<拡散希望>不当逮捕の動画(差別・排外主義にNO!9・23行動への弾圧)
by 923solidarity
http://youtu.be/L1RMFPQQlOI
VIDEO
9月23日に行なわれた「差別・排外主義にNO! 9・23行動」実行委員会主催のデモの中で起きた不当逮捕の状況。
■差別・排外主義にNO! 9・23行動救援会
http://923solidarity.tumblr.com/
■差別・排外主義にNO! 9・23行動
http://blog.goo.ne.jp/noracism99
この真ん中の男は私服、隊列に紛れ込んでA君をはさむ位置にたち、なにやら合図をした直後に逮捕。明らかにAさんをねらいうち。実に卑劣だ。
Aさんの声明
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勾留と家宅捜索への抗議
一人はさびしいし、早く皆に会いたい。罪証隠滅、定まった住所がない、逃亡する怖れあり、ウソだ。「現行犯」に関係ないだろ。そもそもこれは警察の拉致・監禁だ。それを10日も延長するなんて許せない。外のことが全く分からない。早く自由に歩きたい。それを無表情で奪った入江猛裁判官、裁判書記官・吉田文之を許さない。日本の代用監獄は、常に人を苦しめる。ぼくだけでなく、今いる皆が無意味な長期勾留に苦しめられている。大事な人に会いたい。仕事をしたい。その思いを奪っている。警察は誰でも自分たちの思いどおりにできると思ったら大間違いだ。
また今朝、自宅に家宅捜索が入った(※)。部屋を荒らし、家族を不安に陥れ、近隣住民にあの家は危ないと思わされることが目的。犯罪的な嫌がらせだ。ものを勝手に取るな。お前らが来る場所じゃない。大勢で押しかけられたら、どれだけ立会人が不安になり、部屋に戻った自分が嫌な気持ちになるか、多くの方に知ってほしいです。
日本の警察は、不当逮捕後も長期勾留をはじめ、あらゆる手段で嫌がらせをする。これが戦前の特高警察から引き継がれた体質であり、絶対に変えさせるべきものです。以上。
2011年9月27日 新宿1号
※自宅を知っている。だから「定まった住所を有しない」という勾留理由はデッチ上げだ。
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新宿1号 声明
2011年9月23日、差別・排外主義に反対する新宿デモに参加したわたしは、突然デモ隊に乱入してきた警察=日本政府に拉致され、新宿署に監禁されています。警察=日本政府と新宿署はいますぐ外に出せ!
この日も警察=日本政府は、憲法で保障された表現の自由を行使するデモに対し、東京都公安条例という違憲条例をたてに、広い道路のたった一車線しか歩かせず、わたしたちの身体を強引に押し続ける暴力をくり返していました。それでもわたしたちは、日本の国家と社会にはてしなく広がる外国人差別の政策と風潮(特に在日朝鮮人ヘの迫害や中国・朝鮮に対する日本の戦争政策)に反対し、「生きる権利に国境はない!」と訴え続けていました。
そのデモ隊に突然、警官の部隊長のような者が乱入し、わたしを指さし「検挙、検挙」と叫び、十数人の警官がいっせいに飛びかかってきたのです。わたしは地面に倒され、抱え上げられたまま100mも連れ去られ、大男たちにひじやひざでまた叩きつけられ、そのまま護送車に叩き込まれました。身体中にあざが、手首には強引な手錠のあとが、くっきりとあります。まさに拉致・監禁なのです。
デモ中の公務執行妨害とやらは、警官側の暴行を正当化し、不当逮捕で拉致・監禁することの代名詞です。だからわたしは、そもそも警察の「公務」など最初から一切成立していないとの前提に立ち、警察=日本政府がその後署内でやってくることをすべて拒否することにしました。取調べという名の脅迫に一切答えず、奪い取ったわたしのバッグの中身をわざわざ確認させようとする警察に窃盗犯と抗議し続け、写真撮影や指紋の採取というプライバシー侵害をさせないよう抵抗し続けました。その際、顔を撮ろうとアゴを押さえつけられ、口の中が切れ、7〜8人で押さえこまれている最中に最年長者が「お前に人権なんてねえんだよ」と言い放ちました。これが警察=日本政府の腐った現実です。わたしは自分のことと、9月11日に原発やめろデモで同じ新宿署が12人を拉致監禁したことに抗議し、点呼や取調べに出ていくことを拒否し、食事を拒否するハンガーストライキも25日朝まで続けました。
原発反対デモへの警察=日本政府の大弾圧が続いています。「逮捕されるほうも悪いのでは……」「警察の挑発にのらないように」という声に対し、わたしは「いきなりデモ隊をこわして人を連れ去る警察は防ぎようがない、暴行する警察=日本政府が120%悪い」と答えます。その暴力性は日本政府と資本家が原発を動かし続ける悪意そのものです。そして、広がるデモ隊が街頭の自由を取りもどすことへの警察のデモ破壊です。日本政府も警察も、エネルギー・経済政策や表現の自由を自分たちが管理し続けることしか頭にない。自らの地位を守り続けるために、わたしたちが自分たちのことを自分たちで決めていくことを心底怖れているのです。
