●世界侵略:ロサンゼルス決戦
気合を入れるため、見た。
たいへん燃える、戦争SF映画である。
戦争映画と侵略SFの良いとこどりをしたつくりで、とても面白い。
シナリオも一貫しており、今年みたいくつかのSFバトル系の映画では一番だと思う。
実戦経験のない新任士官、退役間際の古参軍曹との対立とか、定番のドラマもあって、なかなか泣かせる。危機にあたっても引かない、勇敢な海兵隊員たちの物語である。
「海兵隊は退却しないッ!」「No retreat!!」
熱い。戦争映画好きにはたまらない。
特筆すべきは、アメリカ軍海兵隊の小部隊の視点で物語を描ききった点である。(分隊かとおもったがプログラムでは小隊と書いてある)
大規模な侵略SFなのだが、あえて少人数の兵士の視点で描くことで、某トランスフォー(検閲)のような失敗を避けているのだ。
同時にこれは、戦争のような大きなイベントをTRPGで描く際の参考になると感じた。TRPGは少人数の視点でシナリオを組まないといけないので、大事件を描くのは大変なのである。
マンガでも読みきりならキャラは少なめのほうがいいので同じことがいえる。
うーん、視点の設定って大事だなあ。
あと、個々のエピソードも感動的で光るものがあった。
ねたばれになるので書かないが、あるべき指揮官としての苦悩とか、失った部下を今でも思っていることを表現する具体的エピソードが、「ああ上手いなあ、エピソードで共感させるとはこういうことか」と感心させられた。
ただ設定をセリフで言わせるだけじゃ、読者は共感してくれないんだよな。
分かってはいるが…!
***
戦闘の形としては、市街戦の恐ろしさがよく描かれている。
近距離での突発戦闘、情報共有の困難さ。このあたりはブラックホークダウンに近いのかな。あと歩兵にとって航空兵力はやっぱり怖いな、とか。
三龍戦騎RPG・制式版の
市街戦ルールでも表現したかったところであり、参考にどうぞ。ファーグニル軍兵士の視点だと、きっとガルナスの竜撃士などは、こういうかんじに見えているのだろう!(笑)
戦争ものとしての見かけ上のリアリティを求めたのだろう、
敵エイリアンのSF性は強調されてはいない。
特に、エイリアンの武器がビームやレーザーではなく火弾兵器だというのはSF映画では珍しい。(火弾兵器=三龍戦騎の造語で、運動エネルギー弾頭や炸薬を用いる兵器の総称。電磁兵器の対語)
なるほど、そこまで凝るわけか…。
パンフをみるとプラズマ兵器との記述もあるが(笑)
また、エイリアンの種族設定もさほど語られない。
しかし、それで十分に感じるのはやはりシナリオの上手さだろう。
子供だけの視点で描ききろうとした「小さき勇者たちガメラ」では、ジーダスの設定が気になった記憶があるが、見せ方の問題だったのか。
インデペンデンス・デイ、
リメイク版 宇宙戦争、
スカイライン
ガメラ2レギオン 襲来、
あたりと構成を比較しても興味深いだろう。
よく出来た映画だった。DVDも買おう。
***
●近況
NASAの衛星が落下してくるそうだが、心配するほどのことではない。多分ね。
前世紀には、原子炉を積んだソ連の人工衛星がカナダに落下した事件もあった。
数日前、台風の上陸によって大変であった。
珍しく勤務先で早退指示がでたが、その判断は遅かった。帰宅途中のハブ駅で、都内のほとんどの電車が停止。足止めを食らった。
夕食がてら下車して、偶然みつけた沖縄そばの店で腹ごなし、
バスで乗り継ぎ、あとは二駅ほど歩いて帰宅。
途中で電車は復旧していたし、台風も早々に通過していった。
原発に被害がなくてよかったとおもうが、
そういえば米とか海産物の放射能汚染はちゃんと検査されているんだろうか?
ビスタを入れなおしたが、また強制終了が。
やはり熱暴走? とおもい、またもパソコンの内部を掃除したりしていたら、三連休の初日は終わってしまった。
●竜翼のソラ改訂版
本作が、次のTRPG原作であることも考えると、
やはり早めの入稿よりも、完成度を優先させるべきか!
ううむ。
そろそろ中盤の作画に入るところだが、ほとんど書き起こしに近いのよね。
10月後半の締め切りを狙う選択肢をえらんだほうが良いようである。
どちらにしてもメリットはある。
製作を続行しよう。

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