試験が終わり、ほんとーの本当に、何もない休日が出来ました。
実を言いますと、先月(2005年1月)末に試験期間開始を目安にして1年半続けていたアルバイトを辞めちゃったんすよね。んな訳で、振り返りの気持ちも込めてちょっとそのバイトについて書こうかと思います。
ローに入学していなかった頃は、予備校で答練を受けつつ、派遣で色々な短期バイトを見つけて適当にお金を頂いていたものでした。
何より必要なのは勉強時間なハズだったので、特に定期的に一箇所に所属して働く〜というのは、あまり好ましくなかったです。
でも、その時は、ちょっとロンドンに旅行に行こうと思っていたので、当座必要なお金を稼ぐ為に、2ヶ月間の仕事を受けることにしました。
毎週土日と祝日。答練もあるし、ちょっとハードかなとは思ったんですが、まあ2ヶ月程度なら少しくらい無理しても何とかなると考えましたです。
仕事内容は「携帯電話販売のヘルパー」。
…はっきり言って、私は携帯電話のバイトだけはやりたくなかったです。なんかヤクザな感じがするし、何よりいつも必死に販売している売り子さん達を見ると、ノルマとかあって大変なんだろーなーと思いましたから。
でも、やっぱり、どんなに向かない仕事でも、2ヶ月経てばおさらばなんだから、なんとかなるだろうと考えちゃいました。
実際仕事に入ってみて、驚きました。場所は赤羽のとある安売り携帯併売店。
これがまた曲者で、屋外にある展示された携帯のモックの付近には黒スーツで身を固めた結構イケメンな茶髪のお兄さん達がズラリ…。
店長クラスの偉そうな人は、なんかリーゼントな感じで、ヤクザみたい…。
私もビビりましたが、派遣会社の人も「この子は大丈夫なんかいな…」といった不安気な表情でした。私は明らかに毛色が違う。
「こ、ここは真面目で平凡な私のいる所じゃない!」
そう思ったことは言うまでもありません。
そしてまた、仕事を始めてみると、お兄さん達はホストさながら、近づいて来たお客様に声を掛け、楽しませつつ携帯を売る…。
「こ、ここは携帯屋ホストクラブだ…」
本当に、ビビリまくりでした。
しかしまあ、それでも、どんなに大変でも、どんなに違和感があっても、2ヶ月待てば終わりなんだし、私の仕事は派遣元に言われた通りある特定の携帯会社の携帯を売りまくればいいんだから、なんとかなるっしょ。
そう思い辛抱することにしました。
ところが、不思議なことに、2ヶ月の間に、なぜか溶け込んでしまったんですよね。コレが。
ホストなお兄さん達は、これが結構頭が良くて話題が豊富で楽しいし、話してみるといい人だし。携帯についても知るほど楽しくなるし、それにまあ、売れるんですよ。
ホストなお兄さん達の販売術を見て盗んだり、販売について本を読んで研究したのも良かったかも。
「うーん。ひょっとして販売の才能あり? ホストでもイケるかも(サスガにそれは無理)」とか思ったりして。
2ヶ月後、派遣が終る頃になると、赤羽店の皆に進められて、そこでその後も働くことになっちゃったんすよね。
一応本社のエライ人と面接もしたんですけど、
「バイトで土日だけというのは本当はやらないんだけどね。店員全員の推薦があったなんて異例のことだから特別に採用することにしました」
とか言われてしまいました。
「大げさだなー」とか思いましたけど、その後、本当に他のあらゆる店舗でも土日限定で雇われている人がいなかったことを見るとそうでもなかったらしいです。
まあ、全員の推薦については、きっと親切なお兄さんが根回ししてくれたんだろうと思います。
だから何だかんだ言ってバイトは楽しかったです。販売も楽しいし、それに例のロンドン旅行のためにちゃんと休みも貰えたし、結構あまあまな待遇でした。
残念ながら、さすがにローに入って土日が丸々バイトはきっつかったので、已む無く辞めちゃいましたけどね。
でもバイト、かなり役に立ちましたよ。
何せ、ローの入試の際、自己評価表とか書かされるじゃないですか。
アレに「携帯の販売と法律家との共通点」みたいな内容で記載して、ココ以外のローの書類審査もちゃっかり通っちゃってますもんね。
いやはや携帯屋さまさまです。
今までありがとーでした。

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