"Agatha Christie's Poirot The Adventure of the Clapham Cook"
先日、NHK BSプレミアムで放映していた
『名探偵ポワロ「コックを捜せ」』を観ました。
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「アガサ・クリスティー」原作の人気シリーズ
「名探偵ポワロ」をハイビジョンリマスター版で放送!
大きなトランクとともに消えたコック。
失踪事件に隠された凶悪犯罪を暴く。
「ポワロ」のもとに、
「姿を消したコックを捜して欲しい」という依頼がくる。
気が進まない
「ポワロ」だったが、行きがかりで引き受ける。
早速、コックがいなくなったという邸宅を訪れると、気になる点が2つあった。
1つは姿を消したコックがすでに荷造りしてあったトランクを受け取りに使いをよこしたこと。
2つ目は下宿人の男性が勤める銀行で、大金と共に行員が失踪したことだった。
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「デヴィッド・スーシェ」主演による英国ITV(グラナダ)版
「名探偵ポワロ」の記念すべき第1シーズン第1話作品、、、
熟練したコック(というより炊事婦か料理女というイメージですが…)が行方不明となり、その捜索を
「ポワロ」が依頼され、不服ながらも行きがかり上、引き受けてしまうが… この事件がベルグラビア銀行の行員による横領事件の解決につながるという物語。
コックの
「イライザ・ダン」が湖水地方へ移り住んでいることを突き止めた
「ポワロ」が、
「イライザ」を訪ねコックを辞めた経緯を確認したことをきっかけに銀行の行員殺人事件と横領事件との関係までを推理できたのは、事前に
「トッド家」のメイド
「アニー」からの聞き取りがあったとしても、ちょっと出来過ぎな感じがしましたが、、、
まぁ… 灰色の脳細胞がフル回転した結果ということで理解しておきましょう。
本作品では、
「イライザ」のボックス(トランク)が
「イライザ」に届けられていないことが事件を解決するヒントとなっているのですが、、、
この駅員(運送の手続きをした職員)が、依頼者の財布にボリビアの紙幣が大量に入っていたと証言したことが犯人逮捕の大きな手掛かりになりましたね。
国家的重大事件でなければ引き受けないと言う
「ポワロ」が、
「トッド婦人」から
「熟練したコックがいなくなるのは家宝の宝石を失うに等しい国家的事件だ」と言われて依頼を受けてしまう序盤の展開や、
「ポワロ」がコック捜しといった些細な仕事をしていることを
「ジャップ警部」に悟られまいとするシーンが可笑しくて、親しみを感じることのできる演出になっており印象的だったなぁ。
あと、
「トッド婦人」の亭主から依頼の取り消し連絡があり、1ギニーが送られてきたことに激昂し、費用は自己負担で捜査を続けると宣言し、さらにその後の事態の思わぬ展開に、最後はどんな依頼も軽んずべからずとして、1ギニーを額に入れて壁に飾る… という展開は巧みで、なかなか良かったですね。
原作も読んでみたいです。
-----staff/cast-------------
原作:アガサ・クリスティ
監督:エドワード・ベネット
脚本:クライブ・エクストン
出演:
デヴィッド・スーシェ エルキュール・ポアロ
ヒュー・フレイザー ヘイスティングス
フィリップ・ジャクソン ジャップ警部
ポーリン・モラン ミス・レモン
ブリジット・フォーサイス トッド夫人
ダーモット・クロウリー アーサー・シンプソン

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