ミイラ取りがミイラになる
【意味】
人を連れ戻しに行った者が、先方にそのまま留まってしまい、役目を果たさない、と言う事。また、説得をしようとした者が、逆に相手に説得されてしまう事。
【用例】
もうっっ、銀さんを迎えに行かせたのに、一緒に酔っ払ってきちゃうなんて。
ミイラ取りがミイラになってどうするのよ、新ちゃん!! ・・・ほら、お水、銀さんも起きてください(妙)
見栄張るより頬張れ
【意味】
世間体を飾ったりするより、実利や実益の方が大事である、と言う事。
【用例】
おーい、チャイナ娘、お前なぁ、
見栄張るより頬張れっつーけどよ、もうちっと、上品に食えよ。ま、総悟が仕事で来れなくて、荒れたい気持ちは理解っすけどな・・・痛ぇっ(土方)
見得を切る
【意味】
大袈裟な言葉や態度で、いかにも自信があるように見せかける事。
【用例】
はぁ!? 姐さんも嬢さんも七日で10kgくらい落としてみせるって
見得を切っちまったんですかぃ・・・いや、頼みてぇ事は聞かなくても察しは付きやす・・・・・・で、どっちがいいです? 明日の朝、目を覚ましたら元の体型に戻れる俺特製の『薬』と、七日かけて、ドッグフードの方がまだ食べられるって思うくれぇの食事と血の小便も出ないくらいキツい運動で痩せるの。俺はどっちでも構いやせんよ(沖田)
見かけばかりの空大名
【意味】
見た目こそ景気が良さそうではあるが、内情は苦しい、と言う事。
【用例】
ホント、うちのバカ校長は
見かけばかりの空大名だよなぁ。何で、理事長もあんなのを採用したんだか(近藤)
身から出た錆
【意味】
自分の犯した悪行や過失の為に、後で自分が苦しむ事。
【用例】
山崎ぃ、他の奴等にも見舞いには行かなくて良いって落としとけよ。近藤さんが入院したのは
身から出た錆なんだからな。さすがに、今回ばかりは俺も総悟も、あの人の味方をする気にゃなれねぇっての・・っつーか、後ろから駆け寄ってズッこけた拍子に、志村姉のスカートを下ろしちゃっうってギャグ漫画じゃねぇんだからよ(土方)
右から左
【意味】
受け取った物をそのまま他の人に渡してしまう事。また、物事を簡単に処理する事。
【用例】
姉上は近藤さんが事ある毎にくれるブランド物のバッグやら香水は
右から左で質屋に持ってたり、スマイルの同僚にあげちゃうのに、銀さんから貰った夜店の射的で当てた兎のぬいぐるみ、海に二人きりで遊びに行った時に拾った貝とかは大事に取ってるんですよ・・・我が姉ながら乙女ですよねぇ(新八)
右と言えば左
【意味】
人の言う事には殊更、反対をする事。
【用例】
高杉も土方も、お互いが出した意見に
右と言えば左で、どっちも譲らないもんだから、体育祭の割り当てがなかなか進まねぇんだよ・・・・・・いっそのこと、どっちかを赤組に売っちまうか(銀八)
右に出る者がいない
【意味】
その者より優れた者はいない、と言う事。
【用例】
隠れ鬼だったらザキだね、真撰組じゃ
右に出る者がいないくらいさ。もっとも、隠れるのが巧すぎて、途中で探すのを忘れられちゃうんだけどね(近藤)
右の耳から左の耳
【意味】
聞いた事を直ぐに忘れてしまう事。
【用例】
神楽よぉ、俺ぁ、ここの問題は確実に出題されるから、この公式を使いなせぇよって、あんだけ言いましたよね・・・なのに、間違えるって・・・ホント、
右の耳から左の耳だねぇ。今日は眠れないと思いなせぇ(沖田)
三下り半
【意味】
夫が妻に与える離縁状の事。または、離婚の事。
【用例】
土方ぁ、お前な、仕事が忙しいのは分かっけどよぉ、三日に一度でも良いから家に帰ってやれよ。あんま、嬢ちゃんを放っておくと、仕舞いにゃ、
三下り半を叩きつけられちまうぞ(銀時)
御輿(みこし)を上げる
【意味】
長いこと座り込んでいた者が、ようやく立ち上がる事。また、長い間、何もしなかった者が、やっと本気で取り掛かる事。
