「今度のニューモデル、カラーがいまいち・・」
「所詮モールドが変わっていないし、今までのモデルとたいして変わらないよ。」
などと言われているのではないか?
カラーに関して言えば、確かに好まない人が多いかも。でも自分の感想としては
「これぞフレンチブルー!」所詮慣れの問題で、人気ダウンの要因にはならない
はず。
ラケットの性格的には『もともと固いラケットをまだ固くするっていうのか?』
が真っ先に思うこと。最近は、各メーカーとも面安定性競争に突入しているが、
バボラはこの手で来たか..。
01年から05年まで約4年間、初代モデル(日本では)を使っていたが、もうその
時のインプレは、はるか遠い記憶になってしまったし最近のピュアドラも使って
ないので比較は難しいが、ちょいと試してみた。
スバリ印象は薄く、当時『これは凄いラケットだあ!』と興奮・感激したような
インパクトは当然のごとくありえなかった。でも今でも良いラケットなのだろう..
と思う。
ニューモデル出荷直後の現時点では、出足はきっとさほどではないが、結局旧
モデルからの乗換えを含め「ベストセラーは続く...」であろう。
以下感じたことをランダムに記載。たぶん人と違うインプレが多いと思う。
1.思ったより飛ばなかった、意外!
かっ飛びピュアドラ!という意識が強いのか、環境・セッティングのせいか
当然予想していたかっ飛びはなかった。
(もちろんストリング、サーフェイス、ボール、気温、湿度、インドア・
アウトドアなどの環境も影響するが..)
2.打角(だかく)が低い!
ピュアドラはホールドが良いので、インパクト後に打球が上方向に飛んで
ゆく・・というのが自分がピュアドラの一番の特徴としている点だった。
それがなくなっている。弾道(打球の飛んでいく角度)が低いのである。
(これって飛ばない要因の一つなのかもね。
3.ボレーが快適!
実は以前ピュアドラを止めた理由が、ボレーの面安定性がやや劣ること。
LEAD TAPEを3-9時に貼って調整したりしたもんだ。
ところが今度のモデルは面ブレが少ない。素材を変えて、タングステン
混ぜて面安定性を向上したとの謳い文句は、まさにそのとおり。
4.回転性能
もちろん回転性能は高いが、いまでは同じように回転性能の良いラケットは
たくさんある。
5.ラケットの固さ
試打ラケットがいずれも柔らかいシンセティックだったので、ラケットの固さ
云々は感じることなし。(フレームで打つわけではないので..、笑)
むしろ、ボールの空気が抜けてるんではないか?と感じる独特の打球感が
『異様』に感じ、「あっ、これってピュアドラの変わった打球感だったかな?」
やや記憶がよみがえる。
6.振りぬき(ストローク、サーブ)
かたちも重さもバランスも一緒なので、変わるはずがない。
【総論】
世界的スマッシュヒットのピュアドラの人気は、やや落ち着き傾向であるものの
まだまだ続くだろう。ただし、世界のトッププロ達の使用率は確実に下がりつつ
ある。売れ行きが鈍るとしたらその辺が影響しそうだ。

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