月島でもんじゃ焼きを食べた日は、プチ廃線見物が目的でした。
東京都港湾局専用線とは、石炭や生活物資を運ぶために1953年から順次開通させた貨物線のことですが、トラック輸送に替わって1985年以降は徐々に廃線が進み、1989年には全廃しました。
昔はこんなにはりめぐらされていたようです。

このサイズじゃすんなり読めませんね・・・ゴメンナサイ。
もう遺構すらちょっとしか残っていません。
でも、ちょっとしかないとわかっているものをピンポイントで見に行くのはむしろラクというヘタレな私なのでした。
まずは一番わかりやすい春海橋

手前が港湾局専用線の線路、奥は車道と歩道の春海橋です。
鉄橋というとおなじみのこのカタチ、ローゼ橋

国内の鉄道ではこれが第一号だそう。
枕木の間から生えた木が大きく育っています。

年輪を数えてみたいですね。
あそこ、こわそう。
「廃」一直線のはずなのに、なぜ修理?
川の端まで行くと「お知らせ」がありました。

「本橋の歴史的価値を残しつつ遊歩道に」ですって。
なーんだ、生き残りオメデトウ。
レールも残すのかな。

残されると知ったものの、橋が派手に塗られたりきれいに整備されてから見ても自分の心は動かないと思うので、いま見に来てよかったと思います。
その他の遺構、ここは晴海線と深川線の分岐点

何の案内もありません。一度うっかり通り過ぎてしまいました。
運河の中の橋脚

照明が付けられているのは夜間の注意喚起用。
橋脚の撤去より安上がりの対策らしいので、現状のまま最後まで残るのはこれかもしれませんね。
フェンスで囲まれた小さな敷地内のみ、深川線跡が見られます。

車道をはさんだ先にも軌道の続きとわかる敷地がありましたが、工事中でした。

線路は続いてこそ意味があるもので、線路の端は「絶望」という言葉のようです。
でも、ねぎらいの気持ちをこめて、ありがとねーと言って、帰ってきました。

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