"COLUMBO: Forgotten Lady "
先日、BS-TBSで放映していた
『刑事コロンボ/忘れられたスター』を観ました。
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ある夜、往年のミュージカル映画の名場面を集めた
『ソング&ダンス』の試写会が行われた。
かつて一世を風靡した
「グレース」は、これを機会にカムバックしようと、ブロードウェイでのミュージカル上演を企画するが、夫から計画を反対され、資金援助を断られる。
「グレース」は夫殺害を計画するが…。
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刑事
「コロンボ」シリーズの第5シーズンの第32話にあたる作品です。
かつての大女優
「グレース」に、再びブロードウェイ・ミュージカルのチャンスがめぐってきた… しかし、そのためには50万ドルの大金が必要なことから、彼女は夫
「ヘンリー・ウィリス」にそのことを告げるが、夫は資金の提供を承諾しない、、、
夢を実現するためにはどうしても資金が必要…
「グレース」はスターにカムバックするため、自殺にみせかけて夫の殺害を実行する。
捜査を担当した
「コロンボ」は、
「ヘンリー・ウィリス」が世界一周旅行を計画しており、ふさいでいる様子が全くなかったことや、死亡する直前に風刺的な本を読んでいたり、いつも以上の睡眠薬を服用していたことから自殺は不自然と考える… 捜査を進めるうちに、
「ヘンリー・ウィリス」は、寝る前に本の読み終えたページを折る習慣があるにも関わらず、死亡当夜に限って折った跡がないこと、自殺であれば、自らガレージのクルマのダッシュボードに納めていた拳銃を取りに行ったはずなのに、スリッパの底に汚れがついていなかったこと等から、殺人であったと確信する、、、
「コロンボ」は、
「グレース」の犯行だという仮説をたて
「グレース」のアリバイを検証したところ…
「グレース」が事件当夜に観ていた映画
『ウォーキング・マイ・ベイビー』の上映時間は1時間45分であるにも関わらず、上映時間が午後11時から午前1時だったことを知り、差分の15分間に犯行があったことを突き止める。
いやぁ… それにしても、驚愕と感動を伴う切ない幕引きでしたね、、、
途中、何度も
「グレース」が
「コロンボ」の名前を忘れてしまうシーンがあり、変だなぁ… とは思っていましたが、
「グレース」は、脳にできた大動脈瘤により記憶をどんどん喪失しており、余命2ヶ月という状況だったんですよね。
本人には知らされていませんでしたが、それを知っていた夫は激しい運動が病状を悪化させることを知っており、ブロードウェイ・ミュージカルへのカムバックに反対していたなんて… そして、新しい記憶から喪失してしまう
「グレース」は、自らの犯行を覚えていないんですよね、、、
彼女のことを愛する
「グレース」のかつてのパートナーであり現在は演出家の
「ネッド・ダイアモンド」は、
「コロンボ」から真相を聞かされた後…
「もう茶番劇はこのへんで幕にしよう。僕が殺したんだ。君のためさ。君のためだよ。君のね」
と
「グレース」に語りかけ、
「グレース」をソファに座らせてから
「コロンボ」とともに部屋を出て行き
「ダイアモンド」が
「グレース」の身代わりとなることで事件は解決されます。
その後の二人の会話が粋ですよね、、、
「あんたの自白なんか、すぐひっくりかえされますよ」(
「コロンボ」)
「頑張ってみせる、ふた月間は」(
「ダイアモンド」)
「そーぉ、それがいいね」(
「コロンボ」)
意外な結末… 今まで観た刑事
「コロンボ」シリーズでイチバン印象の残った作品ですね、、、
「ダイアモンド」が身代わりとなるシーン… カッコ良かったなぁ。
-----staff/cast-------------
監督:ハーヴェイ・ハート
脚本:ウィリアム・ドリスキル
撮影:チャールズ・コレル
音楽:ジェフ・アレクサンダー
出演:
ピーター・フォーク(コロンボ)
ジャネット・リー(グレース・ウィーラー・ウィリス)
サム・ジャッフェ(ヘンリー・ウィリス)
ジョン・ペイン(ネッド・ダイアモンド)
モーリス・エヴァンス(レイモンド)
ロス・エリオット(ランズバーク医師)
ハーヴェイ・ゴールド(検視官)
ロバート・F・サイモン(ウェストラム医師)
ダニー・ウェルズ(書店の店員)
ジェローム・ガーディノ(ハリス刑事(射撃訓練の替え玉を頼まれる刑事))
リンダ・ゲイ・スコット(アーマ)
フランシーヌ・ヨーク(レフコウィッツ巡査部長)

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