島根ファンの光代です!
(ただし、行く所 行く所で素敵な事や場所に出会ってすぐにファンになってしまうのですが・・・・・)
島根出張で書きました
建具屋さんで とても興味深い写真を見せていただきました。
それは その建具屋さんが関わられた保育所の建物です。
写真を見せていただいて 余りにも素敵だったのでワアワアと感動していたら、案内していただく事になりました。
今日はそのお話です。
名刺に寄ると「鹿足郡吉賀町七日市」にあるみたいです。
私の感覚では 市と町が逆転しているような・・・・・・。
ともあれ、そこに新設された保育所で、ちょうど お引っ越しの最中にお邪魔する事になりました。
何が感動的だったかというと、子供達がのびのび育つ事のできる仕組みが 考えに考え抜かれていた事。
安全も教育も子供にそれと感づかれない形で形になっています。
例えば、
この手前側は 広い空間になっていて生活発表会等もできる所ですが、あちらの青い所は 狭く仕切きられていて、お迎えを待つ間、先生方の見える所で絵本を読んだり、狭い所に入り込んで寝転んだり遊んだりできるようになっています。
子供は狭い所が大好きですもんね!
そのこちら側は こんな風に階段が3段だけあります。
ステージみたいにも使えますし 逆にすれば座ることができます。
普段は 小さな子供も階段で遊べます。これくらいの高さなら落ちても大丈夫ですよね。
このドアも軽くて 壁に収納してしまえます。
で、この階段の脇にあるラウンドした壁ですよ、驚いたのは!
落書きできる壁なんです!!
今先生が 新しい保育所に子供達を迎えるための絵を描いていらっしゃいますが、ささっと消してしまえるのです。
子供達が ワアワア言いながら、壁に絵をかけるんですものね。
「塗料が1平米辺り 二万円もしちゃいました〜!」と 笑っていらしたのは設計士の先生。
きっと先生は 子供のような遊び心をお持ちなんですね!!
そしてね、このラウンド型の壁の向こうは・・・・・・

はい、トイレです〜〜!
別にきちんとトイレはあるのですが、遊んでいて急に行きたくなっても大丈夫!
お漏らししないで済みますね。
この写真の端の方にいらっしゃるのがその設計士の先生です。
壁の側にはこんな遊具も!
ここは 子供達が目にしたり触ったりするものは殆ど木でできています。
金属のものはこうして きれいな色を付けて圧迫感を与えないようにされていました。
そして、私が何と言っても気に入ったのは 全ての教室がオープンだと言う事です。
左右にある教室は 全部オープンですから、子供達は走り回って色々な所を見て回れます。
先ほどの大きなお部屋のように 全てのお部屋のドアは壁に内蔵されていますから、閉める事ももちろんできるのです。
楽しそうだなあ〜。
更に素晴しかったのは、病気になっちゃった子供も預かってもらえる仕組みがある所です。
写真は撮りませんでしたが、先生達のお部屋の奥にトイレや和室のある病気になっちゃった子供達のためのお部屋がありました。
保育所の理念と、設計士の先生の子供を思う気持ちとがこうして素敵な保育所として出来上がっていました。
それが 形になっていた所が素敵でしょう?
まだまだ工夫はいっぱいありました。
そして、熱く熱く語る設計の先生のお話を聞いているうちに、私はここで子育てをしたくなりました・・・・・・勿論全員 育っちゃっていますけれど。
ちょっと悔しかった事。
先生がおっしゃってました。
「都会じゃ ここまで木を使えないんじゃないかなあ、消防法とかの関係で」
もしそうだとしたら、都会に住む限り、このような所で子育てできないって訳なんですね。
これからの時代は もっと地方が見直されて行くと思うのです。
そこに有る底力、生きる力が見直されて行かないと、ますます虚弱な日本になってしまいそうです。
私は 伝統産業と今の生活を繋ぐ仕事ができて嬉しいです。
それは時代を未来に繋ぐ仕事です。
そして、今 あちらこちらで志を持って仕事をしている方々とつながって行けたら・・・と思うのです。
点を面にできたら 素敵でしょう?
日本のあちらこちらにいる熱い人達に沢山出会って、とっても楽しい出張になったのでした!

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