"男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎"
先日、BSテレ東で放映していた
『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』を観ました。
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瀬戸内海の小島で、墓参をしている美しい
「浜田ふみ(松坂慶子)」と知り合った
「寅さん」。
それからしばらくして、大阪で芸者をしている
「ふみ」は、石切神社で
「寅さん」と偶然再会する。
二人は生駒山の宝山寺でデートを楽しむが、
「ふみ」には幼くして別れた弟がおり、
「寅さん」のすすめで一緒に逢いに行くが、弟は病死していた。
失意の
「ふみ」に優しくする
「寅さん」だったが、彼女の想いを受け止めることができずに、柴又へ帰る…
東京生まれの
「寅さん」にとって、大阪は肌が合わない場所のはずだったが、居心地が良い場所となったのは、
「松坂慶子」演じる美人芸者
「ふみ」がいればこそ。
幼くして肉親と離ればなれになり、芸者をしている
「ふみ」にとって、
「寅さん」の純粋さと心意気は、自分自身をみつめるきっかけにもなる。
粋にチップを差し出す
「寅さん」に
「友達のつもりよ」と突き返す彼女の心意気。
これぞ大阪!というキャスティングの妙。
通天閣の安ホテルの主人に
「芦屋雁之助」。
先輩芸者にかしまし娘の
「正司照枝」・「花江」。
そして、ホテルで飲んだくれているおっちゃんに
「笑福亭松鶴」。
華やかさとはかなさ、男と女の機微、細やかな演出が堪能できる一本。
本作より
「満男」役が
「吉岡秀隆」にバトンタッチ。
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1981年(昭和56年)に公開されたシリーズ第27作…
「土曜は寅さん!4Kでらっくす」で毎週、シリーズ作品が観れると思うと愉しみですね。
「寅さん」が旅先で見る夢で
「寅さん」は、
「浦島寅次郎」であり、
「乙姫様(演:松坂慶子)」や
「タコ(演:太宰久雄)」がいる竜宮城から、亀の
「源公」に乗り、柴又村に帰ってくるが、
「さくら」・
「博」夫婦のように見える二人は
「寅次郎」のことを知らないと言う… 実は二人は、何十年も時が経っている孫世代の夫婦で、その後、玉手箱をあけると、亀の
「源公」が年寄りになる。
瀬戸内海の島で祖母の墓参りをする美女
「ふみ」と知り合った
「寅さん」… やがて大阪で芸者をしている
「ふみ」と再会した
「寅さん」は、彼女と急激に親しくなる、、、
「ふみ」には幼い頃に生き別れた弟がおり、そのことを知った
「寅さん」は会いに行くことを勧め、一緒に弟の職場へ向かう… だが弟は病死していた。
傷心の
「ふみ」はその晩、
「寅さん」が泊まるホテルへやって来る。
大阪とは肌が合わない
「寅さん」でしたが、
「ふみ」の影響で、大阪の居心地が良くなり長居してしまう展開が
「寅さん」らしかったですね… 訪ねて行った弟が病死していたというショッキングな展開は、ちょっと珍しい感じだったかな、、、
「ふみ」が柴又にやってきて、
「寅さん」に気があるのかな… と、思いましたが、
「寅さん」が勘違いする間もなく、
「ふみ」の婚約が明らかになり、あっさり失恋!というパターンでしたね。
本作品から
「満男」役が
「吉岡秀隆」に交代… これで役者が揃ったな って感じですね。
-----staff/cast-------------
監督:山田洋次
製作:島津清
佐生哲雄
企画:高島幸夫
小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次
朝間義隆
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
編集:石井巌
音楽:山本直純
助監督:五十嵐敬司
出演:
渥美清 車寅次郎
倍賞千恵子 さくら
松坂慶子 浜田ふみ
下絛正巳 車竜造
三崎千恵子 車つね
前田吟 諏訪博
太宰久雄 社長
佐藤蛾次郎 源公
吉岡秀隆 諏訪満男
正司照江 芸者
正司花江 芸者
初音礼子 かね
マキノ佐代子 信子
関敬六 とらやの客
斉藤洋介 ふみの夫
笑福亭松鶴 安宿の老人
大村崑 主任
芦屋雁之助 喜介

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