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2008/3/9  1:05

旧客を牽いたEF651000番代  国鉄・JR機関車(直流型)
今日は撮影に出掛ける日。あと4時間も寝られないじゃん。サクッと1つアップして寝ます。

過去ログで少し触れたことがありましたが、旧型客車を牽くEF65のお話。
旧型客車は、自前で暖房装置を搭載していないので、機関車から暖房源を貰わないと冬は暖房ができません。蒸気機関車の頃は、全ての蒸気機関車が暖房源であるボイラーとスチームを持っていたわけで、客車を牽こうが貨物を牽こうが問題なかったわけですが、電気機関車が進出を始めると、元々電気で動くわけですから、熱源を持っていないという問題が生じることになります。

EF55までの昭和初期の旅客機は、自前の暖房発生装置を搭載していなかったので、冬になるとマヌ34等の暖房車を連結する必要がありました。
EF56になると、機関車自体に蒸気暖房を起すためのボイラーを搭載するようになり、暖房車の連結無しに客車列車を牽くことができるようになります。
EF57は当初は蒸気暖房搭載でしたが、北日本の電気暖房化施策によって、電気暖房発生装置(EG)に切替え工事が行われています。
EF58は、広範囲に運用を持っていたため、西日本車は蒸気暖房、東日本では電気暖房車を配置していました。転属によって運用範囲が変わると、地域にあった改造を行っています。

さて、新性能車の場合、EF60までは貨物用又は電源車を持つ20系ブルトレ用として登場しているため、暖房装置を持っていません。その後、EF58の後継機として誕生したEF61は蒸気暖房装置を搭載し、EF62とEF64は東日本の配置だったため、電気暖房装置を搭載しています。
EF65は、EF60の後継機として誕生しており、各番代ともEF60と同じく暖房装置を搭載していません。ですから、本来暖房装置を必要とする旧型客車を牽くことは基本的には無かったのです。

やっと本題ですが、ここでイレギュラーな列車をご紹介したいと思います。

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昭和53年10月1日 東北本線 西川口〜蕨間にて 福島行き 125列車

53・10ダイヤ改正で消滅した東北本線直流区間の客車普通列車です。
それまではEF57やEF58が黒磯まで牽いていた客車列車ですが、改正前日の運転最終日、なんとEF65の1000番代が牽引してきました。中学の時、友人と一緒に撮影していたのですが、これには一同驚きを隠せませんでした。
暖房装置云々の知識は無い頃ですが、EF651000というのは、「あけぼの」や「つばさ」などの特急専用機という概念があったため、ありえない出来事だったのです。
今から考えれば、そういう問題ではないイレギュラーな運用であったわけですが、おそらく、鉄道ファン向けに考えられた最後を飾るためのサプライズだったのでしょう。
国鉄も粋なことをしてくれました。


そして、もう一つあります。

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昭和60年7月28日 東北本線 栗橋〜東鷲宮間にて EF651000牽引の団体列車

この列車は、宇都宮駅100周年を記念して運転された団体列車で、廃車目前の旧型客車をかき集めて組成した編成のようでした。
季節的には暖房が必要ないため、どんな機関車が牽いても基本的に問題はないのですが、国鉄時代は原則として季節に関係なく必ず暖房が可能な機関車の運用を限定していました。
ですから、この列車はあくまでもファン向けに仕組まれた編成・運用であり、特殊な例と言えるでしょう。


DD13のときにも述べましたが、あくまでも原則論がある中での特例であるわけですから、運転距離・時間が極端に短いなどの運用上支障が無い場合の他は、このような編成はありえません。ですから、現役時代も殆ど見ることが出来なかった光景として貴重なものであると思います。
 
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