同じく三ノ輪にて、こちらは初めての購入。
小さな古いお店で、かなりご高齢ではないかと思われるおばあさんが店頭に立っています。
生姜の天ぷらを指さして「これを一つください」と言うと、「持って帰る?」とおばあさん。「すぐいただきます」と答えると、奥にいたお兄さん(上の写真の後ろ姿の人)が「ちょっと待てるなら、いま入るよ」と言い、揚げたてがもらえることになりました。店先に同じものがあるのに、嬉しい対応です。
なんとも美しい。

紅生姜のしょっぱさそのままで、これはおつまみ系ですな・・・
お店の前には、お店のおばあさんより若いおばあさんが座っていて、天ぷらが揚がるまでおしゃべりしました。ここが住みよくて、ここから出たことがない、と言いました。「変わってしまったけど」とも言い、「あの薬屋さんが映画館で、あの茶色の建物は芝居小屋だった」と教えてくれました。

「つまらないもの」として私が目もくれず通り過ぎたものたちも、歴史の上に存在しているのですね。お話ししてよかった。

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