私の会社は工場なので 効率よく物作りをしたいと思っています。
効率が悪いと 決して儲けることは出来ません。
時間の中に 儲けが逃げていってしまいます。
けれど 「人」と言うことを考えた時には
効率一辺倒でいいのかしら?・・・と いつも思ってしまいます。
まあ、言い古されたことですがね。
育児休暇をとる女性・障害者・介護のために残業できない人・病気になってしまった人・・・・・・色々な人がいて 社会が成り立っています。
なのに 会社と言う組織は ともすると効率よく働ける人ばかりで成り立ちがちですよね。
そんなんじゃダメじゃない?・・・・・と言うわけで 私が属している異業種の会である「中小企業家同友会」の中にも障害者部会と言う会が 出来ていて、
随分昔から様々な活動をしていて いろいろな人が関わっているそうです。
昨夜も行って来ました。
ある方が 竹と草に覆われて廃屋寸前だった家を借ります。
その方の熱意で 「使ってくれるなら・・・・」と言うだけの条件で貸してくださる方があったそうです。
今はそこが レストランになっています。
でもね、そこの竹や木を処理して 使えるものにするのに一年もかけたそうです。
効率の悪いこと!
その間に 彼女に共鳴する人が次々やってきては 手伝ってくれました。
その人々もまた ばらばらに熱い思いをぶつけます。
こんな風に使いたい!!・・・・が沢山集まっていくのです。
ゆっくり取り組んだおかげで たくさんの人が関わり 沢山の熱い思いをその場所に注ぎ込んで行きます。
だからだと思います。
レストランが始まってからも たくさんの人に利用されています。
朝市をする人がいます。
小さな子供を抱えたお母さんの会をする人がいます。
きっと お客様は企画者でもあり 広めるための宣伝マンでもあるのですね。
ゆっくり作ったおかげで たくさんの人の気持ちが その家に一緒に編みこまれて行った感じがしました。
その沢山の気持ちが また人を呼んでネットワークが出来ていきます。
始めから決めきっていなかったおかげで 色々なことをすることが出来ます。
どんな人でも関わることが出来ます。
面白いことは 効率じゃないところからも 生まれていくのですね。
もっともっと 多様にね。
人は 人によってしか 幸せになれないと思うのよね〜。
あ、書き忘れましたが そこに障害者の方が働いているそうです。
そして、その存在の大きさについて 語られたのでした。

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