【用例】
神威が攻めてこようが、吉原商業と戦争になろうが、不動を貫いていた中村先輩だったが、集英市に住んでいる、最強の高校生を決める『喧嘩祭り』が開かれると聞き、ついに
御輿を上げた。喧嘩の数こそ少ないが、高杉さん、土方さんにも圧勝している、この人が参戦した事で勝負の行方は解らなくなってしまった(新八)
見ざる言わざる聞かざる
【意味】
他人にとって都合の悪い事や自分にとっては関係がない事については、一切、無関心の姿勢を貫くのが世渡りのコツだ、と言う事。
【用例】
家族を養う為にもお金は大事だから、
見ざる言わざる聞かざるで働くよと言っていた長谷川さんだったが、子供の浮浪者を臓器密売目的で集めていると知るなり、持ち前の正義感が再燃してしまったようで、飲み屋で知り合いになっていたらしい小銭形のオッサンと辰巳の親父さんと一緒に大暴れし、屋敷をついに半壊させ、密売グループの元締めだった外道教師の顎を怒りの一発で粉々にした。以前のように、感情任せで職をまた失ってしまった長谷川さんだったが、警察から出てきた時の顔には後悔はまるで無かった。もっとも、さすがに、自分を迎えに来てくれた奥さんを電柱の陰に見つけた時は、かなり罰の悪そうな顔をしていたが(銀時)
身知らずの口叩き
【意味】
自分の身の程も弁えないで、言いたい放題のことを言う事。
【用例】
勘吉のヤローはあんだけ
身知らずの口叩きだってのに、晋助様はよくキレないっすね、って来島、そんな不思議がることじゃねぇだろ。何つーか、アイツの勘吉を見る目には怒りじゃなくて、憐れみが滲んでるって気付いてねぇのか(土方)
自ら卑(ひく)うすれば尚(たっと)し
【意味】
へりくだって威張らない者は、自然と人々から尊敬されるものだ、と言う事。
【用例】
自ら卑うすれば尚しと言うがね、一人前の男には絶対に頭を下げちゃならない時と場合があるものさ。銀八、アンタが本気で尊敬してる松陽だって普段こそ温和で、ベタ褒めされたって謙遜ばかりしてる男だったけど、教育を金儲けと同義にしている輩には表面こそ穏やかでも、実際は高圧的な態度と言葉で相手を怯ませてたのさ・・・ま、それがあの子の教師人生に荒波を立てちまったんだけど、本人は大して気にしてなかったね。ひょろとしてる割りに肝は妙に太かったよ、全く(お登勢)
水清ければ魚棲まず
【意味】
あまりにも清廉潔白で厳格すぎると、人から敬遠されてしまい、孤立する羽目になる、と言う事。
【用例】
伊東君は頭が良いからさ、
水清ければ魚棲まずなんて事は自分が一番に分かってると思うよ。だけど、これまでの生き方、人への接し方なんて、そう簡単には変えられないよ。ましてや、伊東君自身が綺麗な水の中で育てられてきてるんだからさ。そう意味でも、トシとは反目しあっちゃうのかな(近藤)
水と油
【意味】
性格や性質が正反対で、互いに一致調和しない事。
【用例】
ホント、万事屋の旦那とうちの副長は
水と油だなぁ・・・でも、酒が入ると、何だかんだで、罵詈雑言を飛ばしつつも、それなりに仲良くなるんだよな。かと言って、常時、アルコール摂取させてるわけにはいかないし(山崎)
水に絵を描く
【意味】
苦労してもその甲斐がまるでなく、無駄な事。
【用例】
土方さぁん、俺ぁ、今日、マジで
水に絵を描くってのが解りやしたよ・・・神楽の奴、俺があんだけ教えてやったのに、一教科も90点台を取れなかったんでさぁ・・・へ? 赤点? 一つもありゃしやせんよ。どれも、平均点は十分に超えてやすから。赤点なんぞ取ってたら、俺がアイツの尻を鞭で真っ赤になるまでブッ叩いてる所でさぁ(沖田)
水に流す
【意味】
過去にあった事を全て無かったことにする、と言う事。
【用例】
土方と高杉が校舎裏でガチンコの喧嘩をしてる? あんの馬鹿どもっっ、この前の戦争で仲良く入院した時に、それまでの確執は
