではない。少なくとも「無関心」ではない。これは大事なことだと思います。
 で、大事なのはこれからで、そう言った「まちづくりへの関心」を「シビックプライド」に進化させることが出来るか。それとも、「クレーマー」にしてしまうのか。ここは大きな違いがあります。
 「魅力的なまちづくり」を行うためにはそこに住んでいる人たちの協力が不可欠です。
 自分自身を振り返って、そう思います。仕事では、地元の町内会や自治会、そして様々な団体の協力をいただくことによって事業を進めることが出来ているし、自分自身も、広島市政が手の届かない活動(例えば地元のコミュニティ活動とか)には、半強制で、ボランティアで活動しています。
 で、そういう地域の活動によくあるのが、「いつも同じ人が活動している」「若い人が関心を持ってくれない」という状況です。
 まあ、私の場合は、今は下町に住んでいるので、そういうコミュニティが割と強い地域で、私なども地元の会合などにはちょくちょく参加させられているのですが、新興住宅地や、マンションなどはそういう活動が弱い様子ですね。「若い人が関心を持ってくれない」というのは、やはりある程度事実だと思います。
 今後、広島がまちづくりを盛り上げていきたいと思うならば、広島市全域で、もっと若い人が地域づくりや、まちづくり、地域のコミュニティ活動に参加するようにならなければ駄目でしょう。
 今、まちづくりに対して興味を持ち始めたサンフレサポ。この人々がシビックプライドを持つようになり、地域活動に協力的になると、これはかなりありがたい存在になります。行政の手が届かない部分、また画一的な行政では対応しきれない部分について、市民がもっと動くようになると、この街は必ず変わります。サンフレサポをそのような人間に出来るかどうか。紆余曲折あっても、市民球場跡地にスタジアムが出来るようならば、サポーターの皆さんはそういう人間になってくれるでしょう。そういう人々が育つならば、仮にスタジアム建設で100億円かかったとしても、それだけの価値ありです。
 逆に、サポーターにシビックプライドが育たず、ただのクレーマーになってしまったとしたら…。
 …ちょっと恐ろしいですね。元々、経済力では福岡などに到底及ばない中小都市になってしまった広島。その広島が「札仙広福」から取り残されないように活性化しようと思ったら、市民の盛り上がりが不可欠です。正直、もう財界なども期待できない時代となりました。(いや、財界は財界で大事なのですが、それだけでは他都市に対抗するのは難しいという意味です) どうしても、市民の盛り上がり、シビックプライドが必要なのです。そのシビックプライドを育てるために、手っ取り早いのがプロスポーツです。シビックプライドの為に、球場跡地をスタジアム建設のために提供することなど、安いものだ、と私は思います。
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(せんじつの広島みなとフェスタ。こういうイベントも、市民の協力がないと実現不可能です)

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2016/3/19 | 投稿者: らっち

 先週の話ですが、広島港前のみなと公園を中心に、「広島みなとフェスタ」が開催されましたね。
 なんか、年々確実に参加者が増えて行っている感じがあるこのフェスタ。とても楽しいイベントでした。楽しいイベントだったからこういうことを思うのかも知れませんが、確かに、「広場」って楽しいですよ。市民球場跡地を緑地広場にしたい、というのも確かに理解できます。ちょっと詳しく見てみましょう。
 まず、このみなと公園全体の写真を。こんな感じで祭りが開催されました。
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 この公園には、中に小さな丘があって、そこから撮った写真です。ほら、良く言うじゃないですか。「何とかは高いところが好き」って(笑)。
 でもね、確かに、こういう小高い丘の上って気持ち良いのですよ。芝生の上に寝転がり、子どもたちの笑い声や賑わいをBGMにビール飲む。心地よい空間です。球場跡地に広場を整備するなら、ぜひこういう小高い丘は欲しいですね。
 そう言えば、楽天の球場には、こういう小高い丘があるとのこと。(今整備中か?) スタジアムと広場と丘って、共存できそうな気がしますね。
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 それに、普通の地方球場などは、外野席は芝生席って多いですよね。デザイン次第で、小高い丘とスタジアムって共存できそうな気がします。
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(三次きんさいスタジアム)

 あと、祭りと言えばやはりグルメ。たくさんのお店が出店されていました。下の写真のように、「愛媛県コーナー」みたいなものもありました。確かに、中四国の各地方の営業の場、PRの場として、中四国の中枢都市である広島(一応ね)の中心地に、こういう場が設けられるのは大事だと思います。
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 ただね…。こういうお祭りでいつも気の毒に思うのは、「悪環境の中、無理して営業させてごめんね…」ということです。水道も下水道も電気もガスも整備されていない場所で、無理にテント建てて調理させるというのは、正直気の毒です。マツダスタジアムのコンコースのお店のように、最初から水道もガスも整備されていれば、事前準備も、調理もかなり楽でしょうに…。
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(カープうどんとか、このブースの中でじゃんじゃん水を使ってうどんゆでています。この当たり前のことが、臨時的に設置された店舗では出来ないのですよ…)

