黒犬の小屋

宝物は人によって違う、形も価値も
金銀財宝が宝物って人もいるだろう
それもイイだろう、目に見える物なら安心できる
家族が宝物って人もいるだろう
それだって悪くない、いつも一緒いられるから心安らかになる
愛こそが最高の宝物って人もいるだろう
ペットこそが金銭には換えられぬ宝物の人だっているだろう
恋した人が最初にくれた恋文、
愛の告白の一言、
愛する人が遺してくれた指輪、
幼い頃から追いかけている夢、
大事な人と歩いた海岸で拾った桜貝、
憧れの人と一緒に見た雨上がりの虹、
この世には色々な宝物が溢れているんだね
どれもこれもキラキラ輝いて綺麗だね
え？　僕の宝物は何かって？
君と過ごしている、この甘い時間に決まっている

自分が『何者』かであるかも判別できない、一度きりの人生を愉しめるようになるコツを教えよう
一つは自分に嘘をつかない
嘘を一つ口にすれば、その分だけ目の前に靄がかかる
一つは自分の失敗は他人へ押し付けない
君のケツは君自身の手で拭くしかない
一つは行動に責任を持つ
自己責任を自覚すると、冷静になれるので無茶な事はやれなくなる
そして、自分が『誰か』なんて考えない
君は君に決まっているのだから、考えるだけ時間の無駄である
同じ量の時間を使うのなら、君はどんな自分になりたいか、それを考えるべきだ

もし、私に今、自由になる時間が月単位であったら
一足先に旅立った彼の歩いた後を辿る『旅』に出たい
彼が「視た」であろう景色を私も見て
彼が「聴いた」であろう旋律を私も聞いて
彼が「触れた」であろう歴史に私も触れて
その後は自分だけの『道』を歩こう
今度はもう逢えない彼の幻影じゃなくて、
未来で気長に待ってくれている私の元に向かって

僕の心の隙間を抜けていく風は薄い灰色をしていました
そんな乾いた風の寂しくなる音を聞く度、僕の心の隙間は少しずつ大きくなっていきました
けれども、無力な僕にその風を止める術や隙間を埋める手段などあるわけもなく
ただただ、僕は薄ら寒い風を浴び続けるしかないのでしょうか

僕なんかが才能溢れている彼女の力になろうなんて思うこと自体がおこがましい、ってコトは自分が一番よく知っている
だけど、それでも、僕は彼女のために何かがしたいんだよ！！