今日は ユニバーサルデザインサロンと言うのに行って来た。
今回は 実際に視覚障害の方々が来られていて お話を聞いたり
商品開発中のものを見てもらってコメントをもらうという企画だった。
とにかく面白くて刺激的だった。
私達の固定観念を覆すような発言が相次いで 目を開かされた。
同じ様に視覚障害と言っても とても違う事。
例えば 白内障などの場合 大きな字で書かれたものは わかり易い。
ところが それが視野狭窄となると 全く逆になってしまう。
大きな字だと 少しずつしか情報が入らないので
かえって解りにくいと言うのだ。
私達は 文字を一文字ずつ読んでいるのではなくて
かたまりで認識している所が大いにあるという事。
大きければ わかり易いと言うのは 単純過ぎる考え方だった。
また、トイレの表示をでこぼこに浮き出た絵にして来た企業があった。
勿論 視覚障害者のために作ったものだ。
ところが曰く、「なぜ 点字は 指の間隔で付けられているかと言うと
そうでないと解りにくいからです。
この様に大きな絵では 手のひら全体で撫でまわさないと 全体が分らないし
それから 人間の部分に手を持っていって・・・でも 男女がわかりにくい」
また、手にやさしい様に その絵の部分の角はみんな丸くアールを取ってあるが
それはわかり難いのだそうだ。
角があった方が はっきり解る!! おおおおお!!!!!
更に 見えている人間にとって 例えば活字の明朝体の様に
縦横などの太さを変えている文字は 識別し易いが
視覚障害者には 太さが違った時点で 違う情報に思えてしまうこと。
「丸い方が優しいとか 大きい方がわかり易いとか
そんな風に決めないで欲しい。」
「バリアフリーとか ユニバーサルデザインとか いいんですわ〜。
とにかく 話を聞いて欲しいんですわ。
聞いてくれるんだったらどこにでも行きますから」
と語られたのが とても印象的だったし そこに糸口を見つけた気がした。
まずは 「聞く事」
そんなことすら まだまだ できていないのだ。
そのうちに ユニバーサルデザインのものに取り組みたいと思っている私にとって
今日は とても良い日だった。

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