2021/5/29 | 投稿者: らっち

 国勢調査により、県内各市町の人口が出揃いました。このことにより、県内市町の標準規模を考えてみましょう。まず、人口を表やグラフにするとこうなります。
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 県内市町の人口の平均は121,799人。尾道市や廿日市市が、ほぼ平均レベルの市となります。
 ん? でもおかしいですね。23市町あるうち、人口で5〜6位あたりの市が平均だなんて。その下に17〜18も市町がありますよ。

 …これが「平均値」という数値の罠。「広島市」という巨大な市がある限り、人口の平均はぐっと上がってしまいます。

 そこで、「中央値」を考えてみましょう。23市町のうち、人口でちょうど真ん中に位置するのはどこか、ということです。23あるのだから、12番目の自治体が該当し、海田町の29,646人と言うことになります。数値の捉え方次第では、「海田町の規模が広島県の平均的な自治体ですよ」と言えることになります。
 もう一つ、「最頻値」という考え方があります。「どの数値の自治体が一番多いか」と言うことで、1万人を1単位と捉えると、「2万人台」の自治体が6自治体で一番多く、「2万人台が多数派だよ」と言えることになります。

 と言うことで、「広島県の自治体で、最も標準的な規模はどれくらいか」と聞かれた場合、「人口の平均で言うと12万人規模」「真ん中に位置するのは約3万人の自治体」「最も多いのは2万人規模」と、何ともバラバラの数値となってしまいます。ただ、いずれの数値も正解であり、間違いではない。これらの数値は、ケースバイケースで使い分けることになりますね。

 今、盛んに地方分権が言われ、地方の自立が叫ばれています。そのためには、市町村もある程度規模が必要であり、「どれくらいの規模が適切か」という話になります。
 私が日常業務を行っていく中で感じるのは、「今、国や県に求められている業務をきちんと行うなら、職員1,000人程度は必要だな」と言うことで、これはちょうど廿日市市レベルの自治体、と言うことになります。上述のとおり、県内では多くの自治体が廿日市市よりも小さい規模で、人口2万人台の自治体が多いというこの状況。仮にも平成の大合併を経て、全国でもトップクラスの市町村合併が行われた広島県ですら、この状況です。
 多くの自治体が、今後人口減を余儀なくされていく中、この状況でどこまで地方分権できるのか。市町村合併だけでは限界があるのは明らかで、県を通じて何か対策が必要であると思いますね。

(おまけ)
 今回の記事で、データの読み方として、「平均値」「中央値」「最頻値」を取り上げましたが、本来ならもう一つ、「偏差値」を考えるべきだと言われます。…が、私はこの「偏差」の考え方がよく分からない。とりあえず、計算してみたら県内23市町人口の標準偏差は「256,764」で、広島市の偏差値は「92」となりました。
 が…。この数値をどう読むべきなのか、私には分かりません…。文系頭脳の限界です…。

2021/5/22 | 投稿者: らっち

 前回、「次回は県庁界隈の散策報告です」と言いましたが、すいません。予定を変更して、国勢調査の速報値について語りたいと思います。

 まず、基本的事項のおさらいで、国勢調査の結果と、普段目にする人口統計の違いについて。
 毎月報告される人口統計は、住民基本台帳をベースにしています。皆さんが役所に届け出している住民票の台帳ですね。なので、例えば、「大学に進学して、東京で一人暮らししているが、住民票は変更していない」とか、「借金取りから逃げていて、住所を知られたくないので住民票は移していない」とかいうケースがあり、住民基本台帳は必ずしも実態に即しているとは言えません。
 一方で、国勢調査は、調査員の方々が丁寧に一戸一戸まわって集計した結果です。こちらの方が、実態に即していると言って良いでしょう。

 で、その国勢調査の結果が出ました。その結果を見て、思ったことをいくつか。

@広島市の人口120万人突破
 市の人口が120万人を突破しました。これがどれくらいの数字か。実は、中四国地方9県のうち、実に過半数の5県が、広島市よりも人口が少ない。鳥取県などは、2倍しても広島市の人口に届きません。まあ、バランス悪いですね…。なので、「道州制だ」とか「都道府県の合併だ」とかいう話になって来るのですが、まあ、そう簡単にいくものではないでしょう。道州制なんて、最近は全く話題にならなくなりました。都道府県の枠組みが変わるのは、まだまだ先の話になるのではないかと思います。
 一方で、都道府県を基本単位としている企業などは、今後どうなっていくのでしょうか。例えばテレビ局、新聞社、地銀など。この辺りは、近い将来、少しずつ合併、という話が出て来てもおかしくないと思います。

