●ワイバーンエレメント
夏コミに向け、ワイバーンエレメントのテストプレイヤー参加者募集中です!
詳しくは私のツイッターアカウントをご覧下さい。
参加希望のご連絡もツイッターのDMかリプライでお願いします。
チェック先が何個もあるとややこしいので……。 募集締め切りました。
●トレイダーズ!
6月15日、キャンペーンの続きをプレイ。
キャンペーン開始一周年……の1日前という記念すべきセッションでした。
おめでとうございます。
悪の騎士団を追って街中で集団戦闘をしたり、いつものように飛空船の維持費に苦しんだり、面白かったですね。
今回はミーティアはちと無茶をして、仲間にずいぶん助けてもらった気がします(笑)。
いつも同卓ありがとうございます。
●町内防衛隊RPG
6月11日は、田中太郎さんのGMで、
町内防衛隊RPG 空想科学MAGIUS(小野洋一、富士見ドラゴンブック)を遊んできました。
ルルブを買ったのは1997年ですから、じつに20年目にして初プレイということに。遂に遊べて、お声がけ頂いたGM、そして同卓の皆さんに感謝です。ありがとうございます。
マギウス(MAGIUS)は当時、天地無用!、エヴァンゲリオンやスレイヤーズなどを原作として、多くのTRPGタイトルを発刊していた汎用システムです。
町内防衛隊は、ウルトラシリーズがモチーフと思われるものの、明確な原作付きではなく、マギウスの中ではちょっと特殊だったかもしれません。
怪獣が多数、登場するようになった日本。自衛隊では手が回らず、ついに個々の町内に防衛隊が設置され、怪獣と戦うことになった時代が舞台です。
PCはみな本業があって、副業として町内防衛隊の職務を遂行します。
生活感と絶妙なリアリティがあって、面白いです。
PCは、4つのアーキタイプを選ぶので、すぐ作成できます。
ヒーロー、頭脳、体力、紅一点の4タイプで、まあ読んだ通りですが、ヒーロー型だけが特殊でして。
ヒーローが現れて怪獣を倒してしまうと、防衛隊の報酬が減ってしまうのですね(笑)。そのため、ヒーローPCは、戦闘中に変身してしまわないように、ジレンマに苦しむ判定があるのです(笑)。
巨大ヒーローが登場する世界観だと、どうしてもそのPCだけが目立ってしまうように思うかもしれません。
ですが、本作はこのルールによって、上手く他のPCとバランスがとれていると感じました。
超能力によってヒーローPCだけが知り得た情報も、仲間のPCに伝えるのが難しいので(ヒーローは正体がばれたら故郷に帰らねばならないルール)、自然と、ウルトラセブンなどのようなロールプレイが誘導されていて、良いシステムだなあと思いました。
PCは「秘密兵器」をそれぞれ選択するのですが、これもウルトラの特捜チームらしい特色があって良かったです。
ドリル戦車は地底が主戦場だけど、付属の公式シナリオはその点もちゃんと工夫してあって、細やかな配慮だなあ……と思ったり。
***
放映リスト(っぽいプレイレポ)
町内防衛隊RPG チームASDT(えーさっと)出撃せよ
出演
隊長(NPC):キマジ・ママット
本業はアフリカ料理レストラン経営者。
店の地下からエーサットメカが毎回出撃するので苦労が絶えない。
体力型隊員:宗方アツシ
搭乗メカ:ロケット戦闘機「サテライト」
本業は営業マン。25歳。
明るい青年だが、オフィスラブではちょっと奥手だぞ。
気になる先輩がいるのに、なかなか進展しないんだ。
頭脳型隊員:エミー丸山
演:清水三毛
搭乗メカ:爆撃機「テリブルビートル」
本業は売れないSF作家。30歳、独身女性。
分析が得意。爆撃が大好きで好戦的でもあるぞ。
紅一点型隊員:羽風奏多(はかぜかなた)
搭乗メカ:地底戦車「アサルトモール」
本業は男子小学生。10歳。
ふしぎなお祈りパワーでチームを救うこともあるぞ。
エミーの作ったロケット・ランドセルで、小学校から現場に駆けつける。
ASDTのマスコットとしてYouTubeに動画をアップしている人気者で、お姉様方に熱い支持を受けているらしい。
ヒーロー型隊員:姫野暦(ひめのこよみ)
搭乗メカ:装甲車「デスフラワー」
本業は花屋さん。24歳、女性。
元カレのことを根に持っている。
実は、キングゴシックノーベル星からやってきた巨大魔法少女「プリンセス・ジューン」なんだ。
正体は仲間にも秘密だぞ。
第1話 放課後作戦第1号
ノム人、地底怪獣シェルザード 登場
(ここに怪獣の影絵が表示されているとおもってください)
奇妙なダンスが光子町に流行していた。
徹夜明け、ジャージ姿でコンビニに入ったエミー丸山や、営業で外回りしていた宗方たちは、街中でダンスに興じる若者たちを目撃して怪しむ。
式場に花を配達した姫野隊員は、そこで婚約者と幸せそうにしている元カレと遭遇してしまい、オープニングから色々引きずるのだった(事件と関係ない)。
奇妙なダンスが町内に流行していることを知ったチームASDT(放課後防衛隊)は、ただちに出動。背後に地底人の陰謀があることを突き止める。
出現する、地底怪獣!
