"MIDNIGHT IN PARIS"
先日、NHK BS12で放映していた
『ミッドナイト・イン・パリ』を観ました。
-----story-------------
真夜中のパリに
魔法がかかる
本国アメリカでは
「ウディ・アレン監督」作としては最大ヒットとなったチャーミングなファンタジー・コメディ。
作家志望のアメリカ人男性が、ひょんなことか
「ヘミングウェイ」や
「フィッツジェラルド」、
「ピカソ」といった伝説の作家や芸術家たちが集う憧れの1920年代パリに迷い込み、幻想的で魅惑的な時間を過ごすさまを、ノスタルジックかつロマンティックに綴る。
主演は
『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の
「オーウェン・ウィルソン」。
共演に
「レイチェル・マクアダムス」、
「マリオン・コティヤール」、
「キャシー・ベイツ」。
また、フランス大統領夫人
「カーラ・ブルーニ」の出演も話題に。
アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、みごとオリジナル脚本賞を受賞。
ハリウッドでの成功を手にした売れっ子脚本家の
「ギル」。
しかし、脚本の仕事はお金にはなるが満足感は得られず、早く本格的な小説家に転身したいと処女小説の執筆に悪戦苦闘中。
そんな彼は、婚約者
「イネズ」の父親の出張旅行に便乗して憧れの地パリを訪れ、胸躍らせる。
ところが、スノッブで何かと鼻につく
「イネズ」の男友達
「ポール」の出現に興をそがれ、ひとり真夜中のパリを彷徨うことに。
するとそこに一台のクラシック・プジョーが現われ、誘われるままに乗り込む
「ギル」。
そして辿り着いたのは、パーティで盛り上がる古めかしい社交クラブ。
彼はそこで
「フィッツジェラルド夫妻」や
「ジャン・コクトー」、
「ヘミングウェイ」といった今は亡き偉人たちを紹介され、自分が1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知るのだった。
やがては
「ピカソ」の愛人
「アドリアナ」と出逢い、惹かれ合っていく
「ギル」だが…。
-----------------------
オープニングで街の様々な表情が映し出される現代、黄金期の1920年代、そしてベル・エポック時代の19世紀… それぞれの時代におけるパリの魅力がたっぷり詰まっていている作品、、、
映像も音楽もキャスティングも好みで印象的… お洒落なファンタジー&ラブ・コメディー作品でした。
映画脚本家で処女小説の執筆に悪戦苦闘中の
「ギル・ペンダー」は婚約者の
「イネス」とその裕福な両親とともに憧れの地であるパリを訪れる… 2人は
「イネス」の友人
「ポール」と遭遇して、ともに街を回るが、
「ポール」が偉そうに語る歴史や芸術の薀蓄には間違いが多く、インテリぶった
「ポール」が
「ギル」にはどうにも鼻持ちならない、、、
ある夜、
「ポール」とダンスに向かった
「イネス」と別れ、
「ギル」は酒に酔ったままパリの街をうろついていると、アンティークな古いプジョーが止まり、車中の1920年代風の格好をした男女が
「ギル」を誘う… そして向かったパーティには、
「コール・ポーター」、
「F・スコット・フィッツジェラルド」と妻
「ゼルダ」がいた。
そのパーティは
「ジャン・コクトー」のパーティだった… そこで
「ギル」は、彼が愛して止まない1920年代に来ていたことに気付く、、、
その後、
「フィッツジェラルド夫妻」、
「ポーター夫妻」と行ったクラブでは、
「ジョセフィン・ベイカー」と会い、その後に、
「フィッツジェラルド夫妻」と飲みに入ったバーでは、
「アーネスト・ヘミングウェイ」と出会う…
「ヘミングウェイ」に自分の小説を読んでくれないかともちかけた
「ギル」だったが、
「ヘミングウェイ」に
「自分は読みたくないが、代わりにガートルード・スタインを紹介しよう」と言われ、舞い上がる。
次の夜、
「イネス」を一緒に誘うが、真夜中になる前に待ちくたびれた
「イネス」は
「疲れた」と帰ってしまう… 彼女が帰るやいなや、夜中の12時の鐘が鳴り、古いプジョーが現れた、、、
今度は
「ヘミングウェイ」が乗っており、彼と一緒に
「スタイン」の家へ行くと、今度はそこに
「パブロ・ピカソ」とその愛人
「アドリアナ」がいた…
「スタイン」は
「ピカソ」と彼の描いた
「アドリアナ」の肖像画について論議をかわしており、そこで初めて
「アドリアナ」に会った
「ギル」は、一目惚れしてしまう… 現代と1920年代を行き来しながら、婚約者
「イネス」との関係と
「アドリアナ」に魅かれる自分に悩む
「ギル」。
しかし、シュルレアリストである
「サルバドール・ダリ」、
「ルイス・ブニュエル」と
「マン・レイ」からは、
「それはごく自然なことだ」と言われてしまい、ますます頭を抱える… そして、
「ギル」と
「アドリアナ」が初めてキスを交わした晩、2人の前に19世紀のベル・エポック時代を思わせる馬車が停まった、、、
そこは
「アドリア」が憧れる19世紀のパリの街で、そこで
「ロートレック」や
「ゴーギャン」等と出会い、
「アドリア」は
「ギル」に、一緒にこの時代に残ろうと提案するが…
「ギル」はノスタルジーを断ち切り、現実(現代)に戻ることを選択する。
いやぁ… 大人向けの上質なファンタジーで、
「ギル」に感情移入しながら楽しめました、、、
「ウディ・アレン」に心地良い魔法をかけてもらった感じ… 突然降り出した雨に打たれながら、価値観の合う女性と、パリの夜道を消えて行くエンディングも良かったですね。
-----staff/cast-------------
監督:ウディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン
スティーヴン・テネンバウム
ジャウマ・ロウレス
製作総指揮:ハビエル・メンデス
共同製作:ヘレン・ロビン
ラファエル・ベノリエル
脚本:ウディ・アレン
撮影:ダリウス・コンジ
プロダクションデザイン:アン・シーベル
衣装デザイン:ソニア・グランデ
編集:アリサ・レプセルター
キャスティング:ジュリエット・テイラー
パトリシア・ディチェルト
ステファン・フォンキノス
出演:
キャシー・ベイツ ガートルード・スタイン
エイドリアン・ブロディ サルバドール・ダリ
カーラ・ブルーニ 美術館ガイド
マリオン・コティヤール アドリアナ
レイチェル・マクアダムス イネズ
マイケル・シーン ポール
オーウェン・ウィルソン ギル
ニナ・アリアンダ キャロル
カート・フラー ジョン
トム・ヒドルストン F・スコット・フィッツジェラルド
ミミ・ケネディ ヘレン
アリソン・ピル ゼルダ・フィッツジェラルド
レア・セドゥ ガブリエル
コリー・ストール アーネスト・ヘミングウェイ
デヴィッド・ロウ

0