カティンの森
アンジェイ・ワイダ監督 2007年ポーランド映画
http://www.iwanami-hall.com/contents/now/now.html
あのアンジェイ・ワイダ監督の執念の作、「カティンの森」が神田・神保町の岩波ホールで上映されている。
ワイダ監督は父親をカティンの森の虐殺でうしなっている。
冷戦下では撮れなかったこのテーマ、81歳になるまで出来なかった。 17年まってやっとつくれたこの作品。
彼は個人的怨念からではなく、被害者家族の苦難と悲劇を描いた。
細かく解説してもしょうがない。兎に角見てほしい。
ラストシーンの淡淡とした描写に彼の執念がこもっている。
そのあとは全くの無声でエンドクレジットが延々と流れる。
会場に灯りがつくまで、しわぶきひとつなく、会場全体が息をつめている。
しばらく立てずにじっとしていた。
歴史を直視する事、そこからしか未来は開けてこない。
歴史修正主義者が暗躍する日本、ひと事ではない。 ある意味ポーランドよりたちがわるい。
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どういう事件か知らない人のご参考に。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%A3%AE%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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