水に流したもんだと思ってたのに・・・・・・もうイイや、放っておこう。どうせ、沖田と河上が傍にいんだろ? いよいよ、ヤバくなったら、あいつ等が氷水でもぶっ掛けて止めるだろ(銀八)
水の泡となる
【意味】
努力や苦労が一切、無駄になってしまう事。
【用例】
暴力団に圧力をかけられた事でコンサートを中止に追い込まれ、お通はそれまでの頑張りが水の泡となってしまい、歌うどころか喋ることすら出来なくなってしまった。だが、新八を初めとした親衛隊の人間が大怪我をしつつも、暴力団から契約書を取り返してきた事を教えられ、自分にはまだ自分の『夢』を応援してくれる人がこんなにいるんだ、と知り、再び、声が出るようになったそうだ(銀時)
水の滴るよう
【意味】
顔や肌が瑞々しく、際立って美しい様子の事。
【用例】
神楽、いや、ホント、
水の滴るようたぁ、俺にピッタリの表現ですねぃ。ま、もっとも、夜はアンタの股の間から水が滴る訳ですがねぃ(沖田)
水の低きに就くが如し
【意味】
何事も自然の勢い、自然の成り行きで動いていくものだ、と言う事。
【用例】
水の低きに就くが如しと昔から言います。九兵衛様、ここは動くべきではありません。先の一件で手傷を負っている我々が出た所で、皆さんのお荷物になってしまうのがオチです・・・土方殿の力になれない悔しさはお察しいたします。なればこそ、耐えて下さい(東城)
水は舟を載せ亦舟を覆す
【意味】
為政者は人民によって支えられもし、滅びもする、と言う事。これが転じ、同一の物が役に立つ事もあれば、害になってしまう事もある、と言う事。
【用例】
チャイナ娘、総悟の刀もお前の鉄傘も、結局は
水は舟を載せ亦舟を覆すんだよ。そして、総悟もお前も、てめぇらの得物と同じだ。要は、心の持ちようって事だろうが(土方)
水は方円の器に従う
【意味】
人間はその友人や環境次第で、良くもなれば悪くもなってしまう、と言う事。
【用例】
水は方円の器に従うっつーし、総楽が通う学校に関しちゃ、夫婦でよくよく話し合わないとなりやせんねぇ。言いたかねぇが、アイツは目立つからねぃ(沖田)
水も漏らさぬ
【意味】
警戒や警備が極めて厳重な様子の事。
【用例】
凄かったぜ、お通の復活コンサート。何かあったらって事で、アンタに言われて、万事屋と一緒にスタッフとして潜り込んでたんだが、親衛隊が全員でドームをグルッと囲んでてよ、
水も漏らさぬたぁ、あの事だな。マジにスカウトしちまうか、あの眼鏡。総悟と一緒にコンビを組ませたら、存外、大化けするんじゃねぇかな(土方)
水を得た魚のよう
【意味】
自分の力を発揮できる場を得て、生き生きと行動する事。
【用例】
ここまで来るのに、計算やら料理と言った難題で苦しめられてきた神楽であったが、次の門は単純に力で開ければ良いと知り、
水を得た魚のように腕まくりを始めた(銀時)
水を差す
【意味】
上手くいっている物事や関係の邪魔を指す事。
【用例】
銀さーん、また
水を差しに行くんですか? もう、いい加減、諦めたらどうです? 沖田さんと神楽ちゃん、珍しく喧嘩もしないで、結婚式の手配を進めてるんですから・・・大体、見てるコッチの方が泣けてくるんですけど、あまりの情けなさに(新八)
水を向ける
【意味】
相手の関心をあるコトに向けるように、それとなく誘いをかける事。
【用例】
ふむ、嬢さんと一緒にスキーに行きたい、と・・・・・・
水を向けりゃあイイ話ですが、嬢さん自身はともかくとして、護衛の細目が反対してくるでしょうしねぃ。どうせなら、仲のいい連中の冬季旅行って名目にして、途中から各自自由行動にしますかぃ?(沖田)
未曾有(みぞう)
【意味】
これまで一度も無かった事。極めて、珍しい事。
【用例】
オイオイ、神楽が百点だと!?