「隊長! 怪獣出現、メカの自動発進許可を!」
「オーケイ、発進ヲ許可スル!」
アフリカ料理店の床が割れ、ジェット噴射の爆風とともに、爆撃機テリブルビートルを初めとするASDTメカが離陸していく。
「この店は、これさえなけりゃなぁ〜〜」
テーブルで皿を抱えながら、眉をしかめる常連客たちであった。
間髪を入れず、街の上空にASDTメカ編隊が飛来する。飛び乗るエミーたち。
「ターゲットロック、爆撃航程に入ります。対怪獣爆弾、投下!」
戦いの末、チームASDTは、みごと地底怪獣を撃破する。
戦闘中、ASDTが式場を誤射して100万円の損害を出すシーンは、大きな見せ場となった。
元カレの実家であるシイタケ畑も誤射し、ほの暗い喜びを感じている様子の姫野隊員である。
「うふふ。わたし、元カレの実家の住所だってちゃんと知ってるンだからね……」
「コヨミちゃん。もう、30超えるとさ、そういうの気にならなくなるからさ」
などと姫野を励ますエミー、ちょっとひいている様子の宗方たち。
はたして姫野が幸せになる日は来るのか?
第2話 山岳怪獣を撃て
モグラ怪獣ドルゴー 登場
今日も姫野が、乱暴な運転で車体をこすりながら、花を町内に配っている。
夏コミ間近とて、エミーは、目の下にクマをつくり、ジャージ姿で原稿作成の真っ最中であった。当然すっぴんだ。
放課後、友人たちと奏太は、下校中だった。
そんなそれぞれのプライベートなひとときを邪魔するように、通信機の呼び出しコールが鳴る。
ママット隊長からの出動要請だ。
「ヨクキタナ、ミンナ。チームASDT、出動ダ!」
隊長のアフリカ料理店を揺るがし、地下から次々に出撃するASDTメカ!
山中の行方不明事件で、どうやら怪獣の目撃情報があるらしい。
警察の要請を受け、山中で行方不明になった親子を捜索することになったチームASDT。
だが……、発見された怪獣ドルゴーは、まだ市街地に被害を及ぼしていない。
はたしてこの怪獣は、倒さねばならないほど危険な存在なのか?
怪獣保護か、それとも撃滅か。
「怪獣の棲んでいる山を犯しているのは人間の方では!?」
ロケットの機上で宗方隊員が声をあらげる。
「いいえ、市民の生命と財産を守るのが防衛隊の責務です!」
エミーは怪獣をロックオン、爆撃トリガーに指をかけるが……。
都市破壊シーンはないが、チームASDT全員の活躍で、ハッピーエンドを迎えることが出来た回。
怪獣を殺害したくない場合、「小笠原怪獣保護区」に移送するという選択肢があることがPL(私)のアドリブで明らかになった(笑)。
どこからともなく、巨大魔法少女プリンセス・ジューンが現れる。
ジューンは、怪獣をやさしく抱きかかえ、飛び立つ。
「さよーならー、ありがとうプリンセス・ジューン!」
小笠原保護区にむかってプリンセス・ジューンが飛び去る姿を、夕焼けに見送る奏太たちであった。
第3話 緑の襲撃者
古代植物怪獣ラルサック 登場
光子町が、怪しげな地震に幾度も見舞われる。
かつて自衛隊と激戦を展開した強力な植物怪獣が復活する予兆があるというのだ。
調査が進む中、超能力を使ってしまった姫野は、エミーに怪しまれる。
しかし自らがプリンセス・ジューンであるとばらすことは出来ない。
そうすれば、故郷の星に帰らねばならない掟だからだ……。
ついに、巨大な植物怪獣ラルサックが工事現場から出現する。
ラルサックの強酸性樹液が、姫野隊員の装甲車デスフラワーを襲う。
「姫野さん!」
「姫姉ちゃん!」
「コヨミちゃん!」
爆煙が吹き上がり、だれもが姫野の最期を思った瞬間、煙の中に立ち上がった巨大な影は、プリンセス・ジューンであった!
戦いの末、怪獣は撃破された。
「姫野隊員……」
「コヨミちゃん……あなたは……」
だが、異星人であると知れた姫野を、ASDTの仲間たちは元どおりに迎えることができるだろうか……?
姫野は、故郷に帰らねばならないのか?
第4話 決戦、さらば光子町!?
