"ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD"
久しぶりに
『死刑台のエレベーター』を観たくなり、押入れからLDを取り出してきました。
サスペンス映画、恋愛映画の両方の側面を持った、素晴らしい映画。
ストーリー、演出、カメラワーク、キャスティング、音楽、、、
全てにおいて大好きな作品で、時々、観たくなるんですよねぇ。
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土地開発会社に勤める技師
「ジュリアン(ロネ)」は社長夫人
「フロランス(モロー)」と通じており、邪魔な社長を殺す完全犯罪を目論んでいた。
だが社内で社長を殺した帰途、残してきた証拠に気づいた
「ジュリアン」は現場へ戻ろうとするが、週末で電源を落とされたエレベーター内に閉じ込められてしまう。
しかも会社の前に置いてあった車は、若いカップルに無断で使われており、彼らは彼らで別の犯罪を引き起こしていた……。
徹底したドライなタッチと、即興演奏で奏でられる
「マイルス・デイビス」のモダンジャズ、モノクロ映像に封じ込まれた都会の孤独感によって描かれる完全犯罪の綻び。
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「ルイ・マル」の監督デビュー作なんですが、若干25歳でこの映画を撮ったなんて、ホント信じられないですねぇ。
ちょっとしたミスと偶然が重なり完全犯罪が崩れるストーリー展開は秀逸。
「フロランス(モロー)」のアップで
「ジュテーム、ジュテーム」という囁く場面から始まり、、、
「ジュリアン」との不倫写真を見ながら
「誰も私たちを離せない」で終わるまでの、揺れる心情が見事に描かれていますね。
「モーリス・ロネ」も大好きな男優さんで、イイ演技をしていますが、、、
「ジャンヌ・モロー」の存在感は、群を抜いています。
「ジュテーム、ジュテーム」という囁きが、耳から離れなくなりますねぇ。
あと、
「マイルス・デイヴィス」の音楽は素晴らしい… のひと言。
何度聴いても飽きませんねぇ。
個人的なお気に入り映画のBest5に入る傑作です!
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監督: ルイ・マル
製作: ジャン・スイリエール
原作: ノエル・カレフ
脚本: ロジェ・ニミエ
ルイ・マル
撮影: アンリ・ドカエ
音楽: マイルス・デイヴィス
出演:
モーリス・ロネ
ジャンヌ・モロー
ジョルジュ・プージュリー
リノ・ヴァンチュラ
ヨリ・ヴェルタン
ジャン=クロード・ブリアリ
シャルル・デネ

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