全身水をかぶったほど汗が出て、あまりのおなかの痛さに脳貧血を起こしたらしい。床に倒れたことに気付き、薄目でスマホを見て「電車が来るまであと15分あるから立ち直る」・・・そう思ったけどダメでした。ベンチまで歩いたのが精一杯。多くの方が気にかけて下さり、寝ている私の脈を取ったり(でもその人、すぐいなくなって少し笑えた)、スースーするオイルを差し出してくれる人がいたり(これまた、タイの人ってホントにこういうのが好きで持ち歩いてるんだなと思って笑えた)、駅員さんがA4の紙でえんえん私をあおいでくれたり。そして「病院へ行くか」と聞いてくれました。高額になるのではと気になったけれど、誰かが「安いよ」と言いました。そして既に、薄青い白衣の人とストレッチャーが来ていました。
運ばれる私。撮る友人も友人だけど、命に別条はないとわかっていたからこそ。むしろ私の望むところ(?)で、さすがです。
こんな立派な病院が近くにあったのは驚き。中はガラガラでほとんど患者さんはいませんでした。
ちょー簡単な受け答え以外はスマホの翻訳アプリに頼りました(変な間違いを言ってしまってもマズイし)。まるで、ナースと私でスマホの見せっこです。体重を答えると「OK〜」と言ってナースはいなくなり、戻ってきてから見せられたスマホ画面に「注射します。」と書いてあって、これまた何故か笑えた。下、ここでスマホを使ったぐらいだから大丈夫だろうと、こっそり一枚。

2時間ぐらいでしょうか、血圧と心拍数を測る機械につながれたまま寝ました。すごく気持ちよかった。もう大丈夫と思えた時点で自己申告、笑顔で見送られて退院。この間私の荷物を持ったまま、会計をして薬の説明を聞いてくれていた友人に大感謝。「めずらしい体験のおかげでタイの人の優しさに触れることができた」とまで言ってくれた思いやり。一人旅をすることが多い自分が「ひとりじゃない」のありがたみを痛感しました。
薬の山。青いパッケージには青い粒が入ってた・・・ 転んでも起き上がる時に笑いを探す性分。

力を貸して下さったタイの方々、いやな顔のかけらも見せずに完璧なお手伝いをしてくれた友人に感謝します。しかもこの夜は、友人がミシュランに載ったお店でとびきり美味いお粥を買ってきてくれたのだ! なんたる果報者。感謝感謝の一日でした。

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