「東野圭吾」の作品で第52回日本推理作家協会賞受賞/第120回直木賞候補作の
『秘密』を読みました。
『天使の耳』に続き
「東野圭吾」作品です。
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妻
「直子」と小学5年生の娘
「藻奈美」を乗せたバスが崖から転落。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘
「藻奈美」の体に宿っていたのは、死んだはずの妻
「直子」だった。
その日から杉田家の切なく奇妙な
“秘密”の生活が始まった。
映画
『秘密』の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇。
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一昨年の12月に映画
『秘密』を観ていたので、大まかなストーリーはわかっていたけど、やはり小説の方が心の動き、細かな機微が表現されていて、より感情移入できましたね。
「杉田平介」の感じる喪失感や孤独感、焦燥感がストレートに伝わってきて、自分だったら、どう考え、どう判断するのか、常に自分に置き換えながら読み進めて行った感じでした。
「平介」の気持ちは痛いほどわかったけど、、、
異性のせいか
「直子」の気持ちについては、正直、理解できなかったなぁ。
最後まで読んで
『秘密』というタイトルの意味を理解したときには本当に切なかった。
作品としては好きな部類ですが、映画を観てから読んだので、先の展開が読めてしまい感動が少なかったなぁ。
「藻奈美」の年齢設定や、
エンディングで
「杉田平介」が、
「藻奈美」に戻っているんじゃなくて
「直子」のままなんだと気付くきっかけや、
「文也」を殴れず泣き崩れるところ等々、
映画との違いが多々あったものの、大筋はほとんど一緒でしたからねぇ。
先の小説を読めば良かったなぁ… と残念に思った作品でした。

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