イギリスの作家
「R・D・ウィングフィールド」の長篇ミステリ作品
『フロスト始末〈上〉〈下〉(原題:A Killing Frost)』を読みました。
『『夜のフロスト』、
『『冬のフロスト』に続き、
「R・D・ウィングフィールド」の作品です。
-----story-------------
〈上〉
今宵も人手不足のデントン署において、運悪く署に居合わせた
「フロスト警部」は、強姦・脅迫・失踪と、次々起こる厄介な事件をまとめて担当させられる。
警部がそれらの捜査に追われている裏で、
「マレット署長」は新たに着任した
「スキナー主任警部」と組み、
「フロスト」をよその署に異動させようと企んでいた……。
史上最大のピンチに陥った警部の苦闘を描く、超人気警察小説シリーズ最終作。
〈下〉
「マレット署長」と
「スキナー主任警部」の差し金により、デントン署を去る日が刻一刻と迫るなか、
「フロスト警部」が抱える未解決事件の数は、一向に減る気配を見せない。
疲れた身体に鞭打ち、わずかな部下を率いて捜査の指揮を執る警部に、異動を回避する妙案が浮かぶはずもない。
法規を無視し、犯人との大立ち回りまで演じる、いつも以上に破れかぶれな
「フロスト」が最後につける始末とは?
解説=
「小山正」
-----------------------
2008年(平成20年)に発表された作品で、イギリスの架空の地方都市デントン市を舞台にしたモジュラー型の警察小説、
「ジャック・フロスト警部」シリーズの最終作(第6作目)にあたる作品です、、、
「ジャック・フロスト警部」シリーズは、これで最終作…
「R・D・ウィングフィールド」って寡作&早逝だったようですねー もう新作が読めないと思うと残念だし、寂しいですね。
今宵も人手不足のデントン署において、運悪く署内に居合わせた
「フロスト警部」は人間の足遺棄事件と連続強姦事件、スーパー脅迫事件を押し付けられる… そこへ赴任してきた
「ジョン・スキナー主任警部」は、さながら
「スタンレー・マレット署長」の小型版(体形は大型版)で、
「フロスト警部」を異動させるべくやってきた御仁だ、、、
「マレット署長」と
「スキナー主任警部」のイヤミ二重唱を聞かされ続け、超過勤務をぼやきつつも、
「フロスト警部」は捜査をやめない、やめられない… 経験の浅い見習い婦人警官
「ケイト・ホールビー」や、頼りにならない駄目刑事
「モーガン」と行動を共にするうちに、さらなる難事件が発生する。
そんな中、
「フロスト警部」は、
「マレット署長」と
「スキナー主任警部」の企みにより、デントン署を去らざるを得ない状況に追い込まれるが、刻一刻と期日が迫る中、厄介な事件の数々は一向に解決の兆しが見えない… 少女の強姦殺人、スーパーマーケットへの脅迫、別の少女の行方不明、、、
根性なしの
「マレット署長」といけ好かない
「スキナー主任警部」の助力は望むべくもない…
「フロスト警部」はガタのきた身体に鞭打ち、ない知恵を無理やり絞り、わずかな部下を率いながら、睡眠時間を削って捜査に当たる。
法律を捻じ曲げ、犯人との大立ち回りまで演じる… 破れかぶれの
「フロスト警部」、、、
史上最大のピンチに陥った
「フロスト警部」の行く手に待つものは!?
相変わらず面白かった!愉しめましたー 900ページを超えるボリュームですが、長く感じないし、まだまだ終わって欲しくないな と思いながら読みましたね、、、
シリーズ屈指の嫌われ者
「スキナー主任警部」の登場による面倒の増加や、相変わらずヘマばかり繰り返す
「モーガン刑事」の足を引っ張る行動… これまでにない陰惨な事件・難事件の連続により
「フロスト警部」は窮地に追い込まれますが、その分だけ、全てが片付いた後の爽快感が増すような感じがしましたね。
もっともっと読みたいシリーズなんですけどね… 残念です。
以下、主な登場人物です。
「ジャック・フロスト」
デントン警察の警部。主人公
「ジョン・スキナー」
主任警部
「ビル・ウェルズ」
巡査部長
「ジョニー・ジョンスン」
巡査部長
「アーサー・ハンロン」
部長刑事
「モーガン」
刑事
「ケイト・ホールビー」
見習い婦人警官
「ランバート」
巡査
「エヴァンズ」
巡査
「ケン・ジョーダン」
巡査
「シムズ」
巡査
「ジョン・コリアー」
巡査
「ハウ」
巡査
「スタンレー・マレット」
警視。デントン警察署長
「サミュエル・ドライズデール」
検屍官
「ミス・グレイ」
ドライズデールの助手
「キャロル・リドリー」
新任の検死官
「トニー・ハーディング」
科研の鑑識チームの技術責任者
「マッケンジー」
警察医
「サリー・マーズデン」
暴行に遭った少女。15歳
「セイディ・ローリングス」
幼児の母親
「ビーズリー」
<スーパーセイヴズ>経営者
「ミス・ファウラー」
ビーズリーの秘書
「デビー・クラーク」
行方不明の少女。12歳
「ハロルド・クラーク」
デビーの父親
「アン・クラーク」
デビーの母親
「トマス(トム)・ハリス」
デビーのボーイフレンド
「ジャネット・リー」
デビーの担任教師
「ブリジット・マローン」
デビーの学校の清掃員
「パッツィー・ケリー」
ブリジットの同棲相手
「グラハム・フィールディング」
配送業者
「ジャン・オブライエン」
行方不明の少女。13歳
「エミリー・ロバーツ」
行方不明の少女。19歳
「アルバート・ルイス」
元食肉店主
「アリソン・ミラー」
治安判事
「ケネス・テイラー」
農場主

1