"小池真理子サスペンス 「寺田家の花嫁」"
先日、テレビ東京系列で放映していた
『小池真理子サスペンス 「寺田家の花嫁」』を観ました。
-----story-------------
明るい農村家族に暗い影!
再婚相手は殺人犯なのか?
農村に嫁いだ女性が夫の過去を不審に思い、隠された真実に迫る!
地方での暮らしを望んでいた
「千佳子(岸本加世子)」は、集団お見合いパーティーで知り合った農村に住む
「光生(柳葉敏郎)」との再婚を決意。
そんな中、
「千佳子」の父親の遺産目当てに復縁を迫っていた前夫が、借金苦で自殺。
さらに
「光生」の前妻
「美弥」の兄である
「利夫(モロ師岡)」が現れ、
「千佳子」に
「美弥」は
「光生」に毒殺されたと打ち明ける。
当初、彼の話しを取り合わなかった
「千佳子」だったのだが・・・。
-----------------------
東京で高級マンションに暮らす
「斉木千佳子」は、暴君な夫との離婚後に父親を亡くし、悲しみから逃れるように田舎暮らしを望むようになった… そして、農村の青年と出会うお見合いパーティーに参加、、、
岩手県で雑貨屋を営む
「寺田光生」と意気投合し結婚、
「寺田家」へ移り住む…
「光生」の母
「セツ」と妹の
「綾子」は温かく迎えてくれたが、村人たちの視線はなぜか冷たく
「千佳子」を突き刺した。
「千佳子」は前夫
「原口」から執拗に再婚を迫られていたが、借金の取りたてに疲れたという遺書を残して
「原口」は自殺… 復縁は
「千佳子」の父親の遺産が狙いだった、、、
「光生」も離婚歴があり、前妻
「美弥」は田舎暮らしが性に合わず、東京に戻っていったという… 田舎の暮らしに慣れてきた頃、
「千佳子」は隣人の
「及川清治」から食用花の種をもらう。
「及川」は
「美弥」にも同じ種をあげていた… そんな中、
「千佳子」の前に美弥の兄
「権藤利夫」が現れる、、、
「美弥」は離婚ではなく失踪していたことを
「千佳子」は初めて知った…
「美弥」が
「光生」と結婚したのは借金取りから逃れるためで、それがばれて
「美弥」は殺されたというのだ。
兄である
「権藤」に何の連絡もなく突然いなくなり、村を出て行く姿も目撃されていない
「美弥」…
「光生」が
「美弥」を殺したという推理に、
「権藤」は確信を持っていた、、、
「寺田家」を訪れた
「権藤」に、
「光生」は三ヶ月前に届いた
「美弥」からの手紙を見せた… 東京の消印が押されたその手紙には、
「寺田家」の金品を持ち出し、黙って家を出たことへの詫びが書かれていた。
それでも
「美弥」の死体を捜して森の中で土を掘り返し続ける
「権藤」…
「千佳子」がそんな姿を見かけた場所には、黄色い花が咲いていた、、、
「光生」と
「千佳子」は東京の
「千佳子」のマンションでしばらく新婚生活を送ることになった… 田舎に戻りたい
「千佳子」とは逆に、
「光生」はなぜか東京へ留まろうとする。
そんな矢先、
「綾子」が上京し、数日後には
「セツ」までやってきた… マンションの表札はいつのまにか
「斉木」から
「寺田」に変えられ、一家は
「千佳子」の知らないところで東京に住む話を進めていた、、、
望んでいた田舎生活から一変、
「光生」らにただ利用されただけなのかと
「千佳子」は疑いはじめる…
「権藤」は、
「寺田家」が東京にいる間に家の付近を掘り返そうとしており、
「千佳子」に自分の身に気をつけるよう告げる。
自分も行方不明の
「美弥」のように殺されるのだろうか… 不信感が募り誰も信じられなくなった
「千佳子」は、絶え難い恐怖と疑念に襲われていく…。
お見合いパーティーで、趣味が読書という
「千佳子」に対して、
「光生」は漢字が苦手と話したエピソードの後、
「美弥」から届いた手紙に誤字があったこと(
"ご容赦"⇒
"ご容謝")には気付いていたし(
「原口」の遺書にも同じ間違いがあったのは気付かなかったなぁ)…
「美弥」が食用菊の種を持ち帰ったというエピソードのあと、山中のある場所に黄色い
"食用菊(十三夜?)"が咲いていたこと、、、
あまりにも目立つ伏線が序盤に仕組まれており、
「寺田家」の何者かの手により
「美弥」が殺されたことがわかりやすく示唆されていたので、意外性はなかったですけど、まずまず愉しめました。
-----staff/cast-------------
監督:鈴木元
脚本:浅野有生子
原作:小池真理子
「寺田家の花嫁」(集英社文庫「怪しい隣人」より)
出演:
斉木千佳子…岸本加世子
寺田光生…柳葉敏郎
寺田セツ…岸田今日子
及川清治…八名信夫
寺田綾子…大寶智子
権藤利夫…モロ師岡
石塚紀美子…磯野貴理子
原口敬一…南条弘二
権藤美弥…ひがし由貴
駐在所の警官…田口主将

0