=映画人九条の会7周年イベント=、11/24
★最新ドキュメンタリー映画
「バベルの塔」上映
と原発問題を考える集い
九条の会とはいえ、原発を扱わなくてどうするのか、ということである。
7周年記念のイベント、68人参加、満員立ち見ではあったものの7周年としてはちとさびしかった。メンバーの高齢化がちょっぴり気になった夕べでした。
京都映画人九条の会会員で、おもに東映京都撮影所で助監督として働いている
高垣博也さんは、矢も楯もたまらずこのドキュメンタリー映画
「バベルの塔」を制作
映画「バベルの塔」は、長年にわたって国の原子力政策を批判してきた工学博士の安斎育郎さん、原発問題で一躍注目を集めている京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん、元静岡大学教授で核融合炉などを研究してこられた深尾正之さんの5時間に及ぶロングインタビューを中心に、六ヶ所村の再処理工場や、被災地福島県の20キロ警戒区域まで入って現地取材した、約70分の最新ドキュメンタリー映画。
ジャン・ユンカーマン監督
軍事問題とエネルギー問題が民主主義の壁になっている。
戦争と原発の問題は根本のところで繋がっている。、
民衆の力で止めない限り、いくら理屈がとおってても政府は聞かない。
今、また政府は原発推進に戻ってきている。こんな非人間的なことをやりつづけようと思っている。
戦争と同じようなことなんです。
だれも反対しない限りは、政府はそっちのほうに走っていく。
どうしてかというと、権力が自分たちのために動くという事と、利益のために動くということです。
戦争も原発も非人間的に、非理屈的に動き出すんです。
それを止めるのは民衆の力しかないんです。
神山征二郎監督
個人的経験だが近代映協のTVドラマで吉野せいさん(福島いわき生まれ)の苦難の半生の話(洟をたらした神(1978年))をつくった。脚本が新藤兼人、監督が神山、スポンサーが科学技術省だった。ラストは、開拓村に電気がポッと灯って、”世の中便利になったね”であった。
ところが、科学技術省はそれに ”近所に原発ができてとても安心だわ”というセリフをいれたがった。
とても承諾できる話ではなく、断った。
結局、金は出すが放送しないということになった。
権力はこういうことを平気でやるんです。なんでもやるんですね。
高畑勲監督
原発をいらないというためには、原発がなくて起こりうる問題と事柄を引き受ける覚悟がいる。
このことは、九条とよく似ている。
おきうる問題を引き受ける覚悟がいる。
原発問題住民運動全国連絡センターの野村存生さん
++++
高垣監督は水戸黄門のTV制作をやっていたが、放映打ち切りもあり、現在失業中。
にもかかわらず、このドキュメンタリーをやむにやまれず作ったという。
映画人九条の会から、皆様にこの映画をぜひ自主上映してあげてほしいとのメッセージがあった。
高垣監督のメッセージ


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