2020/2/22 | 投稿者: らっち

 先日、国土交通省中国地方整備局主催の官民連携まちづくりセミナーに行ってきました。そこで聞いた話がとても面白かったので、今回はそのご紹介。北九州市で行われている、リノベーションによるまちづくりと、道路空間を利用したまちづくりについて、です。
 まずは、リノベーションによるまちづくりについて。広島県内でも、福山などが熱心に取り組んでいるほか、呉なども動き出している様子ですが、その特徴って何なのでしょうか。
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(これは福山のリノベーション事例)

講演の中で印象に残ったものを箇条書きで示します。
・リノベの特徴は、とにかくスピードが速いこと。改修を手掛けて半年後にはオープン出来る。
・リノベを推進しているからと言って、決して新築を否定しているわけではない。むしろ「建て替えに向けての暫定的な利用」と考えた方がいい。リノベで空きビルを解消したり、地域全体の価値が上がったりしていけば、建て替えの話も具体化してくる。
・暫定的な利用なので、耐震化までは手が回らない。「それで良い」という事業者に使ってもらう。
・まずは、聞き取り等によって賃料を決める。そこから、改修の投資額、規模を考える。
・賃料を下げると、周辺のビルからクレームが来ることもある。ただ、リノベの推進等でエリアの価値を上げていくと、いったん家賃を下げても、いずれ回復してくる。
・エリアの価値を上げようと思ったら、行政がリノベを政策として掲げてもらえればやりやすい。民間が動きやすい、稼ぎやすい仕組みを整えるのが行政の仕事。

 次に、道路空間を利用したまちづくりについて
 商店街のアーケード撤去を機に、歩きやすい、また賑わいを生む道路空間を整備した、という話でした。
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(ネットから拾った画像。道路占用料は9割減免なのだそうな)

 話を聞いていて思ったことは、「昔と比較して、道路空間の利用がずいぶん容易になっているんだな」と言うことでした。一昔前なら、上の写真の状況なんて、まず警察に「道路は通行するためのものだ。そこで飲食させるなんてありえない」と怒られるところだし、道路管理の面からも、「人々が通行するために税金投入して道路改修したんじゃないの?」という話になり、仮にこれが国の補助金使って整備されているものなら、「道路整備のための補助金を使って整備した道路で、民間業者が商売しているなんてありえない。補助金返しなさい」と怒られるところです。
 もちろん、安全面での配慮とか、様々な苦労をしてこのような空間が可能になったのでしょうが、それでも、昔と比較するとずいぶん「歩いて楽しい道」「オープンカフェやマルシェが行われている道」が増えている様子ですね。全国でもかなりの事例が生まれてきている様子です。
 広島もぼやぼやしている場合ではないですね。相生通り、平和大通り、並木通り、など、様々なところで様々なことが出来るはずです。今度行われる「#カミハチキテル」が、その先駆けになれれば良いだろうな、と思います。
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2020/2/16 | 投稿者: らっち

 少し前の新聞に、「広島県人口社会減、全国ワースト1位」というニュースがありました。
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 …まあ、率直な感想として、「やむを得ない部分があるな」と思います。
 データは詳細を分析してみないと分かりませんが、とりあえず、ある程度人口が東京にストローされるのはやむを得ない、と私は考えます。人口の社会増減というのは、「=転入者数―転出者数」で出すのですが、ここで「転出者数」はあまり気にする必要はない。実際、「転出者数」だけなら、他都市と比較してもそう醜い数字になっているわけではありません。
 問題は、札幌や仙台、福岡と比較して「転入者数」が少ないことでしょう。
 で、そうなると、「都市の魅力が少ないから人が集まらないんだ。アレを作れ、コレを作れ、そして都市の魅力を挙げろ」とか言う声が挙がってくるのですが、まあ、無責任ですね。そうやって、無理してでも様々なものを整備すると、転入者がもっと増えると本気で思っていますか??

