"The Westerner"
先日、NHK-BSプレミアムで放映していた
『西部の男』を観ました。
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1880年代のテキサス、移民と在来地主との争いは絶えず、判事でなおかつ牧場主でもあった
「ロイ・ビーン(W・ブレナン)」は強引なやり口で新興農民を退けようとし、仕返しに危うくリンチされかかる所を、流れ者の
「コール(クーパー)」の仲裁で助けられた。
お蔭でその年は豊作となったが、感謝祭の日、判事は焼き打をかけ、怒った
「コール」は、副保安官となって判事と対決する。
「ビーン」が単なる悪徳判事でないのは、
「ポール・ニューマン」主演の同名映画でも明らかだが、ここでも、憧れの女優
「リリー・ラングトリー」を町に呼び、席を買い占めて嬉々として開演を待つ姿は、どうにも憎めない。
ワルだけど愛すべき男なのだ。
そんな
「ブレナン」にさしもの
「クーパー」も完全に喰われ、オスカー助演賞も当然。
全体に正攻法の西部劇だが最後の劇場シークエンスは、
「ワイラー」本来の緊密な演出が冴え、実に面白い。
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久し振りのウエスタンですね。
1880年代のテキサス… 土地の実権を握る判事
「ロイ・ビーン」は、牛追いたちを集めて農民に嫌がらせを行い、反感を買っていた、、、
ある日、流れ者の
「コール・ハードン」が馬泥棒の嫌疑で捕らえられるが……。
「ビーン」の農民に対する嫌がらせ(というより迫害)は、牛を撃った農民を首吊りにしたり、農地や農家に放火したりと、度を越しており、
「コール」がもっと強気に出ても良いんじゃないかなー とも感じましたが… それでも、
「ビーン」は、女優
「リリー・ラングトリー」に異常な憧れを抱いていたりと、悪党だけどなんだか憎めない不思議なキャラでしたね、、、
主演の
「ゲーリー・クーパー」よりも、
「ビーン」役の
「ウォルター・ブレナン」の方が印象的でした… アクション的には物足りない感じでしたが、製作された時代を考えると、こんなものですかね。
-----staff/cast-------------
監督:ウィリアム・ワイラー
製作:サミュエル・ゴールドウィン
原作:スチュアート・レイク
脚本:ジョー・スワーリング
ナイヴン・ブッシュ
撮影:グレッグ・トーランド
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:
ゲイリー・クーパー
ウォルター・ブレナン
フレッド・ストーン
ドリス・ダヴェンポート
フォレスト・タッカー
チル・ウィルス
ダナ・アンドリュース

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