12センチほどの小さなクリスマスケーキ
桃が入っているので食べなかった。
こうして静かにクリスマスも終わって、
今年も残すところわずかとなりました。
明日は親戚の法事。
鼓土里座を作った時の笠木さんのメッセージを読み返してみた。
鼓土里座へのメッセージ
かつて私たちは、自らの生存のために必死に働いていた。
それは時としてきびしく、つらい労働で、汗と涙の日々でした。
だがそこには歌があった。きびしければきびしいほど、
私たちは集い、歌をうたってきた。
誰かが作った歌ではなく、自分の作った歌を。
誰かのためでなく、自らをはげますために。
一日が終ると、みんなが集まってくる場所があった。
その居場所で、私たちは歌をうたった。
下手な太鼓やサンシンにあわせてみんなでうたった。
そこで明日へむかう力がわいてきた。
下手でよかった。売り物ではないのだから。
下手でも楽しければ、それで充分だった。
自分のためにうたうのだから。
今私たちは歌を失い、居場所を失い、みんなでうたうことを忘れた。
物は豊になったけれど、心は貧しくなった。
この二十一世紀、私たちは心の食べ物を生産し、
みんなで食べることが、何より重要になってくるのではないか。
私たちはもう一度集い、もう一度歌を、うたをうたわなければ、
人間らしい人生を送ることが出来ないのではないか。
そのための居場所が完成した。こんな素晴らしいことはない。
土着民 万歳!
そして、そこに集まる人びとよ、永遠なれ!
2003年 9月14日 笠木 透
♪棺桶の穴 聴きながら