「伊坂幸太郎」の長篇小説
『砂漠(英題:a campus life)』を読みました。
「伊坂幸太郎」作品は一昨年の11月に読んだ
『魔王』以来なので2年振りですね。
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世界はきっと変えられる。
信じることからすべてが始まる。
鮮烈な感動、青春小説の新たな名作。
入学した大学で出会った5人の男女。
ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。
共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。
自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
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仙台の国立大学(東北大学か?)法学部に入学して出会った5人の男女が織り成す物語、、、
合コン、恋愛、ボウリング(ホストとの対決)、麻雀、通り魔犯(
「プレジデントマン」)との遭遇、捨てられたシェパードの救出、超能力対決、犯罪集団との対決… 等を通じてお互いの絆を深め、それぞれが成長して行く姿が爽快に描かれた青春小説です。
■春
■夏
■秋
■冬
■春
■解説 吉田伸子
主人公
「北村」の一人称で描かれた作品、、、
「北村」の気持ちに感情移入して、大学生になったような気分で物語を読み進めました… 自分の若い頃を思い浮かべながら愉しく読めましたね。
もしかしたら自分が体験したかもしれないエピソードだよなぁ、、、
なーんて想像しながら、登場人物たちと一緒に愉しいことや、悔しいこと、辛いことを体験した感じ… ワクワクしたり、ドキドキしながら、終章でそれぞれがそれなりの決着を着けて期間限定のオアシスから砂漠への旅立ちを迎えます。
こんな仲間達が欲しかったなぁ… と思えるような、羨ましい関係でしたね。
そして、作品中に何度も出てくる
「ラモーンズ」と
「ザ・クラッシュ」… 久しぶりに聴きたくなりました。
本作品、実はちょっとだけ読者がミスリードさせられる仕掛けがありました、、、
夏秋冬と1年間のエピソードが描かれているんだと思いながら読み進めていると… 終盤になってから
「春」は1年生の春、
「夏」は2年生の夏、
「秋」は3年生の秋、
「冬」は4年生の冬、そして最後の
「春」は卒業のエピソードだったことが判明します。
こんな驚きが仕組んであるのも面白いですね。
懐かしい青春時代を思い出しながら、愉しく読めました。
以下、主な登場人物です。
「北村」
この話の主人公。
岩手県盛岡市出身。
「鳥井」
女好き。
神奈川県横浜市出身。
「西嶋」
パンクロック好きの小太り。
麻雀では平和の役にこだわり続ける。
「東堂」
大学一の美女。
クール。
「南」
シャイ。
明るい笑顔が魅力。
「鳩麦」
アパレル店員。
「莞爾」
法学部の学生。
コンパなどでよく幹事を務める。
「長谷川」
市内の短大生。
「山田」
経済学部の学生。
合成写真を作るのが趣味。
「古賀」
西嶋のバイト先の社員。

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