本日はホントーだったら大学時代大変お世話になった先生のご退職祝賀会があってそちらに行く予定だったのですが、その先生のご体調がすぐれないとゆーことで中止になってしまいました。
先生にちょっとぶりにお会い出来るのが楽しみだったので残念です。
でもまあ、我々のことはどーでもいいんで、とにかくお体を第一にしていただきたいとこです。
そんな訳で、今日はちょっとそのY下先生について書いてみようかなと思います。
Y下先生は私の最も尊敬する先生です。
元高等裁判所総括判事で、裁判官を辞めてからは一応弁護士をしつつ、大学で教授をなさってました。
んで、丁度私が入学した年に先生も大学にいらしたもので、先生には受け持ちの部活とかもなかったんです。
そこに目をつけた学友Aが「法律相談部を作ろう!」
とした際、そのY下先生を引っ張り込んだって話です。
そんな成り行きだったのに、Y下先生は主導となって、同部を導いてくれましたです。
多分ここまでやってもらった学生は少ないんじゃないか、ってくらい色々良くして下さいました。
その最もたるものが法律相談でした。
普通、学生が法律相談に関与するとなったら、法政のクリニックでもあったように「同席する」ってのが基本的なスタンスだと思います。
でも、ここの法律相談はそれ以上でした。
まず、学生が直に相談者とお話をするんです。
「聞き取り」という段階で、相談内容を聞くだけです。
勿論アドバイスなんて絶対にしません。
そして聞いた内容をすぐさま書面にまとめ、法律相談担当の先生に内容を簡潔に説明し、その上で先生の法律相談に同席するってシステムでした。
要するに、カウンセリングにおいて最も重視される「話を聞く」ことを訓練出来るって訳です。
先生はよく仰ってました。
「簡単そうに見えるけれど、話を聞くってのは実はとても難しいことなんだよ」
それは多分、長年裁判官として両当事者の話を聞き、その上で判断してきた先生の体験からくる貴重な言葉だったと思います。
他にも本当に色々教えて下さいました。
多分、今自分の中にある法律系の思考の少なくとも30%は先生の言葉からくるものだと思います。
今回は残念ながらお会いする機会を失してしまいましたが、夏にまた計画が持ち上がっているので、今度お会いする時に先生に羞じないよう、もーちょっとまともに勉強したいなーと少し反省する今日この頃でした。

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