昨日はNPO法人エコデザインネットワークの新年互礼会という事で
益田文和さん(インダストリアルデザイナーであり、サスティナブルデザインの研究開発を長年して来ている方)の講演を聴きました。
そして、今日は「エコ・プロダクツデザインコンペ」の表彰式でした。
基調講演は山本良一さん。環境問題について かなりシビアなお話を頂きました。
今日のエントリータイトルは この山本先生がおっしゃった事です。
皆さんは ご存知でした?
ひょっとしたらこの夏 北極の氷が無くなるかもしれないほど 温暖化が進んでいる事。
私たちは 北極の氷が無くなるという事について 海水が多少増える・・・と言うくらいの認識しかないですよね?
でも、北極の氷は 地球のエアコンの役目を果たしていて
これが無くなると その周りの土地が冷えなくなるのだそうです。
そしてそれは 次の深刻な事態を生み・・・と温暖化の玉突き状態が起こるのですって。
そのために 温暖化が加速するという事。実際に今そのことは起こっているようですよ。
例えば ツンドラの氷が無くなり その氷が覆っていた土地から「窒素」が出ているそうですが、そのために 温暖化が加速度を増しているという話です。
いいえ、何か一つ崩れたら 世界のあちらこちらで 温暖化の加速が起こり
加速に加速が加わって とんでもない事になって行っているという話でした。
残念ながら そういう状態である事は 余り報道されていません。
今、一年で 152億トンのCO2(シーオーツーと読んでね)が たまって行っているそうですが、京都の議定書で削減しようとしているのは たったの9.48億トン。
そして、それすら 達成できないとごねているんですものね。
そういう状況が 今の現実です。
もちろん それとは違う見方・考え方をする人もいるでしょうが
氷が無くなっている写真などを見ると 深刻にならざるを得ません。
さて、山本先生がおっしゃった「宣戦布告せよ」
これは もう真っ正面を切って 温暖化を食い止める動きをせよという意味です。
個人としても 会社としても 真剣に取り組みたいと思っています。
さて、もう一つ。
この事態に 「デザインは何ができるのか?」ということ。
益田さんは「後戻りするという事は 無理でしょう?」とおっしゃいました。
だから、なんとか知恵を出し合って「今と同じ生活ができるけれど 電力を使わない」と言うようなものを開発して行く事。
それが デザインのできる事・・・とおっしゃっていました。
また 参加企業やデザイナーと話していて
例えば とってもカッコいい自転車が作れて
「カッコいいから乗っていたら 車がいらなくなった」などという
「気がついたら生き方が変わっちゃってた」と言うようなデザインをしたいという結論が出ました。
みんな真剣。
絶望的な思いに負けないように 前を向いてやって行くしか有りません。
企業も 社会に地球に 責任があります。
と言う事は 私たちは個人として生活をしている時も
仕事をしている時も
24時間いつだって このような責任を負っているという事だと思います。
会社でも どんなに小さな事でも 取り組みをしていこうと思います。
プロダクトだけじゃなくて 毎日の小さな事もきちんとやって行きたいし
そういう思いをまた 繋げて大きな力になる仕組みについても
考えて行かねばなりません。
・・・・と言う訳で 互礼会も表彰式も なかなかシビアだったのでした。
そして、それはとても良い事なのでした。
何よりも 問題だと思ったのは 私たちが現実を知らされていないという事です。
みなさん、どうか そのような機会があったら 積極的に知識を得てくださいね。
そして、それらを皆で共有して 本当の事を知るように努力しましょうね。
明日は 大阪府知事選。
誰が本気で考えてくれるんだろう?????
真面目で本気。そんな人を選びたいね。

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