 そう考えると、もし、広場の隣にスタジアムがあって、そのコンコースのブースをそのままイベント時に店舗として使えるとなると、かなり便利ですよね。

 あと、食事する場所。お昼時はなかなか座れないし、元々、セッティングが大変ですよね。。。
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 もし、広場の隣にスタジアムがあって、そのスタンドを開放してもらえれば、とりあえず座る場所には困りませんね。最近のスタジアムはカップホルダーもついているし。(まあ、テーブルがないのは仕方ないか…)
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あと、イベントにつきものなのがこういうステージ。
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仮に、広場の隣にスタジアムがあって、そこに元々ステージ用の設備があれば、設営の手間が随分省けますよね。
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(マツダスタジアムのイベントでは、とりあえず、椅子の設置の必要はありませんでした)

 ほかにも、「もし広場の隣にスタジアムがあったらスタジアムの大型ビジョンをイベントで使うことが出来るんじゃないか」とか、色々妄想してしまいますね。
 さあ、市民球場跡地、どうしましょうか。とりあえず、スタジアムか広場か、という問題ではないような気もします。商工会議所ビルの移転なども含めて、100年の計で考えたいですね。

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2016/3/13 | 投稿者: らっち

 3月11日付の中国新聞に興味深い記事が掲載されていました。2015年度上半期、アストラムラインの1日平均乗客数が6万人を超え、62,444人だったとのことです。
 これは1994年の開通以来、最高の数字で、前年同期比にして13%の増とのことです。(ちなみに、過去最高は2014年度の54,680人とのこと)
 これは、グラフにしてみると良く分かりますね。今年度に入り、急激に伸びています。
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 で、まあ、この要因ははっきりしていて、約1年前に開設された新白島駅効果ですね。
 で、その新白島駅の乗車数は一日当たり4302人と言うことで、単純に同等の数だけ降車があるとすると、1日当たり8000人以上の方が、新白島駅を利用していることになります。アストラムラインの1日の利用者数の増加分とほぼ一致しますね。新白島駅を利用するのは、明らかにJRとの乗り換えのために利用するものでしょうから、JR沿線から都心部にアクセスするため、また逆に都心部からJR山陽本線沿線に行くためにアストラムが選ばれている、と言って良いでしょう。次のイメージですね。
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 で、新聞には、広島高速交通のコメントも掲載されていて、「市内中心部で原爆ドーム等を見学した旅行者たちがアストラムで本通から新白島まで行き、山陽線に乗り換えて宮島方面へ移動する利用が目立つ」とのことです。新白島駅、設置するだけの効果はあった。事業としては成功であった、と言って良いでしょう。
 ただ、新白島駅の利用者数、アストラムライン全22駅の中で4番目の利用者数だったとのことで、ここはまだまだ伸びしろがあるように思います。上位3駅はおそらく本通駅、県庁前駅、大町駅だと思いますが、せめて大町駅ぐらいは抜いてほしいものです。
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(順調な滑り出しを見せた新白島駅)

 ただ、こうなると、他の公共交通機関は危機感をもって対応しないといけないですね。特に路面電車。さっさと駅前大橋線を高架で造り、また緑大橋の直進化も進めるべきだと思いますね。アストラムの西風新都線なんぞに力を入れるくらいなら、こちらの方がよほど急ぐ事業であることは間違いありません。
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(これを見ると、平成15年から動きがないということですね。今は平成何年ですっけ?)

 公共交通機関が便利になり、利用者が増加することは、行政から見ても、交通事業者から見ても、市民から見ても、また環境保護の面から見ても良いことです。早急な整備を期待したいと思います。
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2016/3/6 | 投稿者: らっち

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 3月3日に行われた、サンフレッチェ久保会長のサッカースタジアム独自案。衝撃的でしたね…。いや、提案してきた建築物としてのスタジアム案自体は平凡なものでした(一部スタンドをくり抜いて、原爆ドームが見えるようにする、なんて誰でも思いつくものです。)が、それまでの前提がとんでもないものでした。これはもう、行政にケンカを売ったとしか言いようがありません。いくつかまとめてみましょう。