未曾有だな、こりゃ・・・・・・何か、ろくでもない厄介事が舞い込んだりしねぇだろうな(銀八)
味噌も糞も一緒
【意味】
性質の違うものを区別もせず、何もかも一緒くたにして扱う事。
【用例】
土方さん、荒れてますねぇ。さっき、書類を届けに行ったら、伊東さんもカリカリしてて、後輩さんに当たってましたよ。やっぱり、校長に
味噌も糞も一緒にされたからですかね(新八)
味噌を付ける
【意味】
失敗して恥をかいたり、面目を失ったりしてしまう事。
【用例】
晴太、おめぇはまだまだガキで、万事屋のメンバーとしても半熟だ。一度くれぇ、
味噌を付けちまったくれぇで腐ってんじゃねぇよ。総一郎君にカバーされて悔しかったのはわかるけどよ・・・・・・てめぇが男だって自覚があるなら、背筋を伸ばしてお天道様を真っ直ぐに見つめろ(銀時)
三度その門を過ぎて入(い)らず
【意味】
自分の職務に精励する事。
【用例】
総悟の野郎が、
三度その門を過ぎて入らず状態になるのは、チャイナ娘と泊まりのデートに行きてぇ時だけだな・・・・・・そん時だけでも、真面目に書類を片付けてくれるだけありがてぇ、って考えればいい話なんだろうが、何か、釈然としねぇんだよ(土方)
三度肘を折って良医となる
【意味】
人間は苦しい経験を積み重ねていく事によって、初めて円熟した人間になれるものだ、と言う事。
【用例】
チャイナさん、こんな言葉があるんだよ、地球には。
三度肘を折って良医となる・・・確かに、今回の一件では、チャイナさんも万事屋も、新八君や総悟も大なり小なり、体と心の両方に傷を負ってしまった。でも、人間はずっと立ち止まってはいられない生き物だと、俺は思ってるんだ。すぐにとは言わないさ、いつか遠くない未来、その傷が皆をもっと強くしてくれる・・・・・・死んでしまった人間はもう成長できないんだから、生きている俺らは今日よりも強くなっていかなきゃ(近藤)
道は邇(ちか)きに在り
【意味】
道理や真理は、ごく手近な所にあるものだ、と言う事。
【用例】
道は邇きに在りとは言うがな、その近い所も見えないくれぇ、目ん玉が濁ってちゃ意味がねぇわな(高杉)
三日坊主
【意味】
飽きやすく長続きしない事。
【用例】
何だ、チャイナ娘、まだ日記を書いてるのか?
三日坊主で終わっちまうかと思ってたが、意外だな・・・てか、総悟、お前が交換日記みてぇな甘酸っぱい事に黙って付き合ってやってるってのも驚きだな(土方)
三つ子の魂百まで
【意味】
幼少期に培われた性質は、一生変わらない、と言う事。
【用例】
総一郎君、昔っから、サドだったんだろ?