だから福島では補償も情報開示もせずに、人々を高濃度放射能の檻の中に閉じ込め、東京では反原発デモを徹底的に破壊する。9月11日の12人を全員解放した翌日にまた今回の拉致・監禁事件を起こしたのです。この国の政府と警察は福島と各地のわたしたちを殺している。大量に殺している。権力者は人々の敵です。だからみんなで闘いましょう。反原発の大きな運動をつくっていきましょう。
そして今回、警察=日本政府は「差別・排外主義反対デモは原発反対デモに比べて人数が少ないし、世論の支持や注目も少ないから弾圧しやすい」と狙った面もあるのではないでしょうか。自分も不十分ながら差別・排外主義に反対する行動に参加してきましたが、少人数でいつも警察に囲まれていました。一方、在日朝鮮人を攻撃する市民右翼グループや、去年の秋に強大化した反中国デモの暴力性は野放しにされ、人数も増え続けていました。何より日本政府が、たとえ脱原発依存などは口にしても、朝鮮学校などを差別し続け、入国管理局で外国人を虐待し、中国を敵視し、沖縄や南西諸島に軍隊を送り込み続けているからです。日本政府は3・11のはるか前から、そうした人々を「殺し」続けてきました。戦後日本がアジアに対する戦争責任を取らない結果が、いまやここまで来てしまいました。
今回のデモへの弾圧は、警察=日本政府が外国人とアジア諸国への差別・排外主義、戦争政策を今後もやり続けるという表明だと思います。原発推進とあわせて、これが新首相野田の答えなのです。わたしはそのすべてにNOを言い、行動で止めます。野田はいますぐ辞めろ。警察はデモに来るな。警視総監は一連の拉致・監禁の責任を取って辞任しろ。権力者・資本家と闘う力をつくっていこう。
差別・排外主義をやめる/やめさせることで、虐げられた人たちと真に連帯したい。原発も戦争も終わらせ、未来を変えたい。世界は必ず変えられる。救援活動に走る仲間に、カンパや応援メッセージをいただいた方に心から感謝します。ぜひ、まだ見ぬ皆さんも一緒に声をあげ、行動してください。がんばりましょう。
2011年9月25日 新宿1号
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【注1】新宿1号とあるのは留置番号のことです。Aさんが黙秘で闘っている意志を尊重し、また外部からも人定情報を追認すべきでないとの判断から、留置番号をそのままにしてAさんの声明を掲載することにしました。黙秘の一般的意義については救援連絡センター「黙秘とは」や日弁連『被疑者ノート(PDF)』の「取り調べのこころがまえ」の第2項「ずっと黙っていることもできる」を参考にしてください。(救援会)
【注2】9月30日、誤記を訂正しました。
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▼「デモと広場の自由」のための共同声明
http://jsfda.wordpress.com/
「3・11原発事故において、東京電力、経産省、政府は、被害の実情を隠し過小に扱い、近い将来において多数の死者をもたらす恐れのある事態を招きました。これが犯罪的な行為であることは明らかです。さらに、これは日本の憲法に反するものです。《すべて国民(people)は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する》(25条)。しかし、東京電力、経産省、政府はこの事態に対して責任をとるべきなのに、すでに片づいたかのようにふるまっています。
それに抗議し原発の全面的廃炉を要求する声が、国民の中からわき起こっています。そして、その意思がデモとして表現されるのは当然です。デモは「集会と表現の自由」を掲げた憲法21条において保証された民主主義の基本的権利です。そして、全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、日本の社会の混乱ではなく、成熟度を示すものです。海外のメディアもその点に注目しています。
しかし、実際には、デモは警察によってたえず妨害されています。9月11日に東京・新宿で行われた「9 ・11原発やめろデモ!!!!!」では、12人の参加者が逮捕されました。You Tubeの動画を見れば明らかなように、これは何の根拠もない強引な逮捕です。これまで若者の間に反原発デモを盛り上げてきたグループを狙い打ちすることで、反原発デモ全般を抑え込もうとする意図が透けて見えます。
私たちはこのような不法に抗議し、民衆の意思表示の手段であるデモの権利を擁護します。日本のマスメディアが反原発デモや不当逮捕をきちんと報道しないのは、反原発の意思が存在する事実を消去するのに手を貸すことになります。私たちはマスメディアの報道姿勢に反省を求めます。2011年9月29日」
▼「デモと広場の自由」のための共同声明 呼びかけ人
柄谷行人、雨宮処凛、小熊英二、鵜飼哲、平井玄、酒井隆史、佐々木中、毛利嘉孝、コリン コバヤシ、高祖岩三郎、浜邦彦、上岡誠二、本山謙二、木下ちがや、丸川哲史、香山リカ、山森亮、西山雄二、渋谷望、池田雄一、斎藤貴男、小田マサノリ、鶴見済、山森亮、小倉利丸、東琢磨、岡山茂、中島京子、飯田哲也
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