今日は 歌を習っている若い友人と お昼ごはんを食べることにしました。
物静かだけれどしっかりしているし、よく気の付く魅力的なお友達。
四条畷にある小さなレストランに行きました。
客席は 4人掛けテーブルが一つと、カウンターに席が4〜5つくらい???
それなのに お料理は本格的。
デミグラスソースは 10日間も炊いて作られています。
今日は5種類のお惣菜定食。サラダも付いて700円。おいしい!!
(それとなく大阪自慢)
二人でひとしきりお話していたのですが ライブ疲れか眠くなってきて 帰る事にしました。
電車を降りるとき 突然思い出したのです。
今日は コッソットの50周年記念リサイタルだったって。
最近 時間もないのでチケットは買わずにいました。
でも 今ならギリギリ間に合う!!!
走って走って 当日券を買って 滑り込みセ〜フ。ふう
コッソットと言う方は メゾソプラノの素晴らしい歌手ですね。
お年は勿論70を越えていらっしゃいます。
さて始まりました。
う〜〜ん、さすがに 年齢を感じる声だなあ・・・と思ったのは 始めの方だけ。
どんどん声が艶やかになっていきます。
特にメゾソプラノの領域の声は 素晴らしいし、お年を感じないボリュームです。
ホール中に響きます。
また、伴奏者が素晴らしい。
コッソットの歌と同じ息をして同じ気持ちで歌うのです。
70を過ぎてなお こうして歌っているということに感動しました。
う〜〜〜〜ん、言葉に出来ない感動。
拍手が鳴り止まず アンコール。
なんと!アンコールは6回もありました!!
そして、3曲目は びっくりの曲目「君が代」!!!
私は 戦争中のことなど思いますと どうしても素直にこの歌を歌うことが出来ませんし、聞くのも余り好きではありません。
第一、あの良く聞く「君が代」のアレンジの重苦しいこと!
ところが「コッソットの君が代」は 素晴らしく良かったのです。
そして、分かったのです。
もともとは美しい日本語で書かれた普通の歌だったことが。
コッソットがこの歌を選んだのは 日本に対する敬意だったのでしょう。
とても丁寧に丁寧に 美しい発音で 敬意を持って歌っていたのが伝わりました。
お人柄も素晴らしいのが分かりましたよ。
出入りしない側の端のほうのお客様のところにも歩いていって挨拶をしたり
楽譜をめくるだけの若い女性にも気を使ったり
最後は お疲れでしょうに、かぶり付きに寄っていった人達全員と握手です。
年というのは重ね方によってこんなにも魅力を増していくものなのね・・しみじみ・・・。
「フィガロの結婚」のCDを買って サインまでしてもらって外に出ました。
「ああ! 今日は良い日だなあ・・・」
そんな風に思いました。
ね!素敵でしょう?「良い日」って思ったのです。
おいしいお食事とか楽しいおしゃべりとか 素晴らしいコンサートというのではなく「良い日」と感じられる・・・・幸せね。
今年は悲喜こもごも、激動の一年でした。
人というのは どうしても痛い思いをした「悲」の方ばかり気になるものですが
こうして「良い日」と思えることをとても幸せに感じました。
や〜〜、良かった 良かった。

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