三つ子の魂百までっつーし、もう直らないっしょ。ま、半端なサドじゃなくて、相手の健康状態と心理状態を把握した上で事に及ぶ、真性のサドなんだから、心配はいらねぇだろ・・・・・・しっかし、お姫さんが誘拐事件のショックで、すっかり失っちまった感情を取り戻すのに、言葉責めってのも思い切った話だよな(銀時)
源清ければ流れ清し
【意味】
上に立つ者が正しければ、下の者も正しくなる、と言う事。
【用例】
辰馬は見ての通り、髪は烏の巣じゃし、図体は無駄にデカいし、脳味噌を別嬪を喜ばす事にしか真面目に使わん男じゃき・・・・・・だが、
源清ければ流れ清し、辰馬が頭をやってる限り、快援隊は腐ったりはせん・・・高杉、わしらは商人じゃから、金をきっちり払ってくれるなら客に対しては何も言わんが、辰馬を本気でキレさせたら怖いと、おんしも分かってるじゃろ(陸奥)
身に過ぎた果報は災いの基(もと)
【意味】
人間は分相応の幸福を求めるべきだ、と言う事。
【用例】
身に過ぎた果報は災いの基っつーしな、妙に鉄心、鋼我と一緒に飯を食えたり、公園で泥だらけになるまで遊べる日常が俺に合った『幸せ』なんだろうな、きっとよ(銀時)
見ぬ物清し
【意味】
事実を知らなければ、何一つとして気にはならない、と言う事。
【用例】
妙、アンタはこれまで
見ぬ物清しで、銀時の血生臭い過去は無理に詮索はしてこなかった。だけどね、今回ばかりはもう目を背けてはいられないんだ。偶発的な事故だったとは言え、あの子の『記憶』を覗いてしまった以上、腹を括らなきゃいけないよ(お登勢)
実の成る木は花から知れる
【意味】
立派な人物になるような者は、子供の頃から普通の人とは違う所があるものだ、と言う事。
【用例】
鉄心ちゃんも、鋼我君も、総楽ちゃんに神悟くん、それに、歩実ちゃんもそれなりの歳になったら、周りの人達から
実の成る気は花から知れるものだ、って言われるようになるんでしょうね、きっと(新八)
身の程を知れ
【意味】
自分の能力や立場を十分に弁えて、それに合った道を選びなさい、と言う事。
【用例】
近藤さん、この前、松平のオジキに「お前みたいな助平ゴリラが、お妙ちゃんのハートを狙おうなんて
身の程を知れ」って蜂の巣にされたのに、まるで懲りてねぇな。何か、もう、逆に尊敬できないわ、あの神経の図太さは(土方)
耳に胼胝(たこ)が出来る
【意味】
同じ事を繰り返し聞かされて、うんざりしてしまう事。
【用例】
旦那ぁ、この前、鉄心ちゃん、「かーさんは毎日、勉強しろとか部屋の掃除はちゃんとしろって言うの、ホント、
耳に胼胝が出来ちゃうよ。とーさまも、糖分とお酒は控えろって、こうも毎日、妙に口煩く言われたら、酒の肴にてめぇの耳に出来たタコを焙って食うしかないな」って愚痴ってやしたよ・・・姐さんにバラされたくなかったら、正雪の大吟醸を用意してもらいやしょうか(沖田)
耳を掩(おお)うて鐘を盗む
【意味】
自分の悪事や失敗を、つまらない策を使って誤魔化そうとする事。また、誤魔化しても無意味だ、と言う事。
【用例】
土方さん、この前、歩実ちゃんが敏木斎様の大事にしてる筆を折っちゃった時、
耳を掩うて鐘を盗もうとしたものだから、本気で雷を落としたらしいですよ(妙)
耳を信じて目を疑う
【意味】
自分の手が届かない物事は尊重するが、身近な物事は軽視してしまう、と言う事。また、過去を尊重し、現在を軽視する事。また、他人から伝え聞く物事は信じるのに、自分が見た物事は信じられない、と言う事。
【用例】
耳を信じて目を疑うのは二流プロデューサーでござる。スカウトマンが一押ししてくる、そのお通と言う少女、どれ程の『輝気』を持っているのか、拙者が自分の眼で確かめてくるでござるよ(万斉)
見目は果報の基(もとい)
【意味】
顔かたちが美しいのは幸せの元だ、と言う事。
【用例】
いやー、集英高イケメンランキングのベスト5が集合すると、マジに
見目は果報の基ってのを実感するな、・・・おい、何、血の涙を流してるんだよ、近藤。12位はさっさと帰れよ(高杉)
見目より心
【意味】
人は顔かたちが美しい事よりも、心の美しい方が大事だ、と言う事。