A広島市への一極集中
 先程、「中四国9県のうち5県が広島市より人口が少ない」と書きました。こう書くと、何となく「中四国地方で広島の一人勝ち」という感覚を受けますが、広島県だって問題がない訳ではない。広島市の人口が増加する一方で、県の人口は確実に減少しており、県内での広島市への一極集中が加速しています。
 広島市の人口が県の人口に占める割合は約43%。府中町など、広島市と非常に密接した関係にある安芸郡4町を加えると、県の人口の47%が広島市及び安芸郡に居住していることになります。まあ、県民の半分が広島市(+α)の地域に居住していると言うことですね。30年くらい前までは、「県の人口の1/3が広島市民」みたいな感覚だったのですが、広島市への一極集中が加速している、ということですね。
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B人口増は2市2町
 今回の調査で、人口が増えているのは広島市、東広島市、府中町、海田町のみ、と言うことになりました。ざっくり言うと、「広島市及びその近郊と、成長著しい東広島市のみ」ということですね。
 まあ、「全国的に人口が減少している中、県都を中心に人口が増えている地域があるだけでもありがたい」と言えなくもないですが、欲を言えば、「呉市の人口減少分くらいは、広島市+東広島市で補って欲しい」と思いますね。重厚長大をメイン産業とする呉の衰退は、今後も止まることはないでしょう。これはもうやむを得ません。それを補うべく計画されたのが、「広島中央テクノポリス」だったはずで、まだまだ、ここには頑張ってもらいたいと思います(これまで、それなりに成果を上げているのは充分承知していますが)。今のマイクロンメモリジャパンって、工場の拡張計画がなかったですっけ? そういうものにどうしても期待してしまいますね。
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 ちなみに、県東部の雄である福山市が、ついに人口減に突入しました。まあ、住民基本台帳ベースでは数年前から明らかになっていたことではありますが、「福山ですらもう厳しいのか…」という感じですね。

 と言うことで、国勢調査の結果を受けての感想でした。もう少し書きたいことがあるので、それは次回に回したいと思います。

2021/5/16 | 投稿者: らっち

 やれやれ…。また緊急事態宣言ですか…。まあ、今の感染拡大状況を見るとやむを得ないとは思いますが、正直、いい加減にして欲しいですね…。本当は、今回は広島三越に出来た「紀ノ国屋」とか、併せて「丸善」などを見に行って、その状況をレポートしようと思っていたのですが、この状況もあり、ちょっと見送ることとします。
 
 代わりに今回は、広島の中で、「街中なのに人気(ひとけ)が少ない場所」のレポートです。(それなら、コロナの感染の可能性はグッと低くなるでしょ?)

 広島で官庁街と言えば、国の出先機関が立ち並ぶ上八丁堀地区&県庁界隈、ではないでしょうか。私は、勝手にあの界隈を「広島の霞ヶ関」と呼んでいるのですが、今回は、この地区のうち、特に「上八丁堀地区」の散策報告です。国の機関が立ち並ぶこの界隈。象徴的なのは、やはり合同庁舎ですかね。
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(左が1号館で、右が4号館。4号館などは、「いかにも役所」みたいな感じですね。)

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(これは2号館)

 もう15年前くらい前の話ですかね。以下の場所に、「5号館を建てる」という話があり、確か工事着手までは行っていたような気がするのですが、当時の民主党政権が建設を止めてしまいました。。。当時、私は「しょうもない。政権アピールのためのパフォーマンスだな」と思っていたのですが、あれから10年以上経過し、自民党政権に戻ってもこの状況です。国としては、特に不自由していない、ということなのでしょうかね…。
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 代わりと言っては何ですが、合同庁舎の北隣に出来たのが、「広島法務総合庁舎」。ここは確か、民主党政権がパフォーマンスする前にかなり工事が進んでいて、止められない状況にあったのでしたっけ?? 現在、中には高等検察庁や地方検察庁などが入居しているとのことですね。
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 で、その広島法務総合庁舎の西隣は裁判所。高等裁判所、地方裁判所等が入っています。いかんせん、古い建物ですね…。耐震補強の跡がなんか痛々しい…。建て替えればよいのに、って思いますよね…。
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 と言うことで、裁判所や検察庁が立ち並ぶこの界隈。だからなのでしょうね。周辺には法律事務所が立ち並び、弁護士会館や司法書士会館も建っていたりします。「一大法律センター」みたいな感じです。
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(弁護士会館)

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(看板を見ると、法律系事務所が大半…)

