ウルトラマントリガー
第6話「一時間の悪魔」は、私的にこれまでで一番に良かった、と感じる内容でした。
この手の、どんだけ負けても、追い込まれても、傷ついても諦めず、艱難辛苦に立ち向かい、大逆転勝利を決めるストーリーが好きっつーと、ガキっぽいと言われそうですが、好きな物に嘘は吐けません。私も、こうやって、読み手をハラハラさせる小説を書いていこうと思います。
逆転劇要素も、この「一時間の悪魔」を推せる理由ですが、GUTS-SELECTとイグニスが手を組んだって展開も、個人的にグッと来ました。お宝にしか興味がないイグニスが「何故に?」とは思いましたが、惑星破壊神・サタンデロスが、俊敏策士・ヒュドラムによる魔改造を受けたモノと判り、納得しました。復讐の対象であるヒュドラムが噛んでいるなら、イグニスがウルトラマントリガー達に手を貸すのも当然ですね。
また、前回に引き続き、タツミ隊長の漢気が光っていましたね。自分達だけでなく、ウルトラマントリガーですら太刀打ちできないほどの、強力なバリアを誇るサタンデロスから、地球を守るために、あきらかに胡散臭いイグニスと共闘するって決断を下せるトコが、実に素晴らしいですよ。こういう決断力を持っている上司には、実に憧れます。
ソウゴがウルトラマントリガーである事を知っていたイグニス。まぁ、これは、ソウゴの危機感が薄いってのが理由でしょうけど。気を許している風に見えたイグニスだけど、やはり、彼の心中には、ヒュドラムに対する憎悪の炎が荒々しく燃えています。ウルトラマントリガーの力なら、ヒュドラムを倒せる、と確信しているイグニス。これは、ウルトラマントリガーを利用し、ヒュドラムを弱らせて、自分がトドメを刺す気なのか、それとも、自らがウルトラマンの力を手に入れる気なのか・・・・・・
機界戦隊ゼンカイジャー
第29カイ「王子のねらい、知ってるかい?」はいつもと同じくらい、面白かったんですけど、何っつーのか、これ、怒られないのかなァ、と心配になるような内容で、苦笑いが止まりませんでした。
ツーカイザーに変身する、ゾックス・ゴールドツイカー役の増子敦貴さんは、ミュージカル『テニスの王子様』で白石蔵ノ介役を演じていました。もしかして、制作陣は、増子さんを起用する時点で、テニス回をブッ込む、と決めていたんでしょうか? その辺りは定かじゃないですけど、ちょいちょい、それっぽい描写や台詞が多かったような気がします。
ただ、まぁ、基本的には、『機界戦隊ゼンカイジャー』らしさの方が強かったので安心しました。テニスワルドにより、テニスボールに変えられてしまったヤツデさんを救うために、テニスでテニスワルドに挑むゼンカイジャー達。しかし、相手がまともなテニスをしてくれる訳がない。ラフなプレーを通り越し、もはや、卑怯で卑劣。ゼンカイザーとツーカイザーのダブルスですら追い込まれてしまった時、まさかの助っ人が!?
ヤツデを救いたい気持ちが強いあまり、ステイシーは「サトシ」と名乗り、いつもの恰好から、テニスウェアに着替え、基本に忠実なプレースタイルで、テニスワルドを圧倒し、「テニスでしかダメージを与えられない」と言う防御能力チートを突破し、ゼンカイザーにトドメを譲っていました。
もう、そろそろ、デレてもいいのになぁ、と思った矢先に、イジルデは新たな悪戦士を誕生させていました。戦隊シリーズのパターンやイジルデの悪辣さから鑑みると、介人の父親である功さんの肉体を素体にしているのか? さすがに、これは深読みかもしれませんけど、強敵なのは間違いなさそうだ。そろそろ、ゼンカイザー達も、もう一つ、パワーアップする頃か?
仮面ライダーリバイス
第4話「足りない愛情! アブナイ悪魔誕生!」は、実にドキドキハラハラさせられる展開の連続でした。私も、自分の小説にこのスピード感を取り込んでいこうと思います。
案の定と言っちゃ失礼ですが、やはり、コング・デッドマンを誕生させたのは、一輝の幼馴染みである彩夏でしたね。生み出した理由、これも、観ている側が納得や理解できるモノだったのもグッと来ました。実際のとこ、親に自分を見て貰いたいって気持ちは、大体の子供が持っているんじゃないですかね。さすがに、怪物化しちゃうのは行き過ぎにしろ、今回のストーリーを子供と一緒に観ていたお母さん、お父さんは、無意識に自分の言動を振り返って、上の子を寂しがらせていないか、を省みたかもしれません。
一輝と大二の兄弟喧嘩、こちらも、「どうなっちゃうの!?」と不安が募りましたが、とりあえず、今回は一段落したようです。ぶっちゃけた話、どっちもどっちだ、と思っちゃうのは、私に兄弟がいないからでしょうかね。一輝は考え無しで突っ走り過ぎ、大二の方は考え過ぎで動けなさすぎ。お互いの良さを解かっているからこそ、悪いトコばかりが目について、刺々しくなった感情を思わず、ぶつけてしまうのかな。そんな一輝と大二を平等に叱って、仲直りさせたお母さん、凄いわぁ。
もちろん、アクションシーンも素晴らしかったです、今回も。自省した大二から託されたプテラバイスタンプで、気持ちも新たに変身した一輝。仮面ライダーリバイ プテラゲノムも格好良かったですけど、バイク(?)形態になった仮面ライダーバイス プテラゲノムも活かしていました。また、CGが実にダイナミックでリアリティ満載。やはり、このCGの活用が、令和ライダーの特色になっていくんですね。
コング・デッドマン フェーズ2から彩夏を救い出し、大二との仲も修復し、仮面ライダーとして戦っていくためにフェニックスと本契約を交わした一輝。しかし、今回の終盤で、彼の姿が写真から消えたのには、ドキッとしました。あくまで、私個人の予想ですけど、バイスタンプで変身する事の副作用でしょうか、これは。そもそも、悪魔を生み出すアイテムであるがゆえに、変身するごとに人間としての存在から遠ざかっていき、世界が「五十嵐一輝」を拒絶し、消そうとしているんでしょうか?

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