【用例】
見目より心だって言う奴ぁ、男にも女にも多いがな、俺に言わせりゃ、そらぁ、負け犬どころか逃げ犬の唸り声に等しいぜ。綺麗になろうとする努力もしねぇ人間の心が美しい訳がねぇ。心が美しい事を他人に知ってほしいってんなら、顔は無理にしたって言葉遣いやら振る舞いは磨かなきゃな(銀時)
身も蓋もない
【意味】
言動があまりにも露骨すぎて趣がない、直接すぎて話の続けようもない、と言う事。
【用例】
晋助、お主は
身も蓋もなさすぎでござるよ。確かに、喋り方はベチャベチャとしていて、軽薄そうな女でござるが、一応は拙者達に出資をしてくれるんでござるから、媚びろとは言わないでござるがもう少し、穏やかに話してやるござる。彼女がキツい話し方の男がタイプでなかったら、今度の計画に力を貸して貰えなかったでござるよ(万斉)
見様見真似(みようみまね)
【意味】
他人のやる事を常に見ていて、自然に同じようにやれるようになる事。
【用例】
さすが、土方さんと九兵衛さんの血を引いてるだけはありやすねぇ、歩実嬢ちゃん。
見様見真似で、柳生流の基本技をもう半分近く、てめぇの物にしちまってるんですから。ルールのない勝負なら、ともかく審判がいる試合となったら、うちの娘も敵わないかも知れないねぇ(沖田)
見ると聞くは大違い
【意味】
話に聞いていた事と実際に見た事では、まるで違い、悪い、と言う事。
【用例】
まったく、沖田のクソヤローほど
見ると聞くは大違いって言葉を体現してる奴は他にいないネ。新聞やらニュースじゃ「イケメン隊長」って誉めちぎられてて、王子だなんて持て囃されてるけど、実際のアイツはただの、他人の苦痛と苦悶が大好物のサディスト! 今日も、タバスコたっぷりのスパゲティを食べさせられて、店の中で火を噴いちゃったネ。おかげで、スプリンクラーの水でパンツまでびっしょりになっちゃったアル。近くに、休憩だけでも良いホテルがあったから、服は乾せたネ。でも、そのホテル、ちょっと変わってたヨ。お風呂は外から丸見えだし、自販機もジュースとかじゃなくて、何か、こう芋虫みたいにウネウネ動く玩具ばっかり売ってたアル。面白かったから、沖田に買って貰ったヨ。ほらっ、これヨ・・・・・・どうしたネ、姐御も九ちゃん真っ赤になって(神楽)
見るは法楽
【意味】
美しい物を見る事は楽しいものだ、と言う事。また、見て愉しむだけならタダである、と言う事。
【用例】
委員長なら、ついさっき、
見るは法楽だって、姐さんの所にスキップしながら出かけましたよ。まぁ、三十分もしない内に幾松先生の所に運び込まれると思いますけど(山崎)
見るは目の毒
【意味】
見なければ欲望は起こらないが、なまじ見てしまったばかりに欲望に悩まされる、と言う事。
【用例】
つい、この間までは
見るは目に毒ネってデパートに行かなくなってた癖に、彼氏が出来た途端、ほぼ毎週末、総一郎君が買ってくれたワンピースを着て銀ブラしてやがる。そんで、帰ってきた神楽は新しい服が入った紙袋を腕に下げてるんだよ・・・・・・男の価値は金じゃないぜ。単に魅力の一端に財力が上げられるだけで(銀時)
身を殺して仁をなす
【意味】
自分を犠牲にしてでも、他人の為に尽くす、と言う事。
【用例】
我が妹は最後まで
身を殺して仁をなしなさい、と言う母者の教えを貫いた。私はそんな妹を誇りに思う・・・・・・だがっ、兄としては、もっと自分を大事にして欲しかったっっ・・・兄より先に逝く妹がどこにいる(茂茂)
身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり
【意味】
開き直って、一命を投げ捨てる覚悟で事態に当たれば、自ずから活路は開かれるものだ、と言う事。
【用例】
万事屋、もうこうなったら、
身を捨ててこそ浮かぶ瀬ありでブチ当たるしかねぇだろ。俺も、お前も、家で待っててくれてる、骨の髄まで惚れ抜いてる相手がいるんだ。潔くカッコつけて諦めるなんて格好が付かないだろうが(土方)

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