純正の156GTAのサスペンションはかなり硬めですが5万キロ以上走行してきてダンパーが抜けてきたのか、挙動に違和感を感じるようになってきました。
特にボトミングが酷い。
あちこちで相談すると、「156GTAはアラゴスタEに交換するのがベスト」という話をよく聞きます。
私としては予算も無いので、純正形状のダンパーのみで交換するしかないかな、と思ってました。
ですが、昨年夏にume330さんから「車高調要りませんか?」とのオファーが。
聞くとなんとそのアラゴスタE。
抜けていて要OHだそうですが、このアラゴスタのE-TYPEはOH可能なのです。
ふたつ返事で譲り受けることにしました。
ですが現物を引き取りに行くチャンスを諸事情で失い、結局年末押し迫った頃に取りに伺いました。
そしてそのブツを持ってそのまま鈴鹿忘年会へ。
ガレージJ&Kのジョージさんに依頼してOHに出してもらうことにしました。
そこでこのアラゴスタEがASSOのGTA LINEであることを知ります。(要はアラゴスタEベースでASSOがスプリングの設定を変更した製品)
そして付属していたスプリングがかなりヘタっていることも知りました。
で、年が明けて2月、ジョージさんからOH完の連絡を受け鈴鹿に向かいました。
そこで装着に向けてスプリング変更の相談をしました。
アラゴスタEの156用のスプリングレートの設定はF9K、R3K。
でもそのままではイマイチだとかいう話をよく聞きます。
そして昨年秋、衝撃的な車に乗りました。
それは、

はいんけるさんの156GTA。
この車には他社の車高調が装着されてますが、そのスプリングレートはほぼサーキット走行を前提にしたようなハードな設定。
ですが、これに同乗して広島遠征に行ったのですが、驚くほど乗り心地が良いのです。
聞けばスプリングは有名なハイパコ。
ハイパコは動きがしなやかで乗り心地の改善をする上に無期限ヘタリ保証まで謳うスプリング。
ですがかなり高価であるのがネックです。
元のスプリングがヘタっている以上、交換せざるを得ないのですが、さすがに4本ハイパコにする余裕も無く困っていたところ、ジョージさんから余っているスプリングならあげますよ、という提案が。
というわけで、ジョージさんのところにあったスプリングが丁度合いそうなのでフロント用はそれを譲ってもらい、リヤ用のみ新品スプリングを注文することにしました。
それが届いたのが3月半ば。
3/22に鈴鹿に出向いて156を預けました。
これが今回装着する車高調です。

アラゴスタE−TYPE(ASSO GTA LINE)にフロントがranaスプリングの12K、リヤがハイパコの6.3K。
で、3/29には装着・調整が終わったということで再び鈴鹿へ。

1週間御世話になった155に別れを告げて、

156に再会。
アラゴスタEの諸元を見ると車高はノーマル比−3cmとなってますが、ジョージさんに「なるべく車高を下げないように」とお願いした結果、スプリングレートUPの効果もあり−1cmで収まりました。
リヤは元々尻上りだったのでバランスするようお願いしたので、かなり下がりました。

で、肝心の乗り味ですが、これには本当に驚きました。
フロントがピロアッパーになったので、多少大きな段差に入ると突き上げ感もありますが、総じて純正より揺れが少なく、そして柔らかく非常に安定した乗り心地。
何より有難いのは、純正で気になっていたボトミングが出ないことです。
今まで必ずアンダーカバーやフロントパイプを擦ってしまっていた道を走ってみたりしましたが、車高が落ちているのに全く接触しません。
想像を遥かに超えた快適性を限られた予算の中で得られ非常に満足です。
ume330さん、ジョージさん、ありがとうございました。

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