「テレコミュニケーション編集部」編集、
「NTT東日本」・
「NTTアグリテクノロジー」監修の
『一次産業の課題解決へ地域IoT - 農業、林業、畜産業、水産業から始まる街づくりへの挑戦』を読みました。
一応、ビジネス書の一種ですかね… 職場の上司に薦められて読んでみました。
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少子高齢化等による労働人口の減少は、地域産業の継続・継承にも影響を及ぼしており、各地域の深刻な課題となっています。
一方、デジタル技術やインターネットの普及は、ICT・IoTの様々なソリューションを生み、上記の課題解決に有効な手段のひとつとして注目を集めています。
本書は、デジタル化が遅れ気味と言われてきた一次産業の分野で、IoTを活用して、作業効率化、技術継承などに取り組んだ注目すべき事例を紹介します。厳しいビジネス環境の克服と持続可能な新しい事業のあり方を模索、チャレンジを続ける人たちの熱い記録です。
■多面的な取材と関係者へのインタビューで、業界と当事者の背景・課題、IoTソリューション実装に至る様々な工夫やアイデア、今後の展望をビジネスの観点からていねいに記載。
■個人や単独法人の取り組みに留まらず、支援企業・団体、自治体、学術機関などとの様々な連携を取材。単なる技術導入の枠を超え、
課題解決にむけた組織化や有意義なコラボレーションの例も紹介。
■第一次産業従事者、自治体職員、JA関係者、専門農協関係者、JF関係者、森林組合関係者、ITコーディネータ、SIにお勧めの1冊
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多面的な取材と関係者へのインタビューで、一次産業における業界と当事者の背景・課題、IoTソリューション実装に至る様々な工夫やアイデア、今後の展望をビジネスの観点からていねいに解説してありましたね、、、
また、個人や単独法人の取り組みに留まらず、支援企業・団体、自治体、学術機関などとの様々な連携が取材されており、単なる技術導入の枠を超え、課題解決にむけた組織化や有意義なコラボレーションの例も紹介してあり、とても参考になりました。
■インタビュー
次世代農業ビジネス経営に向けて 需要に応える生産で儲かる農業へ
(日本総合研究所 三輪泰史 氏)
■第1章 データ駆動型農業の地域実装
農研機構の栽培マニュアルをIoTでデジタル化し地域に最適化
(農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構))
■第2章 安芸市・ナスの施設園芸
多様な働き方を支援する健康・労務管理にIoT 活用
(ゆめファーム全農こうち)
■第3章 浜松市・クレソンの土耕栽培
クレソン栽培法の確立めざしIoT データを分析・活用!
(株式会社新菜園)
■第4章 福島県富岡町・水稲栽培の再開
米の有機栽培で復興に挑戦 IoT で営農再開をサポート
(営農再開生産者/東京農工大学)
■第5章 横手市・スイカのブランド力向上への取り組み
スイカの収穫タイミングを予測 IoT で積算気温を管理
(秋田県横手市/秋田県平鹿地域振興局/秋田ふるさと農業協同組合)
■第6章 木更津市・鳥獣害対策
野生鳥獣捕獲にIoT フル活用 地元連携でジビエ産業へ
(千葉県木更津市/地元篤農家/地元猟師)
■第7章 山梨県小菅村・林業従事者の労働災害抑止
山間部のネットワーク化とIoT で林業の成長産業化と村づくり
(山梨県小菅村/北都留森林組合/株式会社boonboon /株式会社さとゆめ)
■第8章 仙北市・しいたけの菌床栽培
秋田しいたけのブランドを守る IoT 活用で稼げる農業へ
(秋田県仙北市/農事組合法人仙北サンマッシュ/
秋田県林業研究研修センター/株式会社フィデア情報総研)
■第9章 海老名市・最新型豚舎での温湿度・映像データ活用
養豚業務を大幅効率化 IoTで飼育環境をリモート管理
(一般社団法人神奈川県養豚協会/神奈川県畜産技術センター)
■第10章 相模湾・漁業への遠隔管理システム導入
遠隔操船の実用化と沿岸漁業の効率化をIoT で
(東京海洋大学/神奈川県水産技術センター 相模湾試験場)
■第11章 郡山市・食用鯉の養殖事業
鯉の伝統を絶やさない! IoTで養殖技術の伝承に着手
(郡山市/県南鯉養殖漁業協同組合/福島県内水面水産試験場/
福島大学)
■インタビュー
農業の新しいカタチを創る、社会的要請に応える農業経営をめざして
(サラダボウル 田中 進 氏)
■インタビュー
地域からの挑戦と革新で日本農業の活性化へ
(NTT アグリテクノロジー 酒井大雅 氏)
■インタビュー
新しい農業をIoT が生み出す 地域連携で豊かな村づくり
(東京大学教授 溝口 勝 氏)
やっぱり、一次産業のICTというと、センサ・無線ネットワーク・クラウドという組み合わせなんでしょうね… 効用は理解できましたが、利用者側にとって、費用対効果が見合うのかどうか、、、
それが課題なんだと思います… ここがクリアにできなければ、なかなか広まらないでしょうね。

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