朝日のあたる家
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”朝日のあたる家”と聞けば、我々の世代では ”There is a house in New Orleans They call the Rising Sun ...”というメロディー真っ先に頭に浮かんでくる。
しかし、この映画は原発事故を扱った映画である。 しかも劇映画である。
10/3の12:20の回を渋谷のuplinkで見た。
3.11以降、原発、震災に関する映画をかなりみてきた。 そのほとんどがドキュメンタリーフィルムである。 つくりものの映画はある面ドキュメンタリーにはたちうちできない。だがドキュメンタリーだけでその時起きたことのすべてをカバーするのは至難の業である。ほとんど無理といってもいいかもしれない。 だからこそ、何本も見て、それぞれのフィルムがつたえてくれる真実を身体に浴びるのだけれど。
劇映画は、全貌をつたえる ことができる。 福島原発事故でなにが起こったか、なにがいまだに続いているのか、それをきっちりと伝えることが可能だ。
かつて新藤兼人監督はドキュメンタリーを思わせるタッチで”第五福竜丸”という映画をつくった。あえて映画でつくるほうがより真実をつたえられると考えたという。
この太田監督の映画は、福島の事故の後に、静岡にある山岡原発が事故を起こすという設定となっている。 しかし、そこで描かれている事は、ほとんどすべて福島で実際に起こったことと考えていい。
あの事故の事、もういちど思い返すこと、何が起こっていたのかよく思い出すこと、これはとても大切なことだと思う。 毎週キンカンに通い、時にはデモにでて原発反対を叫んでいる自分にとっても、とても大切なことだとあらためて思った。
山本太郎、斉藤とも子など好きな俳優さん達がでているが、それはそれとして、脚本がまず素晴らしいと思う。
お薦めである。 この映画湖西地区の協力で撮られたのだが、なかなか上映館がみつからなかった。 あのポレポレでさえ断ったという。
9.27キンカンに行く前に、経産省テント村前のベンチに座っていたら、太田監督がやってきた(そのときは名前を知らなかった)。そして映画のビラをみんなに配っていかれた。
監督みずからチラシ配りに原発反対の現場にやってきたのだ
そしてキンカンの国会前スピーチエリアでも話をされて帰って行った。
映画のスト−リーはここには書かない、百聞は一見にしかず だからだ。
いい映画を応援するという意味でも見に行ってほしい。

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