はてさて。本日は居心地の良い学校の自習室に来ています。
なぜかと言うと、まあ、それはそれ。
民事訴訟法演習の補習授業が春休みをまたにかけて大展開されていることから、当然の帰結として予習をする為です。
最初の範囲は「共同訴訟」。
その内容についてはまた書くこともあると思うので置いておくとして、今日はテキストとして使用されている
「高橋宏志著『重点講義 民事訴訟法』」
について少し触れたいなと思います。
このテキスト、はっきり言って難解です。
高橋先生の思考過程がぐるぐるしている為、話はあっちに行って、こっちに行って、それでここ、そして
「ああ、さっきのあっちの話はここで意味があるんだー」
と後から気がつくんです。
でもまあ、これって結構面白いです。
読みながら、
「今読んでいるネタはきっとまた伏線張ってるんだろーなー。どんなネタにどーゆーふーに繋がるのかな」
と推理しつつ読むのがいい感じです。
それにまた、内容がいい感じなんですよ。
常に通説や、はたまた自分の信じる説にまで自虐的に突っ込みいれつつフォローを入れていて、本当に面白い。
なんつーか、「法律の教科書」ではなくて、法律で遊んでいるみたいです。
他にも、読んでいて「難しいかもなー」とか思っていると
「共同訴訟は、民事訴訟法の学習の中で困難な領域の一つである」(下巻P263)とか言われちゃって、
「うーん。見透かされてる…」
「読者諸氏には、○○○の一読を勧めたい」
「う、ありがとうございます。機会があれば」
とか勝手に本とお話する楽しさもあったりします。
って、私だけか…?
ただ、注の部分がやたら多いんですよね。
流れを大事に読んでいると注を飛ばしちゃうことになりますが、そーすると意外に大事なことはみんな注に盛り込んであるから学習としての核心を逃してしまったり…。
読み物としてはなかなか面白いけど、これを学習としてちゃんと活用出来るかというと、私はいささか消極的な見解を取りたいと思います。

0