宇宙女王クイーン・メイ登場
突如、光子町海岸に巨大な光の巨人が出現する。
姫野、いや、プリンセス・ジューンの故郷からやってきた、彼女の母……クイーン・メイである。
「何をやっているのです、プリンセス・ジューン。貴方の使命は、地球にはびこる怪獣どもの殲滅だったはずでしょう。それが出来ないのなら、わたしは、あなたを連れて帰らねばなりません」
出撃するASDTメカも、まったく歯が立たない。
逆に、被弾して宗方隊員が重傷を負ってしまう(自主的フレーバーで)。
撃墜された宗方を救助しつつ、仲間たちは、姫野を守るように立ちはだかる。
「ジューンが私たちを守って戦うのを、私たちは見てきました。だから分かる。ジューンは、いやコヨミは、私たちの仲間です。帰るのはあなたです!」
言い放つエミー。クイーンは、数時間後に時間を指定し、再びやってくると告げた。そしてそのとき、姫野が帰らぬのなら、光子町を焼き尽くす、とも。
ASDTの面々が、姫野を元通り受け入れてくれた。
もう、彼女は、以前のように手荒く装甲車デスフラワーを運転することも無かった。
ここ、地球こそが、姫野の居場所だったのだ。
宗方は集中治療室で昏睡し続けていた。
会社の上司らしい女性が見舞いに訪れ、宗方を戦いに巻き込まないでほしいと、ASDTの面々に詰めよる。
「もうこれ以上、アツシ君が苦しむの、見ていられない……アツシ君を巻き込まないで!」
「ご心配をかけて、すみません。だけど、宗方さんもチームの一員なんです。わたしたちが、責任をもって彼を守ります。きっと宗方さんだって、一緒に戦いたいと思ってます。だから……信じてもらえませんか」
強力なクイーンを迎撃するには、周到な準備が必要だ。
ASDTの面々は、陸上自衛隊の施設科に協力を要請。
山中に、高圧電線と鉄塔を用意し、トラップを設置する作戦を立案する。
一方、奏太たちは、デスフラワーで町内の人々に協力を呼びかける。
「本日、18:00より、防衛隊の作戦のため、一時的に、
町内の全電力を使用させて頂きます。そのため、一時間ほどの全面的な停電が予想されますが、どうかご了承いただきたく……」
すると、町の人たちは、「がんばれよ!」と、ASDTに手をふるのだった。
これまでの戦いは、たしかに町内の人々の信頼を勝ち得ていたのである。
夕刻。約束の時刻がきた。光の巨人が、天空より降り立つ。
姫野暦=プリンセス・ジューンが言い放つ。
「母さん、私、星へは帰らない。気づいたもの。怪獣と人間は、共存できるって!」
「愚かな……ならば、力づくで!」
大地をゆるがし、巨神たちの戦いが始まる。
エミーが叫ぶ。「今よ、光子町作戦、開始!」
町の全電力が、クイーンの周囲の鉄塔に流れ、高圧電流がクイーンの力を減じる。
だが、それでも、ASDTメカの苦戦は免れない。
そのとき、はるか軌道上からのレーザ射撃がクイーンを襲い、ひるませる。
ロケット戦闘機「サテライト」だ。
「待たせちまったな!」
戦闘機のコクピットで、職場の女性上司とともに包帯だらけの姿で操縦桿を握っていたのは、宗方隊員である。集中治療室から這い出てきたのだ。
クイーンは強力な光波シールドを幾つも展開する。
エミーの爆撃機テリブルビートルが、
奏太の地底戦車アサルトモールが、
姫野=プリンセス・ジューンの攻撃が。
つぎつぎにクイーンのシールドをうちやぶり、
ついにクイーンを行動不能とするのだった。
娘の成長をようやく悟ったのか。クイーンは、宇宙へと飛び去っていく。
黒煙たなびく中、ASDTメカが着陸する。
ジューンが変身を解いた。
宗方が、奏太が、エミーが、そして隊長が。
チームの一員として、姫野暦を、改めて迎えるのだった。
チームASDTの活躍は、これからも続く!
***
……というかんじの、4話セッションになって、熱かったですね。合計5時間ぐらいなんですが、面白かったです。
2話めが戦闘がない変則的な回だったので特に短かったのですが、それをのぞいても、短時間で4話まわしたけど、キャラクターの成長を実感できて、密度が高かった。
ルール的には主に秘密兵器の武装購入が成長要素で、PC個人の成長はないのですが、姫野隊員など、プレイヤーが自力で成長を演出していましたね。
そうすると、ここまで充実感あるショートキャンペーンになるのか、と、驚かされました。初代マンからウルトラマンコスモスへの流れが、たった半日のキャンペーンに圧縮されているかのようでした。
楽しいセッションでした。いまは絶版だとおもいますが、そのうち、復刊が望まれるシステムですね。
ルールブックの怪獣イラストを幾つも西川伸司さんが手がけていらっしゃるのも、怪獣ファン的にポイントが高いし、表紙もあさりよしとおさんです(笑)。
全4話のチーム収入と損害賠償の内訳
開始時 1300万円
第1話 結婚式場、山田さんのしいたけ農場、水道管を誤射-170万
第2話 誤射なし
第3話 誤射なし
第4話 アフリカレストラン(基地)誤射-60万
各話ごとの報酬、武装購入代は略 終了時のチーム残金:160万円
注:各話サブタイトルや怪獣の二つ名は、私が勝手に付けています。

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