「半藤一利」が義理の祖父である
「夏目漱石」の知られざるエピソード等をユーモラスに綴った作品
『漱石先生ぞな、もし』を読みました。
『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』に続き、
「半藤一利」作品です。
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歴史探偵の異名をとる著者にとって
「漱石」先生は義理の祖父である。
「漱石」についてのよもやま話、ちょっといい話満載。
動乱の昭和の原点は、明治の中でも日露戦争以後十年の時代に求められる。
その歴史の転換点を小説家として生きたのが
「夏目漱石」であった。
「漱石」の義理の孫にあたる歴史研究家の著者が、知られざるエピソードを発掘しながら、文豪の生きた時代と、文明批評家としての彼の側面を、ユーモラスな語り口で綴った
「新田次郎」文学賞受賞作。
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『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』で、
「半藤一利」と
「宮崎駿」の二人が盛り上がった
「夏目漱石」に関する話題… その中でも本書が紹介してあったので、一度読んでみたくなったんですよね。
以下の構成で義理の祖父
「夏目漱石」についてのエピソード等が紹介されています。
■第1話 「べらんめえ」と「なもし」
■第2話 漢学を好んだこと
■第3話 ロンドンの憂鬱
■第4話 恋猫や主人は心地例ならず
■第5話 ホームドラマの主人
■第6話 ストレイ・シープ
■第7話 銀杏返しの女たち
■第8話 教師として師として
■第9話 汽車とビールと博覧会
■第10話 ある日の漱石山房
■第11章 生涯に三度のバンザイ
いやぁ… なかなか趣味的な内容で、歴史探偵を名乗る著者らしい作品でした。
これまで写真や作品から得た知識で想像していた
「夏目漱石」のイメージが、より鮮明になりましたね、、、
もちろん、こんなところがあったんだぁ… という気付きや、イメージを修正する部分もありましたけどね。
もっと多くの
「夏目漱石」作品を読んでいれば、もっともっと愉しく読めたのでしょうが、知識・情報不足で理解できない内容も多かったですね。
それにしても、よく調べているなぁ… という感じ。
ホントに歴史探偵
「半藤一利」らしいディープな内容でした。

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