「桐野夏生」のデビュー作で江戸川乱歩賞受賞作の
『顔に降りかかる雨』を読みました。
「横関大」の
『再会』に続き江戸川乱歩賞受賞作です。
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第39回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド。
親友のノンフィクションライター
「宇佐川耀子」が、一億円を持って消えた。
大金を預けた
「成瀬時男」は、暴力団上層部につながる暗い過去を持っている。
あらぬ疑いを受けた私(
「村野ミロ」)は、
「成瀬」と協力して解明に乗り出す。
二転三転する事件の真相は?
女流ハードボイルド作家の快作。
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あまり意外性がなく、事件が解決してしまったなぁ… と思わせておいて、その後、大どんでん返しがあり、真相が判明するところは面白かったですね。
そういう意味では、最後まで愉しめましたが、、、
中盤に
「宇佐川耀子」探しの過程で出てくる性風俗の世界… SMや屍体嗜好、異装趣味といった倒錯的な世界に対し嫌悪感を感じたことや、登場人物達に魅力を感じず、好感が抱けなかったことから、今ひとつ感情移入ができなくて、読んでいて少々フラストレーションを感じました。
主人公が女性(異性)ということも影響しましたかね… 江戸川乱歩賞受賞作ということで、期待し過ぎていたのかも。

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