 で、もう少し歩きます。今度は広島拘置所。正直、私からすると「拘置所って何?」というレベルなのですが、かなり大きい施設ですよね…。いつも思うのですが、これとか、吉島の刑務所とかって、街中に必要なのですかね…。山の中にでも移転させれば良いのに、と思ったりします。時代の流れはコンパクトシティで、立地適正化とか色々言われているのだから、街中は街中らしい土地の使い方をするべきだ、と思うのですがいかがでしょうか?
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 最後に一つ、お店の紹介。合同庁舎の東隣に、「官報・政府刊行物センター」という本屋があります。昔は、合同庁舎の中にあったのですが、いつの間にか外に移転しましたね。かなりマニアックな書籍もあり、行くとついつい色々見てしまうのですが、いかんせん、平日昼間しか開いていないのが難点なのです…。
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 と言うことで、あっさりと上八丁堀地区でした。最初にも言いましたが、私が勝手に「広島の霞ヶ関」と呼んでいるこの界隈。この地区と県庁界隈が中心となって、この地方を取りまとめていると言えるでしょう。
 ただ、この界隈にある国の機関は、あくまでも「出先機関」。民間企業で言うと「支店」という存在でしかなく、意思決定できる権限は限られています。それを考えると、独自の意思決定機能を持つ地方自治体(都道府県や市町村)と言うのはやはり重要な存在で、今後地方分権を考えていくと言うならば、今この合同庁舎などで行っている業務を、都道府県に権限移譲していく必要がありますね。その意味では、「合同庁舎と県庁が(ほぼ)隣接して建っている」というのは、今後の地方分権社会に向けて、好都合なのかな、と思ったりします。次回は、その、県庁界隈の散策報告です。

(おまけ)
 この界隈で最も目立つ建物と言えば、やはりアーバンビューグランドタワーですかね。高さという面では、駅前に出来たマンションに抜かれたみたいですが、建物の品格と言うか、高級感という面では、最近のタワマンよりこのアーバンの方がはるかに上ですね。建物自体の高級感や、公開空地のデザイン、低層階の店舗や隣接するギャラリーなど、一級品を良く整備してくれたものだ、と思います。
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2021/5/8 | 投稿者: らっち

 先日、広島銀行の持ち株会社「ひろぎんホールディングス」の新本社ビルがオープンしましたね。
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(隣の広島電鉄「広島トランヴェールビルディング」と併せて。「広島経済の拠点はここだ!」みたいな感じですね。)

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(アンデルセンカフェ)

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(BANCART。広島と周辺地域のこだわりの商品が集まるライフスタイルマーケット、なのだそうです)

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 と言うことで、簡単ですがひろぎんHD本社ビルの紹介でした。
 ただ、まあ、普段あんまり利用するところではないですよね…。個人的には、広島銀行は私のメインバンク(大げさな言い方…w)で、広島銀行やひろぎん証券を通じて、よく金融商品も買ったりしますが、わざわざ紙屋町まで行かなくても、地元の店舗でしっかり対応してくれるし、この新しい本社ビルに行くことはほとんどないかな…とは思います。
 しかし、地元経済に大きな影響を与える広島銀行です。この新本社ビルから、広島経済を引っ張ってもらえるよう、奮闘してもらいたいものですね。

2021/5/3 | 投稿者: らっち

 毎年150万人の人を集めるひろしまフラワーフェスティバル(FF)。今年はコロナの影響で非常に規模を縮小しての開催となりましたね。
 しかし、規模を縮小してでも開催できたことについて、まずは喜びたいですね。今年のテーマは「Power of Flowers ~それでも花は咲く〜」。そう、原爆投下で「70年間草木も生えない」と言われた広島に、しっかりと花は咲いています。今日はそのFFのレポートです。まずは、この祭典のシンボル、花の塔です。
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 ピンクのハートがかわいいですね。そのまま真っすぐ、平和の軸線を北上します。
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(「平和の軸線って何よ?」と思われた方。この写真で一目瞭然でしょ? はっきり一本の線が見えますよね? 「もっと詳しく知りたい」と思われた方は、「丹下健三 ピースセンター」とかで検索してみてください)

 その軸線には、今年は、たくさんのフラワーポットが並んでいます。夜はライトアップされるそうです。
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 で、その先にはフラワーキャンドルが。夜は幻想的でしょうね。。。
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 ちなみに、芝生広場では、花の鉢を使って何か書いています。なんて書いてあるのでしょうね…。平和資料館の2階から見ると分かるのだそうです。(まあ、それ以前に、今日の中国新聞に答えが書いてありましたが)
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 で、そのまま歩いて市民球場跡地に向かいます。
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(いかにも広島らしい風景。リバークルーズ、最近はこんな船が走っているのですね)

 本来なら、市民球場跡地でステージが開催される予定だったのですが、コロナの急拡大により、やむなく無観客(オンライン)開催に変更。まあ、仕方ないですね…。
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(ステージはすぐそこにあるのに入れない…)

 仕方ないので、ちょっと寄り道。基町クレド前広場では、少し前まで実施されていた「#カミハチキテル」の時のベンチなどがそのまま残っています。利用者はちょくちょくいるし、このまま残してくれればよいのにな、と思いますね。地元のまちづくり団体で維持管理してくれれば良いのにな、と思います。
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 話をFFに戻しましょう。平和公園以外でも、ささやかながらFF開催しています。
 まず、商店街にはこんなプランターがちらほら。
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 平和大通りはこんなパネル&プランターがチラホラ。
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 と言うことで、今年のFFでした。コロナについて、色々と言いたいこともありますが、まあ、言っても仕方ない。この花たちのように、根気強く、しぶとく、生きていきましょう。「それでも花は咲く」です。







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