 ところで、話は少しズレますが、私の娘。無事に大学が決まりました。関西の、いわゆる「産近甲龍」に行きます。これでまた、転出者1名増です。でも、それは仕方ないことだと思います。
 元々、「都会の大学に行きたい! 東京が良い♪」と言っていたうちの娘。「東京はあまりにも遠い。勘弁してくれ…」と言うことで、関西の大学になりました。この時の条件として、「都会に行きたいは良いが、わざわざ広島から出るなら、それなりの大学にしてくれ。こっちが、「広島の修大や安田ではちょっとかわいそうだな…」と思えるレベルの大学でないと、「広島の大学に行けばよいじゃん」という判断をせざるを得ない」というのを出したのですが、「じゃあ、産近甲龍なら文句ないでしょ」と言わんばかりに目標を設定し、また、そこにきちんと合格する。というのが私の娘らしいところですね。
(ついでに言うと、私も全く同じでした。「福山から出たい」という私に対し、「地元・福山大学では駄目なのか?」という批判を抑えるために、修大を目標に定め、そこに合格する。娘と全く同じことをやっています)

 話が逸れました。「都会に行きたい」と思う若者の気持ち。これは否定してはいけないものだ、と私は思っています。若者が「都会で華やかな生活を送りたい」とか「都会で一旗あげたい」とか思うのは当たり前。むしろ、そういう気持ちがない人間の方が私は嫌いです。「田舎で仲良しクラブやってて満足するのかよ」とか、「田舎のイオンにたむろして人生楽しいかよ」とか思います。若者はどんどん都会に出るべきだ、と私は思います。そこは否定してはいけないでしょう。なので、転出者が増えること自体は仕方ないことだと思います。

 「何言っているんだか…。そういうおまえ自身が、福山出身で広島に進学しているじゃないか」と言われそうですね。
 そう。今から約30年前。私は修大に進学しました。ただ、これは先ほどの話とは矛盾していなくて、私にとって、「都会に行きたい=広島に行きたい」だったのです。
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(こ〜んな田舎で育った私。そりゃ、私にとって広島は大都会でした)

 で、ここで問題。福山出身の私にとって、広島は身近な大都会でしたが、岡山の人にとって身近な大都会はどこでしょう? 山口の人にとってはどこでしょう? 鳥取の人の場合は? 香川の人は?
 …結局、広島を「身近な大都会」と認識してくれる地域は限られている。岡山の人から見ると、広島に行くのも関西に行くのも距離的にはほとんど一緒。それなら、誰だって関西に行くでしょ、と言うことで、広島は転入者を集められる範囲が限られる、と言うことです。
 実際、私が修大生だったときも、学生の構成は非常に偏っていて、感覚的に、県内出身者75%、山口県出身者10%、島根県出身者5%強、残り10%弱、みたいな感じでした。広島の中枢性をよく表している状況で、これが、例えば東北学院大学や、西南学院大学、福岡大学などでは、状況がずいぶん違うことでしょう。東北学院は東北全体から、西南や福大は九州全体+山口から人を集めていることでしょう。
 これはもう、どうしようもない部分で、行政がなにか頑張ったら何とかなるとか、もうそういうレベルではない。それを考えると、「人口社会減日本一」もやむなしと思います。
 ここでムキになって、「都市力向上だ! インフラ整備だ!」とやってしまうと、90年代の悪夢再び(笑)。都市間競争にムキになり、「国際空港建設だ!」「アジア大会開催だ!」「それに伴う巨大インフラ整備だ!」とかやっちゃって、全部が裏目に出た90年代の広島。覚えている人も多いかと思いますが、2000年頃は、広島は「日本一の衰退都市」と言われていました。当時は秋葉市政でしたが、これは秋葉市長が悪いのではなく、「それまでの巨大インフラ整備に伴う財政難」「マツダの低迷」「岡山の台頭もあっての支店経済の衰退」などが主要因でした。
 同じ失敗を2度するわけにはいきません。広島は、ある程度の人口減は覚悟しつつ、その上で生き残りの戦略を立てるしかないのではないか、と思います。

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2020/2/8 | 投稿者: らっち

 う〜ん。。。最近、ブログネタが多すぎます。本日アーキウォーク広島で開催した、旧広島陸軍被服支廠倉庫シンポジウム「見、知り、訪れ、想い、語る。」のこととか、平和大通りでパークPFIが本格化しそうだとか、先日参加した国交省の「官民連携まちづくりセミナー」が無茶苦茶面白かっただとか、語りたいことが山ほどあります。
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(被服支廠倉庫のシンポジウムの様子。本当はこれについてもじっくり語りたいのですが…)

 が、週1回しか更新しないこのブログ。なかなかすべての話題を取り上げることが出来ません。
 と言うことで、今回は、2つの話題を無理やりくっつけました。
 一つ目は、私が所属する合唱団「広島カントライ」の第6回定期演奏会のご案内です。
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Kammerchor”Hiroshima Kantorei”第6回定期演奏会
と き:3月14日(土)18:30〜(開場18:00)
ところ:エリザベト音楽大学セシリアホール
入場料:1,000円
曲 目:ブラームス「ドイツ・レクイエム」他
主 催:Kammerchor”Hiroshima Kantorei”
共 催:エリザベト音楽大学
チケットぴあPコード:166386


