アメリカの作家
「ケイト・ミルフォード」の長篇ミステリ作品
『雪の夜は小さなホテルで謎解きを(原題:Greenglass House)』を読みました。
ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。
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小さなホテルに眠るとびきり大きな秘密
MWA賞受賞のほっこりあたたか聖夜の物語
12歳の
「マイロ」の両親が営む小さなホテル
〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉に、ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。
彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。
なぜ雪に閉ざされたホテルに来たのか?
「マイロ」は客の誰かが落としたと思しき古い海図を手がかりに、彼らの目的を探ることにする。
それはホテルの秘密につながっていた……?
心あたたまる聖夜のミステリ。
訳者あとがき=
「山田久美子」
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2014年(平成26年)に発表され、翌年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ジュブナイル賞を受賞し、全米図書賞児童文学部門やアンドレ・ノートン賞、アガサ賞最優秀児童書等の候補にもなった作品です。
12歳の少年
「マイロ」の里親
「パイン夫妻」は丘の上の小さなホテル・グリーングラス・ハウスを営んでいる… クリスマス・シーズンは例年なら暇だが、今年は5人も客が来た、、、
しかも全員が無予約で滞在予定日数を告げず、他の客がいることに非常に驚いていた… なぜ雪に閉ざされたこのホテルにわざわざやってきたのだろう? 急な繁忙期が到来した一家は、町から応援要員として料理人の
「キャラウェイ」を呼ぶ。
「キャラウェイ」とともにグリーングラス・ハウスにやってきた娘
「メディ」と
「マイロ」は意気投合、
「メディ」の提案で客の秘密を探るごっこ遊びを始めた… ロールプレイングゲームのかたちで拾った海図の落とし主を探り当て、その目的解き明かそうというのだ、、、
最初は戸惑っていた
「マイロ」だが、自室においていた海図が白紙にすり替えられたと知るや俄然本気になる… その白紙は元の海図と同じ古紙で、よく見ると門に似た絵柄の透かし入りで、その門はグリーングラス・ハウスのステンドグラスにも描かれていた。
落とし主は、その海図を持ってグリーングラス・ハウスを調べにきたのだろうか? もしや、このホテルのどこかに宝物が隠されているのか? 客たちの謎は、このホテルに隠されたとてつもない秘密につながっていた……。
児童文学系の賞を受賞していたので、もしや… とは思ったのですが、、、
タイトルからクローズドサークル物のミステリを期待して読んだので、ちょっと裏切られた感じ… これは児童書、もしくはファンタジーとして売り出すべき作品ですねー 創元推理文庫なので、M(ミステリ)ではなく、グレイの背表紙のF(ホラー&ファンタジイ)でジャンル分けして欲しかったなぁ、モヤモヤしながら読んだ感じ。
愉しめるかどうかは少年
「マイロ」に感情移入できるかどうかかな…
「メディ」の正体は、途中から予想できましたけどね、、、
そこでジャンルがおかしいなぁ… と気づいたんですけどね。

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