大阪府の橋本知事が 「大阪都構想」を打ち出しています。
「維新の会」という会を作って そこから経験のない人達を選挙に出させて
沢山の政治家が生まれてしまいました。
それでも 情熱を持って学んで良い政治家になってくれるならそれはそれで良いのです。
気になるのは 先に政治家としての理念を持って それが同じだから集まっているというのではない所です。
さて、橋本知事は今度は知事を辞めてまで 大阪市長に出馬をすると言っています。
今の市長と 真っ向から意見が対立するので、彼を排除する動きです。
それだけならまだしも、私は大いに不安になっています。
市長になった時 その市長の「大阪都構想」に反対をする職員を降格するというのです。
大阪市役所を解体したいのですから 中々賛意を得られないでしょう。
だから、賛意を表せない職員は降格・・・・と言うのですから これでは独裁政治の始まりです。
それは恐ろしい考え方です。
彼は独裁の良い所も有り、等と日頃から言っている人ですが まさか本気で独裁に持ち込もうとしているとは!
独裁はいけません。
どんなに 素晴しい理想を掲げていても 独裁はいけません。
かれは脱原発を掲げています。それでも、私は彼がそのような考えを改めない限り彼を支持できません。
ある職員はこういっています。
「市民のために仕事をするのであって 維新の会のためではない」
「自分が賛成できない事が議会で決まったら それでも賛成反対に関係なくきっちり仕事をこなすのが公務員。賛成か反対かで色分けするのはナンセンス」
橋本知事のこの発言は問題になっていないのでしょうか?
声の大きな人が勝つのでしょうか?
私は不安です。
大阪人は 面白がってつまらない知事を選んで来た歴史が有りますから。
そしてその知事が 恥ずかしい罪で辞めるまで、周りの人間はそれらを知りながら止めてこなかったのですから。
面白がって 自分たちの大切な町の未来を託すのはやめたい。
大阪の問題は ビジョンがない事です。
大阪に勢いが無くなりました。
昔は 日本で第二の都市だと自負していたと思いますが、それも有りません。
第二の都市、いいえ、もっと上さえ目指していて 脱落したのですから、その後のビジョンが持てなくなっているのです。
そして、長い長い不況が 大阪人の勢いを削いでいるかのようです。
大阪人らしい自信すら失っています。
大阪はお笑いと言っていた事も 吉本が東京に進出して独自性は無くなりました。
では 大阪に何が有るのでしょう?
大阪のアイデンティティって何なのでしょう?
それを踏まえない政治は 又新たな混迷をもたらしてしまいます。
一時は良さそうでも もう立ち直れなくなりそうです。
一体誰なら その大阪を立て直せるのでしょうか?
少なくとも 政治家だけに任せるのではなく 私達自身が踏ん張りを利かせる必要が有りそうですね。
大阪には 昔 八百八橋有ると言われているくらい橋が多かったのです。
川が主要な交通路だったからですね。
そこに 橋が沢山架かっていました。
そして、その橋のほとんどは お上に頼って作ってもらったものじゃなく、一般人達が自分の財で建てたものだと聞いています。
そう、大阪人の心意気は こんな所に有るはずです。
ケチなのではなく お金に厳しいのでもなく、有効に みんなのために 活用して来た精神が有るのです。
大阪を愛し、そこでの生活を愛し、そのエネルギーを大切にしてきた精神が私達には脈々と受け継がれているはずです。
ここでぐっと踏ん張って 大阪の未来のために何か素敵な事が出来たら良いのに。政治に頼らずにね。
そして、政治は本当に「大阪」を心から愛し、「大阪」の本当の良さを活かす政策が必要です。
ぽっと出て来た政治家達が そのような大阪のアイデンティティを理解してくれているのでしょうか?
不安ですが、頑張ってね!
私達庶民も なにか して行かなくちゃ!
ね、みなさん!!

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