先週末の三連休の行動記録。
●歩展2013
土曜日は、市ヶ谷の山脇ギャラリーで歩展2013を見学。
コミティアで同人誌を買わせて頂いている岡亭みゆさんの作品をはじめ、幻想絵画、造形作品、漫画原稿を見学できて刺激を受けました。午後3時ごろ到着したら、ちょうど演奏会が始まっていてラッキーでした。みゆさんの作品は、ファンタジーらしい描き込みとセピア色の色調が会場でも目を引きました。
生原稿を直に見るのは久しぶりかもしれない。
即売会とはまた違う発表形式で、楽しそうですね。
作家さんは漫画学科生や美大生が多いようで、志を同じくする仲間と絵の勉強をできるのは羨ましいですね。ご挨拶させていただき、ありがとうございました。
見ていて、ちょっと三龍絵巻的なイラストをおもいついたけどまだ書いてない。
パースをつけないで、一枚で三龍共榮圏の歴史を俯瞰できるような。
帰りに、映画エリジウムを鑑賞。
良かった。
富裕層の宇宙ハビタットと地球貧困層の格差が鮮やかに映像化されてる。
不老化した女性長官がハイパーコープ? と陰謀を巡らせる凝った筋書きに加え、脳記憶媒体とか宇宙船、エクソスーツといったSFガジェットが作り込まれていて、実に魅力的。
巨大なトーラス型宇宙ハビタットといい、地上の全地球的なスラム街といい、絵や銃器の設定が、エクリプス・フェイズなどSFものTRPGの参考になりそうな気がしました。「第9地区」ゆずりのグロテスク描写も一部みられました(笑)
●遊戯コンReturns
日曜は、浦和で開催されたTRPGコンベンション遊戯コンに行ってきました。
会場の浦和パルコでは偶然、恐竜イベントが開催中。ディノニクス!
プライミーバルっぽい絵。
新作TRPG・ウタカゼ卓にPL参加。
海苔輔様によるまとめ記事→
http://togetter.com/li/568430
小さな勇者のRPG ウタカゼ(新紀元社、著:小林正親氏とウタカゼ・ゼミ)は、想いが形をなす世界で、身長15cmほどの小人類・コビットとなって動物とともに冒険するTRPGです。
http://r-r.arclight.co.jp/rpg/utakaze
現代人に似た大きな人々はすでに「虚無」によって滅ぼされており、言葉を喋るイタチなどの動物、そしてコビットが、それぞれ固有の国家や文化をもっています。
虚無のあやつる「悪意の精霊」に侵されてしまった動物たちを、歌や戦いによって救うのが、PCであるウタカゼたち。ウタカゼは、試練を経て、龍に選ばれた特別なコビットです。
動物ジュブナイル+ポストホロコーストものを思わせる独特の世界観を、簡単なシステムで楽しむことが出来ます。PCが既に人類じゃないというのがイイ。
PCは10分ほどで作成可能。
身長スケールがキャラクターシートに書かれていたり、
部位ごとに装飾品を決定したり、
騎乗動物も固有データをもっていて体長や色まで決めることが出来
たりと、
世界を想像させるディティールがちりばめられています。
イラストも可愛い。
ほのぼのファンタジーだと思うけど、人類滅亡後の変容した世界を小人類が冒険するとあって、オールディスの「地球の長い午後」(ハヤカワ文庫SF)を連想したのは穿ちすぎか。(ちなみに
三龍戦騎の天魂まわりは同作に触発された部分も多い。余談。)
ルール上、「友情」で仲間の「希望」(ヒットポイント)を回復できたり、
PCが「希望」を分け与えることにより、
こらしめた(一部の)敵キャラクターを仲間に出来たりと、
思いを大事にする世界観をシステム面でも表現しているようです。
キャラクターは行動不能になっても、プレイヤーが決めない限り死亡しません。
シナリオは「ストーリーボード」で記述され、物語の流れが一望に出来ます。
シーン描写や必要な判定が一つのユニットに分けられていて、
ストーリーの進行状況が分かりやすいですね。
ストーリー進行を可視化するという意味では、
ラビットホール・ドロップスの「シナリオアート」と共通する機能かもしれません。セッション中一回だけ使用できるチーム共通の大技の使いどころに悩まないですみました。
ウサギなどの騎乗動物ルールが充実しているのも良いですね、
騎乗動物ルールが充実しているのも良いですね。二回言うことで強調しています。
チャージ攻撃は戦闘のメイン火力かと(笑)
落馬すると結構なダメージがPCに入るのですが。
セッションは午後からスタート、前後編の2本を遊ぶことが出来ました。
私のPC、19歳の青年ウタカゼ・ワンカは剣使いで身長15cm、
