今朝の新聞に「丸刈り」についての記者の意見が書かれていました。
このコーナーは 記者達が実名で自分の意見を書く事ができる欄です。
日頃は取材した事をできる限り誠実に言葉にする作業をしているであろう人たちが こうして自分の意見を責任を持って(実名で)書けるというのは、きっと、とても珍しい事なのだろうと思います。
だから、どんな問題を取り上げるか、どのような意見をどう書くかで その人がとても分かりやすくなりますね。
日頃どのような事に心を動かされ、注目しているかってことですもんね。
さて、今日は「丸刈り」問題。
私も詳細を全然知らないのですが、AKB48という若い女の子達のアイドルグループで いろいろな規則が有るのにそれを破った子が居たらしいのです。
破ったらAKB48を出ないと行けないのに、出たくないために自分で「丸刈りをして謝る」と言う選択をしたらしいのです。残りたくて必死だったのでしょう。
若い女の子の丸刈り頭がネットで流れてみんな、びっくりしたでしょうね。
このアイドルグループは 歌や踊りよりももっと大きな仕掛けが有るようですね。
それは「総選挙」と言う呼び名でファン投票をしている事です。
それによって 活躍できるかどうか、真ん中がとれるかどうかなどが決まるみたいです。
だから自分が応援している子に投票が集まるよう、何枚ものCDを買うファンも居て話題になりました。
そして、そこに至る、本来なら決して出てこなかった個人の努力の様子やそのドラマが公開されます。
それこそが本当のこのグループの商品なのですね。
「内面も商品化される」記者はそのように表現しています。
と同時に、「この子たちの何人かは将来ここを離れた後、心を病むのではないか」とも。
人生では どんなに努力しても切実に願っても、それがかなわない事がまま有ります。
けれど、そのドラマの中に居る時、そこ以外では生きられない、しがみつくしかないと追いつめられ、別の選択肢を見失って行くという風に書かれています。
そのために彼女は 丸刈りにしてまでも残りたい意思を表現したという事なのでしょう。
痛々しい・・・・・・そのようにしか思えません。
丸刈りがではなく、そのように激しく執着する彼女の心がです。
私は本当に共感しました。
学校でも職場でも あるいは地域であったり時には家庭であったり。
「ここ以外に居場所はない」なんて事は絶対にないのに、先行きが見えないとき、人はそこに執着してしまいます。
そこからは不幸しか有りません。自分を見失ってくという事なのですからね。
その時間が過ぎて(例えば卒業して)楽になる事は有っても、そこにしがみつくことは、その場以外という選択肢を捨てる事です。
場合によっては 「そこを出る」と言う選択肢は、「自分の道」を歩むという決意になると思うのです。
いいえ、たいていの場合、「そこに居たいのに居られない、だから出る」と言う辛いで選択であったとしても、出ようとするその一歩は そこ以外で生きるという別の選択肢を「選ぶ」と言う可能性を秘めています。
その「秘めている」と言うところが残念。分かりにくいから。
だから、執着してしまう人の方が圧倒的に多いのでしょうね。
せっかく、「そこにとらわれている自分」から自由になれるチャンスなのにね。
AKB48の彼女は せっかく自分に訪れた「他の生きる道」を自分からすべて捨ててしまいました。
悲惨な選択。
ファンの人たちは 彼女が残れるよう応援していたかもしれません、
残る事ができてほっとしたかもしれません。
けれど、私からは 彼女が本来の自分を生きる道を自分の意志で捨てたとしか思えないのです。
だから、ファンの人たちの応援は 彼女が自分の人生をスポイルする事のお手伝いをしてしまっているかもしれません。
AKB48以外のすべての選択肢を捨てたという事なのですから。
ずっとそのままと言う事はできません。
だとしたら、その後をたくましく乗り切るために 私たちは自分の力を強くして行かなくてはね。
たんぽぽさんや
アンさんが素敵なのは、良い条件が揃っているんじゃなくて、むしろ過酷なものがあるのに、人に対する優しさを失わず自分の道をしっかりと歩もうとなさっているからだと思います。
自分に与えられた条件から逃げずに しっかり戦いながら生きている時、人は本当に人に優しくなれる。
お二人はそのお手本です。
自分を本当に生きなければ、本当には人に優しくはなれない。
私にとって、仏様の教えはそんな風よ!
そう、「自分」から開放される道。
「我執」から 解き放たれる道。
丸刈り問題からここまで来ちゃったわ〜〜。
私らしいエントリーになりました!
そう、何時もこんな風な道で ものを考えています。
これも新聞からの受け売り。
本の宣伝。
イチローの考え方をまとめている本だそうです。
「迷ったときは 現状維持を捨てて挑戦を選択する」
そう書いてあります。
そっか〜。
さっき書いた事とハモるなあ。
挑戦を選択するというのは 執着を捨てる事になるんだものね。
「今まで、こんな風にバットを振って来たからホームランが打てた」
そんな思い込みから 不調に陥っている事も多々有るのでしょう。
挑戦!
まだ、やった事のない方法。
見えないものを見ようとすること。
あ、そうか。
混沌の中に足を入れようとするように見えていること、それは実は 陸地を創造して行くという始めの第一歩なんだ!!
混沌の中に足を入れる事が怖かった。
でも、それは 始めの第一歩だったんだね。
分かりました!
今日も挑戦!!です。
あなたの今日は どんな挑戦から始めますか?
さ、今日も 頑張ろっと




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