木組み博物館は、決して広いとは言い難い2部屋だけの空間でしたが、私の興味の対象がたくさん詰まっていました。
歌舞伎座の床がよく鳴る仕組みの模型
能楽堂の音響効果に瓶が使われている様子の模型
私の好物、土壁の構造
私の好物、銅板の張り方
顔料と彩色
漆塗り
和風金物
私の好物、節穴

板を切り出す時、既に枯れている枝の節は抜け落ちやすいという説明です。
昭和三十年代、ハワイに輸出した茶室の模型

日系移民、「ホレホレ節」の世界だな・・・
展示物は少しずつですが、すごくおもしろかった。技術もすごいけど、木が好きなので楽しかった。そして、長時間話し相手をして下さった温厚な館長さんに感謝。
ここは、その館長さんが「日本の伝統木造建築の文化が危機的な状況にある」と危惧されて、お仕事上40年間にわたり集めてきた資料を展示した小さな博物館。
私のような、建築に無関係で、かつ、かなりアホな人間でも、「すごい、すごい、」と言うことで、継承のきっかけのほんの一端になれたらいいなと思います。

4