プロダクトデザイナー
秋田道夫さんの新しい水筒「tsutsu」が 手に入るようになりました。
関東でしか手に入らない状態だったのですが 通販生活で売り出され、誰でもが買えるようになりました。やっとお知らせできます。
秋田道夫さんはプロダクトデザイナー。
このブログでも何度かご紹介しました。
たいそう骨の有るデザインをなさる方です。
皆さんも気づかぬうちに 彼のデザインしたものに出会っていらっしゃいますよ。
関東なら
六本木ヒルズのセキュリティゲート。
この
インタヴューを読んで頂いたら 作品写真もいくつか有るので 分かり易いですね。
また、ICOCAやSuicaのチャージ専用機は 皆さん お使いになっていらっしゃるでしょう。
頭の所が斜めになっているあの機械です。(ちなみに あそこにお財布など置いて忘れないようにとの配慮で斜めになっているんですって!)
魅力的な数々の作品の中でも 私が惚れ込んだのがこの「tsutsu」です。
スリムな水筒は今までにも有りました。女性の手にちょうど良い口径です。
そのフタ部分を こんな風にまっすぐにしただけ。
なのに、途方も無く美しくなりました!!
見た目は 写真に任せるとして、使い心地をお話ししますね。
これを使って このフタ部分を持って 飲み物を頂く時
特に薬指と小指の辺りの感触が気持ちが良いのですよ。
今までの丸いフタだと 薬指と小指が さまよいます。
指に戻る感触にしっかり感が無いので 多少の不安を持ちながら飲んでいたのが このtsutsuを使う事で分かりました。
きっと 今までのフタで飲む時より かっこ良く飲めていると思うのです。
指の位置です。
フタを持つ手が美しいラインになるのです。
前々から 水筒に直接口をつけて飲むのは 優雅でないというか、お行儀が悪い感じが有って 好きでは有りませんでした。
ペットボトルもです。
格好悪い。
でも、これなら 優雅に頂けます!!
秋田道夫さんの話では 中のものを注げる状態のママではフタができないようになっているし、保温力がかなり優れているそうです。
使ってみて、そのように感じます。
私が このtsutsuで 一番感心したのは、デザイナーが関わっていないかのような とても自然な「本来有るべき形」をしている言う所です。
長年 職人や使う人によって磨かれてきた美しい工芸品(つまり 誰が創ったと分からないのに美しく馴染んでいる生活用品)みたいだなあという所です。
デザイナーが 自分の存在を消すようなデザインをしたという所に 感動しました。
なのに 製品は大変な存在感です。
レールシェルフ 四万十ヒノキのヒノキを育ててくださっている高知の山に行ったときの事。
良く手入れをされた山には 日の光もしっかり届いていましたし、風も通ります。
なので、ヒノキだけでは無く下草や色々な広葉樹なども生え 動物や鳥がきていました。
あらゆる生き物が その命をしっかり生きながら共存しています。
本当に美しく 気持ちのよい場所でした。
ここにこのtsutsuが立って居てもおかしくない、そんな感じがするのです。
今までの水筒なら、きっと 誰かの忘れ物と思うでしょう。
でも、このtsutsuなら ・・・・・・そこにしっかりと生えている、そんな感じ。
久々に 感動させてくれる「物」という出来事に出会いました。

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