"SABRINA"
先日、午前十時の映画祭で
「ビリー・ワイルダー」監督作品で
「オードリー・ヘプバーン」主演作品のロマンティック・コメディ作品
『麗しのサブリナ』を観ました。
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サブリナ・パンツという言葉を生んだスポーティな
「オードリー」のスタイルが、前作
『ローマの休日』とはまた違って魅力的な、
「B・ワイルダー」監督作(衣装の
「エディス・ヘッド」はオスカーを得た)。
原作は
「S・テイラー」の舞台劇。
玉の輿路線は相変わらずだが、それが少女小説(マンガ)の永遠のテーマというもの。
大富豪
「ララビー」家のお抱え運転手の娘
「サブリナ」は、一家の次男
「デイヴィッド(W・ホールデン)」に失恋し、二年をパリの花嫁学校で送る。
しかし、帰ってきた時には見違えるようなシックな令嬢となっており、
「デイヴィッド」をドギマギさせる。
彼女に夢中な弟を心配した長男の
「ライナス(H・ボガート)」は仕事一筋のマジメ男だが、彼まで
「サブリナ」の虜となって……というお話で、いささか歳は喰っているが
「ボギー」がやっぱり素敵。
心優しい彼に
「サブリナ」ならずとも結局、女性は夢中になるはずだ。
パンツから艶やかなドレス姿に……。
それはまさに現代のシンデレラ物語。
有名なシャンソン
“バラ色の人生”が主題歌。
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単なるロマンス作品ではなく、笑いも交えたコメディに仕上がっており、
「ビリー・ワイルダー」監督らしさが出ていた作品でした。
もちろん主人公の
「サブリナ」を演じる
「オードリー・ヘプバーン」のキュートさが、この映画の魅力のひとつであることは否定できませんが、、、
大富豪
「ララビー」家の… 堅物で仕事一筋の長男
「ライナス」を演じる
「ハンフリー・ボガート」と、プレイボーイの次男
「デイヴィッド」を演じる
「ウィリアム・ホールデン 」が、しっかり両脇を固めて、引き締まった作品になっていますね。
「サブリナ」の父親役の
「ジョン・ウィリアムズ」を始め、使用人達もなかなか個性的で良かったなぁ。
政略結婚を成功させるため、弟から
「サブリナ」を遠ざけようとデートを重ねるうちに、
「サブリナ」と
「ライナス」はお互いに意識し合うようになり、、、
二転三転しながらも、二人が愛し合うことになる展開に、思わず気持ちが入り込んでしまいますね。
ラストでは、これまで自己中心的だった弟
「デイヴィッド」が粋な計らいを見せ、洒落たハッピーエンドになりました。
このとき、
「オードリー・ヘプバーン」は25歳、
「ハンフリー・ボガート」は55歳… 30歳もの差があったんですね。
ちなみに、
「ウィリアム・ホールデン 」は36歳なんだそうです。
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監督: ビリー・ワイルダー
製作: ビリー・ワイルダー
原作: サミュエル・テイラー
脚本: ビリー・ワイルダー
サミュエル・テイラー
アーネスト・レーマン
撮影: チャールズ・ラング・Jr
音楽: フレデリック・ホランダー
出演:
オードリー・ヘプバーン サブリナ・フェアチャイルド
ハンフリー・ボガート ライナス・ララビー
ウィリアム・ホールデン デイヴィッド・ララビー
ジョン・ウィリアムズ トーマス・フェアチャイルド
フランシス・X・ブッシュマン
マーサ・ハイヤー エリザベス・タイソン
マルセル・ダリオ
ウォルター・ハンプデン オリヴァー・ララビー
ジョーン・ヴォーズ グレッチェン・ヴァン・ホーン
ネラ・ウォーカー
マルセル・ヒライヤー

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