ここ何年か前から 企業がエコを売り物にしてきている。
それが私には 気に入らない。
正確に言うなら 「一体どういう計算で そう言うたはりますん?」と聞きたいというのが良いかしら?
もう30年位も前になっちゃうけれど
主婦だった私は赤ん坊を抱えながら
無農薬野菜の共同購入や 粉石けんの共同購入などをしていた。
きっかけは オムツかぶれのひどかった長男の(当時のオムツは 布で作られていて
毎日 2〜30枚も洗濯をしていたのですよ、お若い方)
オムツの洗濯に使っていた「洗剤」を「石鹸」に変えただけで
そのおむつかぶれが治った事実です。
私たちは 知らない間に 体に良くないものを使っていたんだなあと
びっくりしました。
それからは 台所もシャンプーも歯磨きも石鹸を使いました。
でも 当時は洗濯石鹸すら 簡単には手に入らなかったので
共同購入という形で 仲間作りと欲しいものを手に入れることをしてきたのです。
また 少子高齢化は 30年も前からこうなる事が予想されていましたから
高齢化社会に向けた商品開発や 社会制度を整える事を訴えてきました。
石鹸も食べ物もそのほかの商品も
大きな企業の答えはいつも同じでした。
「エコは商売にならない」「老人介護は商売にならない」でした。
そのときの悔しさは 今でも忘れられません。
エコと言う考え方で物を見ていかなくちゃ 先行きに大きな不安がありました。
温暖化も もうず〜〜いぶん昔から 警鐘を鳴らしてくれている人たちがいました。
それでも 高度成長という甘い呼び名の経済優先社会は どんどん進んでしまいました。
そんなことがあったので 今 エコだのと大きな企業に言われても
疑り深く 聞きたくなるのです。
「どんな計算で そう言うたはりますん?」
今、もう 沢山の商品に埋もれて 私たちは欲しいものが余りなくなってしまっていて
(私だけ?)
物が余り売れないから 或いは今なら エコと老人介護が売れるから
それに取り組んでるんじゃないの?????と疑いたくなってしまうの。
ああ! 品性が・・・・・。
私の工場で 物を作るときにも
私が 個人として 消費者として 一人の母として願っている
「誰にでも温かい社会であって欲しい」とか
「美しい地球を残したい」とか
「世界が平和になって欲しい」という
ささやかな願いを 大切に 新製品を作っていけたらな・・・と思っている。
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