 団員の私が言うのも何ですが、今回も良いステージが出来そうです。質の高い音楽が出来てきています。3月14日、ホワイトデーの日は、ブラームスの世界を思いきり堪能してください♪

(昨年のバッハの様子。個人的には、こういう質の高い音楽の世界の輪に加わることが出来ているのが、とても楽しかったりします。今年も、思いきり楽しみたい。そして、その楽しさを皆さんにお伝えしたいと思っています。)

 で、ここから、無理やり次の話題に話を繋げます。3月14日のカントライの演奏会。20時過ぎには終了するでしょう。そのあとどうしますか? まっすぐ帰ります?
 せっかくの土曜日の夜です。ちょっとまったりして帰りませんか? どうせなら、その時話題のスポットに立ち寄って帰りましょう。そう、新聞等でも報道があった「#カミハチキテル」です。
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(いずれもイメージ図)

 「相生通りの一部にちょっとだけそんな空間設けて何になるんだ?」なんて言わない。なんとなく分かるでしょ? このプロジェクトの目指すもの。一言で言うと、「ヨーロッパでよくある「豊かな道路空間・公共空間」を参考に、その広島バージョンを探っていく」ということです。
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(ローマ・ナヴォーナ広場)

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(ペルージャ)

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(マドリード)

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(トレド)

 今回の社会実験は、広島をこのような「歩いて楽しい街」にしていくための第一歩です。カントライの演奏会の日は、ちょうど江波や福山の地ビールが販売されています。演奏会の後、ここでちょっと一杯…とか、素敵だと思いません??
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(こんな感じで、例えば、「演奏会良かったね〜。合唱も良かったけど、ピアノが最高だった」とか、「いや、私はハープの音色に癒されたわ」とか、会話が弾めば楽しいね♪(写真はマドリード))

 実は私、今回のカミハチキテルの社会実験に、ボランティアスタッフとして参加することになりました。私自身、どんな関わり方が出来るのか、どんな面白いことが出来るのか、まだまだこれから詰めていくことになるのですが、「広島カントライで何か出来ないかな…」とか、「知り合いのキラキラ系の主婦とも相談しながら、何か出来ないかな…」とか、色々考えています。
 このブログを見られている皆さんにも相談したい。ここでどんな楽しいことが出来ると思いますか? 意見があれば寄せてください。実現の可能性は別として、参考にさせてもらいたいと思います。

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2020/2/1 | 投稿者: らっち

 先週に続いて、名古屋の話です。
 今、広島では、広島城界隈の賑わい創出がどうこう言われていますね。これまでバス乗り場だったところに飲食店を並べるのだとか。きっと、名古屋のこのイメージですね。
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(名古屋城・金シャチ横丁

 広島城の場合、それほどメジャーな観光地とは言えない状況にある中、果たしてこのようなお店を並べても、それでわざわざ行く人がどれだけいるのだろう…とは思いますね。飲食だけなら、街中や駅前に素敵なお店がたくさんあるのだし…。

 まあいいか。名古屋の話をしましょう。前回、「広島と名古屋は似ている」という話をしましたが、とはいえ、違う部分も多い。圧倒的に違うのが「地下街」ですね。紙屋町にちょっとだけ、閑散とした地下街があるだけの広島と違い、名古屋は「地下の街」。やたらめったら地下街が発達しています。
 面白いのはこちら。「伏見地下街」ですね。これはマニアック。下町情緒あふれる地下街です。

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(広島で言うと、基町高層アパートの人工地盤下の商店街に雰囲気が似ています…)

 最後、私が街歩きする時の定番、「河川の活用状況」について。
 名古屋も頑張っていますね。納屋橋周辺とか、凄いです。
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 河川敷の活用は、元々は広島(と大阪)から始まったもので、広島はトップランナーだったはずなのですが、いつの間にか他都市にどんどん抜かれていますね…。
 名古屋などを見ても思いますが、河岸緑地の美しさという点では、広島は他都市とは比較にならないくらい高いレベルの河岸緑地を持っている。ここをうまく活用すれば、到底、他都市では真似が出来ないレベルの良質な都市ストックとなる。これになぜ本気にならないのか、正直、理解に苦しむところです…。

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(これが10年くらい前ですっけ? 広島の河川敷活用は、ここで時代が止まってしまっています…)

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(広島駅から徒歩3分のところに広がる河岸緑地。こういうところをもっと上手に使えないかねぇ…。お好み焼きの屋台でも並んだら、絶対に人気スポットとなると思うけど…)

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