@みなと公園ならフランチャイズにしない
 この発言、行政側からすれば「誰の為に今まで協議してきたと思っているの?」という感じですね。で、「それなら最初から言えよ」という感じです。
これまで、例えば前社長の小谷野氏も委員となっていた検討協議会などで、「みなと公園では経営が難しい」という発言は確かにありました。私も一度傍聴しました(過去の参考記事:サッカースタジアム検討協議会)が、その時の印象は、「じゃあ、もしみなと公園案になるなら、使用料を大幅値下げするなり、シャトルバス代を行政側が見るなり、何らかの配慮が必要だな…」という感じを受けたのが、率直な印象でした。多くの人が、そういう認識だったと思います。
 で、ここに来て「みなと公園なら使わない」ですか。なら最初からそう言えよ、と言う感じです。これまで検討する意味なかったじゃん、という感じです。
 そして、そもそも、現在の検討部会が発足する際、県サッカー協会がこの部会に参加せず、意見を述べる場を放棄しています。これでは、行政側からすると、「じゃあ、どっちでも良いんだね」と判断してしまうところです。普通なら、この時点で、サンフレが何らかのアクションを起こすべきでしょう。それを今になって…。う〜ん、と言わざるを得ません。
 そして、「みなと公園なら経営が成り立たない」と言いますが、これも普通の感覚ならちょっとおかしい発言。普通なら、「みなと公園なら、使用料を○○円以下にしてもらえないと経営が成り立たない」とかいうのが普通です。プロの経営者から出た発言としては、ちょっと「?」がつく発言です。

A我々の意見を聞いてもらえない

 この発言も、かなり驚きですね。上述の通り、以前の検討協議会ではサンフレの社長も委員に入っていました。で、現在の部会が発足するときは、県サッカー協会は自らの意志で参加を見送っています。行政からすれば、「じゃあ、どうすれば…」という感じです。現在の部会が発足する時点で、サンフレに参加を呼びかければ良かったのかもしれませんね。でも、県サッカー協会には声をかけている訳です。普通なら、その時に何らかの調整をするべきです。結論を出そうかと言う時期になって、こんなことを言われても…というのが率直なところでしょう。

 と言うことで、驚きの久保発言でしたが、ただ、発言の主があの久保会長なのですよね。厳しい家電業界を活き抜き、広島屈指の経営者である久保会長。90年代、倒産寸前までいったサンフレの社長を引き受け、見事に再建。また、地元の財界の要望を受け、自分のお店の中に「よしもと紙屋町劇場」を作るなど、広島の活性化にも大きく関わってくださっている久保会長。人間の器としては、相当大きいものを持っている方です。そんな久保会長が、意味もなく行政にケンカを売るとも考えにくく、「何か事情があって言っているな…」という感じですね。
 
 そして、独自の球場跡地案も衝撃的でした。久保会長+エディオンで30億円出し、その他もtoto助成金や個人や企業の寄付金がメインで、行政には最低限の負担しか求めない。正直、にわかには信じがたい話ですが、あの久保会長のやることです。本当に出来るかもしれません。

 こうなると、これを受けて行政側・財界がどう動くかですね。もし、私が市長や県知事なら、「分かった。そこまで言うなら、これまでの議論はいったん白紙だ。市民球場跡地を候補地に、徹底的に議論しよう」と言うところです。
 将来的に見ても、サッカースタジアムはいつかは建てなければならないものです。それが今、いきなり30億円の財源を確保する見通しがついた。これを活かさない手はない。今がチャンス、とばかりに仕切り直しの議論を始めます。
 もちろん、ここからは本気の議論です。スタジアムを建てるなら建てるで、様々な問題があります。景観上の問題、イベント広場の確保の問題、商工会議所ビルやPL教団の移転の問題(過去の参考記事:球場跡地スタジアムの条件)。
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(私自身、この程度のイメージ図ではちょっと受け入れることは出来ません。イベント広場はどこにどのように確保するのか。河川敷とどう連携させるのか。平和公園からどのように見えるのか…。深い議論が必要です)

 ただ、本気で議論すれば、少々の問題はクリアできる。あの久保会長がここまで本気になっているんだ。行政も財界も、本気になるしかないでしょ、と言う感じです。商工会議所は、新サッカースタジアム内に移転。その分の建築費用は財界が負担する、など考えても良いでしょう。
 
 問題は、行政がそういう具合に仕切り直しを行うかどうかですね。でも、本当にスタジアムを建てたいなら、行政側も動くでしょう。何といっても、負担ゼロでスタジアムが出来るのですから。もし、ここで動かないなら、元々スタジアムなんて建設したくなかった、ということですね。今後の動きに注目です。

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