"Agatha Christie's Poirot Murder on the Orient Express"
先日、NHK BSプレミアムで放映していた
『名探偵ポワロ「オリエント急行の殺人」』を観ました。
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「アガサ・クリスティー」原作。
「ポワロ」はオリエント急行に乗車。
列車には国籍も階級もさまざまな人々が乗っていた。
乗車して3日目の朝、アメリカの富豪が刺殺体で見つかる。
パレスチナで事件を解決した
「ポワロ」は、イギリスに戻るためオリエント急行に乗車。
列車にはアメリカの富豪
「ラチェット」をはじめ、国籍も階級もさまざまな人々が乗っていた。
乗車して2日目、
「ポワロ」は
「殺されるかもしれない」という
「ラチェット」からの保護の依頼を断る。
彼の態度に反感を抱いたからだ。
その翌朝、
「ラチェット」が刺殺体で見つかる。
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「アガサ・クリスティー」作品の中でもミステリ古典名作のひとつ… 当然、
原作も読んでいるし、トリックも覚えており、大好きな作品のひとつです、、、
どう映像化されているか愉しみにして鑑賞しました。
パレスチナで事件を解決した
「ポワロ」はイスタンブール発のオリエント急行に乗り込む… 列車にはアメリカ人の富豪
「ラチェット」を始め、ギリシャ人の産科医
「コンスタンチン」やハンガリーの外交官
「ルドルフ・アンドレニ」、スウェーデンの宣教師
「グレタ・オルソン」など国籍も階級も様々な人々が乗り合わせていた、、、
積雪により列車が急停車した翌朝、
「ラチェット」が刺殺された遺体となって見つかり、外部犯だと思われる状況下であったが、
「ポワロ」は、辻褄の合わない証言や痕跡から、犯人は乗客であり、複数であると推理して捜査を進める。
「ポワロ」は、殺された男の
「ラチェット」という名前は偽名で、彼はアメリカで5歳の少女
「デイジー・アームストロング」を誘拐して殺害し、身代金を手にしたうえに、証拠不十分で罪に問われなかった
「ランフランコ・カセッティ」であることに気付き、乗客や乗員を調べるうちに、その全員が
「アームストロング家」に関係していた人物だったことが徐々に明らかになる、、、
この後はネタバレになるので記載しませんが… 本作品はトリックを明かす部分よりも、殺人という大罪と正義の対立という重たく、答えのないテーマに対して、
「ポワロ」が苦悩する部分を重視して制作されたような印象を受けました。
真に描きたかったものはむしろ、真相が暴かれた後の、長いエピローグなのかもしれませんね…
「ポワロ」の苦悶に満ちた鬼気迫る表情が忘れられないですね。
-----staff/cast-------------
原作:アガサ・クリスティ
製作:カレン・トラッセル
監督:フィリップ・マーティン
脚本:スチュワート・ハーコート
出演:
デヴィッド・スーシェ(エルキュール・ポアロ)
トビー・ジョーンズ(サミュエル・ラチェット オリエント急行乗客、資産家、アメリカ人)
ブライアン・J・スミス(ヘクター・マックイーン オリエント急行乗客、ラチェットの秘書)
デビッド・モリシー(ジョン・アーバスノット オリエント急行乗客、陸軍大佐、イギリス人)
ジェシカ・チャスティン(メアリー・デベナム オリエント急行乗客、大佐の友人)
セルジュ・アザナヴィシウス(ザビエール・ブーク オリエント急行車掌長、ポワロの知人)
アイリーン・アトキンス(ナターリア・ドラゴミノフ オリエント急行乗客、ロシアの公爵夫人)
スザンネ・ローター(ヒルデガード・シュミット オリエント急行乗客、公爵夫人のドイツ人メイド)
デニス・メノーシェ(ピエール・ミッシェル オリエント急行車掌、フランス人)
バーバラ・ハーシー(キャロライン・ハバード オリエント急行乗客、アメリカ人)
ヒュー・ボネヴィル(エドワード・マスターマン オリエント急行乗客、ラチェットの執事)
マリ=ジョゼ・クローズ(グレタ・オルソン オリエント急行乗客、スウェーデン人宣教師)
スタンレー・ウエーバー(ルドルフ・アンドレニ オリエント急行乗客、ハンガリー人外交官、伯爵)
エレナ・サチン(エレナ・アンドレニ オリエント急行乗客、アンドレニ伯爵の妻)
ジョセフ・モウル(アントニオ・フォスカレリ オリエント急行乗客、イタリア人セールスマン)
サミュエル・ウェスト(コンスタンチン オリエント急行乗客、ギリシャ人産科医)

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