銀の髪に緑の瞳。勇気5,知恵3,愛情2。
初期技能は戦い2と騎乗1。
喧嘩ッ早く、乗りウサギのラビでの突撃が得意。
冒険を経て、メルツとメガネ君との友情Lv2に。
仲間は、
「知恵」に秀でたツッコミ・メガネ君(ウタカゼ浪人が長かったせいか性格に難があって面白いw)、
「愛情」に優れ、歌を得意とする銀のお下げのメルツ、
チームのお姉さん的な、槍使いのルーネの3人。
皆さんキャラ立てが上手く、掛け合いが楽しかったです。
開幕からして、ワンカは「勇気」の低いメガネ君を無理矢理ウサギに2人乗りさせてましたし、直接行動一本槍のワンカと好対照に、説得で可愛く立ち回るメルツの姿も印象的でした。「友情」の数値を反映してか、ワンカはルーネさんに対してはよそよそしかったかな。
ワンカたちは亡国のイタチの王子を助けるため、
深山幽谷をくぐりぬけ、
悪しき精霊に侵された動物の軍勢と激しい戦いを展開。
戦闘もロールプレイもたっぷり楽しめました。
ご一緒した皆さん、運営の皆さん、ありがとうございました。
上の挿絵は、ルール上ウサギに2人しか乗れないのと、構成のテクニック的問題で、チーム全員入れることが出来ず、申し訳ないです。
定員の問題は、1人一羽ずつウサギに乗れば問題ないけど。
終了後は、同じ浦和パルコ内にある沖縄料理店で打ちあげ。
料理も美味しく、にぎやかにセッションを振り返ることが出来ました。
●エクリプス・フェイズ体験会
23日は、エクリプス・フェイズ体験会に参加。私は経験者卓に。
遠方からいらっしゃった方もおられ、盛り上がりました。
今回私は、「エクストロピアの密輸人」シビップで参加。
スリザロイド(下半身ヘビ型の機械義体)を着ている宇宙密輸商人です。
外惑星圏が舞台とあって、プラズマ帆で宇宙航行できる義体やネズミ型義体など、過酷な外惑星系に適応した様々なトランスヒューマンとの出会いが楽しかったです。
追加設定本「リムワード」や「トランスヒューマン」ではかなりユニークな義体が増えているようで、今後も楽しみ。データは持ってるけど語学力の問題で通読出来てないもので(汗
物語は、失われた空中都市を求めて土星のガス雲に潜るという展開で、
実に宇宙SFらしく、情景を思い描くだけでも興奮しました。
ガス採取タンカー・スキマーに乗ることも出来たし…!
過酷な環境だと聞いたせいか、ファイアウォールの同志は、
フレックスボットのスカベンジャー、
火星のジャーナリスト、
ダイレクトアクション社の宇宙傭兵と、
ほとんどが機械義体のサンプルPC。
しかし1人だけ、異星言語学者の疑似齧歯類PCが。
緑色の、リスのようなムササビのようなポッド義体に入った科学者です。
このため、要所要所で機械と生身のちがいが浮き彫りになりました(笑)
「酸素とか別に要らないよね」「ですよねー」
「ふざけんな!」
「くっ、船の気密が大気圧で破られる!」
「俺ら機械だし、船殻をパージして外気を通せばむしろ安全じゃね」
「ふざけんな!」「さすがにそれはやめとけ」
「うわあ、ネズミ義体の難民が臭い」
「俺、嗅覚センサ切るから関係ないわ」
「ふざけんな!」
セッションでは楽しい口げんかロールプレイだったけど、劇中では機械と生体で社会的身分の差があり、機械義体の権利向上のため戦っている運動家もいるわけで。ドラマの材料として魅力的であることを再確認しました。
フレックスボットPCが、敵に掴まれた脚を自分で切り離して脱出したのもかっこよかった。
クライマックスでは、スリザロイドの利点を生かして、後ろから敵NPCにしのびよって接近戦を挑んだりしました。密輸関係のテクニックに秀でており、説得もできるし、戦闘系もそれなりに有能で、扱いやすいですね。
この「エクストロピアの密輸人」は、和訳されてロール&ロール誌100号に掲載されているので、個人的にはお勧め。
セッション終了後は、いつものインドカレー料理店にて打ちあげ。
興味深いお話を拝聴出来、楽しかったです。
今回もお世話になった皆様、ありがとうございました!
***
さて仕事面は色々困難が伴っているのだが、漫画製作を進めないと。
直近のイベントは10月の「人間じゃない♪x4」だけど、
こちらは既刊ゼノもーふ!試作2.0の再販メインか。
まんが・哨戒艇208(仮)の完成は、年を越すかもしれない。久々のガチ宇宙戦闘で、表現一つとっても難航中。すみません。

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